「日本シリーズをゆっくり見たいから、昼間から夕方の間にしてくれ」とお断りしたのは、もう半世紀近くも前に大阪でお仕事を一緒にした同世代の面々。

そのお仕事、半官半民で進めた遊園地の開業。

船頭多くして船山に登る、を絵に描いたようなお仕事でした。

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今では信じられないかもしれませんが、あの遊園地の立ち上がりは失敗でした。

最初から分かりきってたことで、あの大阪市が絡むのですから無茶苦茶です。

こちらの提案は「予算」を理由に、ことごとく却下されました。予算を見越しての提案だったにも関わらず。

あるとき、遊園地内に入る飲食店の試食会がありました。私の管轄外だったので参加する予定はなかったのですが、そこに誘ったのが彼らでした。

ホテルの宴会場は、部外者の私がは言った途端に凍りつきました。

誰もが私を一瞥すると無視して言葉を発しませんでしたが「ここはお前が来る場所じゃない」という無言の声が一斉に押し寄せてきました。

試食品はホテルのスタッフが私のところにも運ばれました。

恐ろしい、信じられない、食べ物たちでした。こういう場所の食べ物は割高でそんなに美味しくないのは当たり前ですが、それにしても限度というものを超えていました。

これから会う1人が、私に聞いてきました。

「三島さん、いかがですか?」。

波風起こすのが大嫌いな私は「もう納入業者は決定してるのは知ってます」と、ちゃんと前置きして「それでも特にこのハンバーガーは酷い、正直、こんなにまずいものは生涯食った記憶がありません」と敬語でお伝えしました。こんなものを売るのか?というほどの不味さでした。

そして「これ納入業者も皆様も同じ意見のはずです。生活者は馬鹿じゃないですよ。これ、面白がりの大阪人でも幻滅しかしません、立派なキャラクターの冒涜です。すぐ、納入業者に掛け合ってレシピを変えてまともな味にするべきです」と、丁寧にご提案しました。

すると、大阪の人たちは「あんた、何歳や?あんたの会社では管轄外の仕事に口出すのが許されるんか?決まったことに、いきなり部外者が入って来てダメ出しってあり得んやろ!」と乱暴な口調で激昂するのでありました。

「みんな仲良くウィン-ウィンで決まったことやねん、このアホ、今すぐ叩き出せ!」とまで罵倒されたのでした。

「来場者の方がルーザーになるウィン-ウィンなんて世界中のどこ探してもありませんよ。こんなもん出したらあなた方もルーザーです」というようなことを言うのも途中で、彼らは「こいつはどんな育ち方したんだ、親の顔が見てみたい」など、本題から離れた誹謗中傷を繰り返すだけ。

彼らの顔には「本当のことを知りたいんじゃない、気持ちの良い嘘にみんな酔いたい(儲けたい)だけ」と書いてありました。

〝井上信者〟とよく似ています。自分たちの激昂した原因が事実であり、真実であることを、薄々わかっているのですが、それを暴かれたり、指摘されることが悔しいのです。「本当のことなんか知りたくない。気持ちの良い嘘を聞きたい」。まさに井上信者。

そのあと、私を宴会場に誘ったスタッフと「なんでちゃんと説明してから誘わなかった」と口論に。

それ以来ではありませんが、まあ、そんな感じの戦友と呼ぶよりも、正確には〝敗〟戦友みたいな感じです。

思えば私の仕事は敗戦続きであった。



それにしても、土日ダイヤは信じられないくらいスカスカ、余裕だと思ってたのに…約束の時間は1:30でしたが、まだ電車の中…。