"That is my last fight. I told my family if I lost, that is my last fight."

「これで引退する。家族にもこの試合で負けたら引退すると伝えていた」という38歳のホルヘ・リナレスは、直近4連敗。


"To lose with this guy, I feel amazing; I feel happy," Linares said. "... He's an amazing fighter. ... I don't need to fight anymore. I'm super happy with this fight."

「強い相手に負けたんだから、悪い気はしない。カテロールは素晴らしいファイター。私にはもうこれ以上戦う理由がなくなった。最後にこんな試合ができて、スーパーハッピーだ」。



Punch Stats

PUNCHESCATTERALL LINARES
Total landed14982
Total thrown390312
Percent38%26%
Jabs landed7127
Jabs thrown233159
Percent31%17%
Power landed7855
Power thrown157153
Percent50%36%
-- Courtesy of CompuBox

第5ラウンドに30歳の英国人が放った左を顎にうけてロープまで後退したリナレス、明らかに効いていました。

それでも、リナレスは再三のピンチを凌いで判定まで持ち込み、根性を見せました。

スコアカードは117−111/116−112*2のユナニマスで、生まれも育ちもランカシャーのWBAインターコンチネンタル・ジュニアウェルター級王者が初防衛に成功。

直近4試合を全敗(2KO負け)のリナレス。この試合で引退は、本人にとってはもちろん、家族やファンにとっても最良のタイミングでしょう。

2007年7月21日、ラスベガス、マンダレイベイの大アリーナ。バーナード・ホプキンスvsロナルド・ライトのビッグファイトのセミファイナル。オスカー・ラリオスからWBCフェザー級タイトルを奪ったリナレスはコーナーポストに登ると「やったー!」と日本語で喜びを爆発させました。

あれから16年以上もの歳月が流れ、21歳のリナレスは38歳に。WBAジュニアライト、WBCライトと欧米でも注目される階級でタイトルをつかみ、ケビン・ミッチェルやアンソニー・クロラ、ルーク・キャンベルといった英国のスター選手をことごとく撃破。

英国ボクシングニューズ(BN)誌はもちろん、英国の一般メディアでも取り上げられ、BBCやBN誌のPFPランキングにも名前を刻みました。

キャリアを彩る勝利はいくつもありますが、まさかの辛酸を何度も舐めてきたのもリナレスです。

IMG_0487 (1)

多くのファンに最も鮮烈な印象を残したのは、オスカー・デラホーヤが惚れ込んだスタイリッシュなボクシングが生み出した勝利ではなく、敗れたとはいえワシル・ロマチェンコを追い詰めた、あの一戦かもしれません。

リナレスのようにフェザー、ジュニアライト、ライトの3階級制覇、世界のトップと互角に渡り合うーーーそんな日本人ファイターがいつか現れてくれるでしょうか…。



ホルヘ、おつかれさまでした。

面白い試合をたくさん見せてくれて、ありがとうございました!