【英国BBC】British heavyweight Joe Joyce was sensationally stopped in the third round by Zhilei Zhang in London, leaving his dream of securing a world-title shot - and perhaps his career - in tatters.


英国のヘビー級、ジョー・ジョイスはロンドンでヂャン・ヂレイに衝撃的な3ラウンドKOで敗れ、世界王者への夢はもちろん、おそらくそのボクシング生命も絶たれた。
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日本の「大谷翔平報道」が他国から見ると信じられない熱狂であるように、メディアの報道量は非常に恣意的なものになります。

中国のヂャン・ヂレイ(張志磊)がジョーンズ・ジョイスを完璧に破壊して、ヘビー級トップ戦線に躍り出ました。

「日本のボクシングファン」は、アジア人がついにヘビー級の王者になっても不思議ではないポジションまで駆け上がったという、驚きと歓喜を持って受け止めましたが、日本メディアの報道は遅く、控えめです。

中国メディアも丸一日経っても大々的な報道をしていません。韓国でもフィリピンでも見当たりません。

アジア大会が開幕したというタイミングはあるのせよ「世界ヘビー級」という、これまで誰も夢想だにしなかった高嶺の花畑にアジア人が史上初めて足を踏み入れたという事実を、まだ受け止めることが出来ていないのかもしれません。

張は「WBOヘビー級暫定王者」ですが、世界的に暫定王座は認められていません。つまり、張はまだ世界王者ではないということです。

また、ボクシングの世界王者は世界の統括団体ではなく、主要4団体(WBA/WBC/IBF/WBO)が認定する摩訶不思議なシステム。

現在の張のステイタスは「世界最強候補」の一人に過ぎません。

それでも、アジア人が世界ヘビー級で最強候補の一角に楔を打ち込んだことは、歴史上初めて。間違いなく大偉業です。



さて「暴論サロン」です。

そこは、大っぴらには言えないけど事実と真実を語る地下酒場。

「アジア人が世界ヘビー級王者になる」。その夢には実現不可能と思われたロマンが充満しています。

マニー・パッキャオを突然変異の例外として、ウエルター級もアジアにとって前人未到の階級ですが、ヘビー級とは違い、数は少ないものの挑戦する機会が与えられたクラスでした。

しかし、ヘビー級は挑戦すらさせてもらえない、「アジア人・立ち入り禁止区域」だったのです。

日本で好き勝手できるジュニアフェザー級以下の軽量級は、欧米ではほとんど認知されていません。それと同じように、日本や中国、東アジアではスーパーミドル級以上の重量級世界的な動向が詳しく報道されることはありません。

日本のボクシングファンの中には「バンタム級とクルーザー級、欧米でどっちがメジャー?」と聞かれて「バンタム級」と答えてしまう人もいるかも知れませんが、国内ランキングがまともに組めない軽量級はボクシングファンでも興味の対象になり得ません。

そして「暴論サロン」的に語ると、欧米が軽量級に興味を示さないのは、残念な話ですが彼らが軽量級を軽蔑している側面もあることは否定できません。

そして、アジアが重量級、ヘビー級に興味を示さないのは、それらを軽蔑していることは一切なく、むしろ「どうせ俺たちは弱いから」「どうせ俺たちは強い階級では通用しないから」という負け犬根性、諦めが発露になっていることも否定できません。

村田諒太があれほど大きな神輿に担ぎ上げられたのは、文句なしの人気階級、ミドル級で五輪金メダルを獲得したからです。

人気階級には、ノニト・ドネアやスティーブン・フルトンのように普通旅客機(世界王者でもエコノミークラスが定番)で来日するのが当たり前の軽量級世界王者とは違う世界が広がっています。

つまり、飛行機も、泊まるホテルも、滞在日数も、何もかもが全く違うのです。

これ、逆はあり得ません。

欧米でもジュニアフェザー級以下の世界王者が誕生することはあっても、ストロー級になるとヨーロッパ大陸ではまだ一人も誕生していません。

英国でポール・ウェアーが1993年にIBFストロー級王者に就いたのが唯一の例外で、以来30年間も欧州ではストロー級王者を輩出することが出来ないままです…が、欧州のボクシングファンが「史上二人目のストロー級世界王者を待ち望んでいる」なんて聞いたことがありません。

日本で軽量級の人気が高いのも、欧米での人気階級と比較しての結果ではなく「欧米の人気階級は手が届かないから」という負け犬の諦めが先走っての結果です。

井上尚弥や井岡一翔、寺地拳四朗らだって、世界のボクシングを一通り学んでボクサーを志した時点で「好きな階級を選べばその肉体を与える」と神様に告げられたら、絶対に軽量級は挙げないでしょう。

村田のミドル級や、欧米の人気階級のメガファイトの報道を「軽量級の興行と比べられると困るから(軽量級にはメガファイトなんて存在しない、欧米では全く人気がないことがわかるから)本当はやめてほしい」という声を、関係者から聞いたことがあります。

これ、大間違いです。

このブログでも「軽量級を賛美する嘘も必要、嘘も方便」みたいな意見を寄せられることもありますが、大間違いです。

普通の思考回路を持っていれば「専門家評価が変わらないドネアとゴロフキンなのに、どうして乗る飛行機は全く違うの?」なんて疑問は持ちません。

村田や張志磊の登場は、軽量級ファンにとっても「事実を大っぴらにされたら困る」と考える人たちにとっても、長い目で見ると実は喜ばしいことなのです。


井上と張を比べてどちらのボクシングが美しいか?あるいは凶悪か?(ボクシングにおいて「美しい」と「凶悪」はほとんど同義語ですが)。

あるいはさらに、重岡銀次朗は井上に十分対抗できるスタイルを完成させているように見えませんか?

もちろん、重量級の選手の動きが鈍く、パンチの回転数が物足りない、スタミナの無さも論外なのは、人類の骨格と生理の限界に近いから。ネズミのように動けるゾウなど存在しません。

さらに、生でリングサイドで観戦できる幸運に恵まれたとしたら世界ヘビー級タイトルマッチが一番のお薦めです。

私が見たのは国技館のビチェスラフ・ヤコブレフと、有明コロシアムのニコライ・ワルーエフでしたが、ちょっと尋常でない感動でした。

https://fushiananome.superknova.org/archives/29342921.html

とはいえ、ほとんど全ての試合はテレビ観戦、中にはスマホで済ませたメガファイトもあります。そこでは、画面上のスピード、パワー、そして技術とスタミナ、すなわち軽量級で満点が取れる項目しか視覚できません。

さて、張志磊のせいで、またまた終わりのないシリーズが幕を開けてしまいました。