ブダペスト世界陸上が盛り上がっています。
陸上競技の魅力は数え切れませんが、その中でも「記録」は多くの人の興味を惹いてきました。男子100mの世界記録は、スポーツ史上最も注目を集め続けている記録といっても差し支えないでしょう。
今から69年前の1954年5月6日、やはり世界中が注目していた記録が破られました。
現在と大きく違うのは、もはやその種目は〝存在しない〟ということ。そして、今では考えられないくらいに陸上競技が大きな関心を集めていたということです。
まず、今では五輪でも世界陸上でも多くの大会でレギュラー種目ではなくなったその種目は、1マイル(1600m)。1マイル4分は、人間が生理学的に切ることができない大きな壁だと考えられていました。
あの日、ロジャー・バニスターがオックスフォード大学のトラックで走った3分59秒4は、スポーツ史上最大の衝撃でした。
Starting with Roger Bannister in 1954, here is every winner of Sports Illustrated’s Sportsperson of the Year Award—including Muhammad Ali, Arthur Ashe, Michael Jordan, Billie Jean King and more.
米国スポーツイラストレイテッド誌のスポーツマン・オブ・ザ・イヤー第1号は野球でもアメフトでもバスケの選手でもありませんでした。「医学的に不可能」と信じられてきたマイル4分の壁を突き破ったロジャー・バニスターでした。
さらに衝撃的だったことはその後わずか1年で23人もの中距離ランナーが、〝医学的に不可能〟なはずのマイル4分の壁を続々と越えて走ったという事実です。
これは、誰かがその壁を乗り越えると、あれほど高く分厚かったはずの壁が雪崩打って乗り越えられてゆく…他のスポーツでも見られるバニスター現象です。

さて、今夜は人類の壁を越えたアスリートバニスターと大谷翔平のお話。
米国、日本、韓国、台湾…国境を越えて野球界を震撼させている大谷翔平は〝地球規模〟の点でバニスターに及ばないかもしれません。
しかし、MLBのルールをいくつも変えるなど「二刀流」は多くの若い才能を刺激しています。
それなのに、2018年に大谷がMLBデビュー、二刀流で新人王を獲得してから5年。バニスター現象はおろか、一人の後続選手も現れないまま長い歳月が経過してしまっています。
バニスターと大谷の決定的な差は、「バニスターの1マイル4分切り」は世界中の中距離ランナーが一番乗りを渇望していた栄光だったのに対して、「大谷の二刀流」はベーブ・ルースが100年前に諦めてから真剣に挑戦したプレイヤーがほぼいなかったという事実です。
二刀流は、世界中の中距離選手が目指した「マイル4分切り」とは違い、あらゆる野球選手が目指す(目指すことができる)ような芸当ではありません。
故に、二刀流の〝バニスター現象〟は大挙して雪崩打つ形にはならないのは当然です。
おそらく、二刀流の〝バニスター現象〟は、大きなタイムラグを伴って引き起こされるはずです…が。
…しかし、10年経っても15年経っても「大谷2世」が出現しないとなると…。MLBが大谷のために変革したルールが、大谷のキャリア途中で体力的限界から二刀流を諦めることも含めた〝引退〟とともに形骸化してしまうとしたら …。
SFジャイアンツなどMLB球団が注力している二刀流の育成・発掘も、いつまでも成果が挙がらなければ、さすがに彼らも諦めるでしょう。
ベーブ・ルース、大谷翔平、そして3人目のユニコーン出現までまた100年待たねばならないとすると…次は西暦2120年頃…。
そんなわけがありません!そんな寂しい話はありません!!
大谷翔平は、誰もが乗り越えることのできないと信じていた壁を「そうじゃない」と教えてくれた偉大な先駆者であって、特殊能力を持った突然変異などではない、私たちはまたこの目で次の二刀流を目撃出来ると信じています。
陸上競技の魅力は数え切れませんが、その中でも「記録」は多くの人の興味を惹いてきました。男子100mの世界記録は、スポーツ史上最も注目を集め続けている記録といっても差し支えないでしょう。
今から69年前の1954年5月6日、やはり世界中が注目していた記録が破られました。
現在と大きく違うのは、もはやその種目は〝存在しない〟ということ。そして、今では考えられないくらいに陸上競技が大きな関心を集めていたということです。
まず、今では五輪でも世界陸上でも多くの大会でレギュラー種目ではなくなったその種目は、1マイル(1600m)。1マイル4分は、人間が生理学的に切ることができない大きな壁だと考えられていました。
あの日、ロジャー・バニスターがオックスフォード大学のトラックで走った3分59秒4は、スポーツ史上最大の衝撃でした。
Starting with Roger Bannister in 1954, here is every winner of Sports Illustrated’s Sportsperson of the Year Award—including Muhammad Ali, Arthur Ashe, Michael Jordan, Billie Jean King and more.
米国スポーツイラストレイテッド誌のスポーツマン・オブ・ザ・イヤー第1号は野球でもアメフトでもバスケの選手でもありませんでした。「医学的に不可能」と信じられてきたマイル4分の壁を突き破ったロジャー・バニスターでした。
さらに衝撃的だったことはその後わずか1年で23人もの中距離ランナーが、〝医学的に不可能〟なはずのマイル4分の壁を続々と越えて走ったという事実です。
これは、誰かがその壁を乗り越えると、あれほど高く分厚かったはずの壁が雪崩打って乗り越えられてゆく…他のスポーツでも見られるバニスター現象です。

さて、今夜は人類の壁を越えたアスリートバニスターと大谷翔平のお話。
米国、日本、韓国、台湾…国境を越えて野球界を震撼させている大谷翔平は〝地球規模〟の点でバニスターに及ばないかもしれません。
しかし、MLBのルールをいくつも変えるなど「二刀流」は多くの若い才能を刺激しています。
それなのに、2018年に大谷がMLBデビュー、二刀流で新人王を獲得してから5年。バニスター現象はおろか、一人の後続選手も現れないまま長い歳月が経過してしまっています。
バニスターと大谷の決定的な差は、「バニスターの1マイル4分切り」は世界中の中距離ランナーが一番乗りを渇望していた栄光だったのに対して、「大谷の二刀流」はベーブ・ルースが100年前に諦めてから真剣に挑戦したプレイヤーがほぼいなかったという事実です。
二刀流は、世界中の中距離選手が目指した「マイル4分切り」とは違い、あらゆる野球選手が目指す(目指すことができる)ような芸当ではありません。
故に、二刀流の〝バニスター現象〟は大挙して雪崩打つ形にはならないのは当然です。
おそらく、二刀流の〝バニスター現象〟は、大きなタイムラグを伴って引き起こされるはずです…が。
…しかし、10年経っても15年経っても「大谷2世」が出現しないとなると…。MLBが大谷のために変革したルールが、大谷のキャリア途中で体力的限界から二刀流を諦めることも含めた〝引退〟とともに形骸化してしまうとしたら …。
SFジャイアンツなどMLB球団が注力している二刀流の育成・発掘も、いつまでも成果が挙がらなければ、さすがに彼らも諦めるでしょう。
ベーブ・ルース、大谷翔平、そして3人目のユニコーン出現までまた100年待たねばならないとすると…次は西暦2120年頃…。
そんなわけがありません!そんな寂しい話はありません!!
大谷翔平は、誰もが乗り越えることのできないと信じていた壁を「そうじゃない」と教えてくれた偉大な先駆者であって、特殊能力を持った突然変異などではない、私たちはまたこの目で次の二刀流を目撃出来ると信じています。
コメント
コメント一覧 (3)
一方で、生理学的限界、人類の限界を感じさせる記録も存在します。一番有名なのは走幅跳の世界記録8m95cmでしょうか。8m80台を飛ぶ選手すら現れませんし、近年は8m60台で素晴らしい記録と評価されます。
大谷のおかげでtwo-way-playerへの心理的障壁はなくなったかもしれませんが、やってることは人類の限界を感じさせます。ホームラン王争いをしながらサイ・ヤング賞争いもするというのはもう人間じゃないです。
フシ穴の眼
が
しました