現代ラスベガスで最高の舞台、T -Mobile arenaから注目のファイト。


12 rounds – bantamweights (for vacant WBC title)

ウィリアム・ヒルの見立てはドネア勝利が8/13(1.62倍)、サンチアゴ13/10(2.3倍)。

客入りはまだ2割程度ですが、T -Mobile arenaの雰囲気はいいですね〜。行ったことないけど。 



ドネアvsサンチアゴの前にジュニアミドル級10回戦。ヨエニス・テレスvsセルヒオ・ガルシア。

キューバの新星(至宝までは行かない)23歳のテレスは、ここまで噛ませ犬を蹴散らして5戦全勝4KOのテレスにとってのテストマッチ。

第3ラウンド、テレスは攻勢に出て来たガルシアに綺麗なワンツーをクリーンヒット。膝を深く折ったものの立ち直ったガルシアに右のフックをお見舞いして強烈なダウンを奪います。

最初のワンツーでおとなしくダウンしておくべき、というのはファイターには土台無理な話。先日のフルトンしかり、打たれたら倒れまいとするのが、彼らの本能です。

試合を止めようとする主審に懸命にアピールして続行を許されたガルシアでしたが、再開後に猛攻を受けたところでストップ。

この試合ではテレスが何者かは計りかねますが、予備試験はクリア。

WOWOWの9時配信、大正解。いつもの11時ならドネア戦、間違いなく終わってました。


さて、ドネアvsサンチアゴ!

ドネアはパープルのミズノのガウンジャケットを羽織ってリングイン。リングシューズもミズノ。客入りは3割もないか。ラスベガスはこれがシラけちゃいます。

オープニングラウンドは静かな立ち上がりも、前に出ていたドネアか。

第2ラウンドからはサンチアゴがプレッシャーをかける展開。続く第3ラウンド、ロープに追い込まれたドネアが左フック一閃、サンチアゴを後退させます。

27歳のサンチアゴのエネルギッシュな攻撃を、40歳のドネアがどう迎撃するか?

サンチアゴの左でドネアの右目が腫れてしまってるのが気になります。スピードは互角、出入りの速さでサンチアゴ、パワーでドネア。

前半6ラウンド終了。ドネアが鈍って来てるか。サンチアゴのような相手を、見ててはいけません。

第7ラウンド、偶然のバッティングでサンチアゴが左目上をカット。

ドネアは明白なラウンドが欲しい。と書いたところで第8ラウンド、逆にサンチアゴが何度もクリーンヒット、ドネア失速。

面白い試合ですが、ラウンドの合間にメインの情報が入って、ガラガラの会場と相まって完全に前座の空気。これがアメリカ軽量級の現実です。

ドネアにとっては、避けなければならない最悪の長丁場に。リーチで上回るドネアがジャブの刺し合いで完全に負けてしまう、スピードだけでなく技術でも劣ってます。サンチアゴからすると、どの距離でも勝てる。

Aプランしか持たないパンチャーの末路です。

意地見せて欲しいですが、11ラウンドは防戦一方。最終回も、ドネアには逆転を賭けて一発勝負に出る体力も残されていません。

116−112*2/115−113。ユナニマスでサンチアゴ。

新王者はアクションに富んだボクシングを12ラウンド続けることができ、ガッツもありますが、誰に負けてもおかしくない決め手のない王者です。日本選手にも狙い目です。

オッズ上は番狂せですが、その感覚が全くないのは私だけではないでしょう。 

パワーと打たれ強さはまだ残っているドネアですが、世界基準では短い試合で勝つしかありません。