軽量級で最もホットなクラス115ポンドの大勝負が、あと10日に迫りました。

WBO王座の井岡一翔が、WBA王者ジョシュア・フランコと大田区総合体育館で大晦日に激突。

リング誌のランキングでは井岡が2位、中谷潤人が7位、田中恒成が8位。日本から3人も、軽量級で最もレベルが高いとされるクラスのトップ10に名前を刻んでいます。

このクラスはファン・フランシスコ・エストラーダが王者に認定されているので、実質順位は一つ下がりますが、いずれにしても10傑に3人を送り込んでいるのです。

フライ級に降級したエディ・ハーンがイチオシの軽量級ジェシー〝バム〟ロドリゲスも、近い将来このクラスに戻ってくるのは間違いありません。

〝ラスボス〟ファン・フランシスコ・エストラーダはもちろん、軽量級屈指の新鋭バムとも絡みたいところです。

WBO王者の井岡は、中谷が指名挑戦者としてフランコ戦をクリアすると対戦義務が発生する見通し。

ここで、日本人同士の対決は勿体無い気もします。普段は「スター同士が勝負してより大きなスターが生まれるのが理想。日本人対決は忌避すべきではない」と書いてきましたが、このケースは特例でしょう。

オッズは井岡勝利が8/11=1.73倍、フランコがその裏返しの11/8=2.38倍。11-8と明白に有利とは見られていません。

井岡はアムナット・ルエンロンとドニー・ニエテスに喫した惜敗の二つしか黒星はありませんが、いずれも試合前は僅差で有利と見られていました。

「勝ち」でも大騒ぎする内容ではありませんでしたが、ルエンロンとニエテスは全階級通じても最も難解なパズル・ボクサーでした。

この試合の勝利が、真っ直ぐにエストラーダ戦につながるとは限りません。

ただ、井岡とエストラーダは互いの名前を口にする相思相愛です。

エストラーダは、フライ級時代から井岡と日本で戦うことを夢見ていました。

井岡にとっても、高い評価とベルトを持つメキシカンは願ってもない相手です。

指名試合を行わずに、エストラーダ戦を優先してWBOからタイトルを剥奪されてしまうと、Undisputed championになるためのベルトコレクションは遠回りを強いられてしまいます。

それでも良いと思います。

エストラーダはベルトよりも価値のある相手でしょう。

ポール・バトラーが、ベルト以外に全く何の価値もないボクサーだったのとは対照的に。

バーナード・ホプキンスやテレンス・クロフォードらのベルトコレクション路線を辿った井上尚弥の向こうを張って、マニー・パッキャオやフロイド・メイウェザーのビッグネーム路線を進むのも悪くありません。