トップランクとの関係がこじれてフリーエージェントになった人気のない実力者と、なんとかまだ契約を繋いでいる実力は?の人気者が、明日オマハとニューヨークでリングに上がります。

※日時はいずれも現地時間。



■12月10日(土)ネブラスカ州オマハ CHIヘルスセンター

WBOウェルター級タイトルマッチ12回戦
メディア:BLKプライム


クロフォードは直近9戦を全てKOで片付け、アバネシアンも6戦全勝6KOと勢いに乗っています。

しかし、両者共通の対戦相手エギディウス・カバラウスカスとはクロフォードが9ラウンドでストップ勝ち(2019年12月14日)したのに対して、アバネシアンは6ラウンドTKOに散らされています。

そんな結果もあってオッズは35歳のクロフォード勝利が1/12(1.08倍)、34歳のアバネシアンが7/1(8倍)と大きく開いています。




ただ、クロフォードは第3ラウンドにカバラウスカスの右からの乱打で膝をつきダウンを取られてもおかしくないシーンもあり、序盤はもたつきました。

一方のアバネシアンは上手く戦っているように見えましたが、やはりカバラウスカスの右をかわし損なってダメージを負うと追撃を受けてストップされてしまいました。

層の厚いライト級〜ジュニアウェルター級〜ウェルター級で3階級制覇、無敗のPFPファイターのネブラスカンと、劣化版のラモント・ピーターソンにも負けているロシア人。下馬評がクロフォード勝利に大きく偏るのは仕方がありません。



前日計量は王者が146.6 ポンド、挑戦者が 146.8ポンドで両者一発クリア。

しかし、計量も地味です。人気クラスを3階級制覇した無敗のウェルター級王者とは思えません…。

ニューヨークでもラスベガスでもその不人気ぶりを曝け出してしまったクロフォードですが、明日は4年ぶりの地元オマハ凱旋。大観衆が温かく迎えてくれるはずです。

BLKプライムはPPV購入件数にかかわらず、クロフォードに1000万ドルの報酬を最低保証していると伝えられていますが〝実力と人気が最も乖離した王者〟と無名のロシア人との試合で、一体どれほどの損失を計上するのでしょうか?

クロフォードは「ノックアウトにはこだわらない。勝つことにこだわる」。アバネシアンは「オッズや予想は気にしていない。戦うのは私だ」。選手は試合に集中していますが、PPVの販売件数も心配です。

クロフォードがまた、ボクシングファンを笑わせてくれそうです。




■12月10日(土)ニューヨーク州ニューヨーク マディソン・スクエア・ガーデン

WBOインターナショナルジュニアウェルター級10回戦
メディア:ESPN


大都市に嫌われ、田舎で帰省ファイトを行うクロフォードに対して、ニューヨークに地盤を固めつつあるテオフィモは、マイキー・ガルシアを大番狂せで破ったマルティンとの絶対に負けられない試合を迎えます。

「まだ早すぎる」と思われたライト級最強と目されていたワシル・ロマチェンコをテイクオーバーしたテオフィモでしたが、初防衛戦でジョージ・カンボソスJr.にまさかの敗北。

ジュニアウェルター級に上げての2試合目のテオフィモは「マルティンはマイキーを引退に追い込んで世界に衝撃を与えた。ビッグパンチャーではないが、優れたボクサーでサウスポー。私のキャリアでロマチェンコとディエゴ・マグダレノに続く3人目のサウスポーだが、しっかり倒して実力を証明する」。

当初、テオフィモの対戦相手はホセ・ぺドラサでしたが、新型コロナ感染でキャンセルに。白羽の矢が立ったマルティンは「マイキーとテオフィモ、どちらが優れたボクサーか?そんな疑問を持つ人はいないだろう。100%、私が勝つ」。



139.2 ポンドで計量をクリアするとチョコレートを頬張るパフォーマンス。

マルティンは0.6ポンド重い139.8ポンドでクリア。

オッズはロペス1/5(1.2倍)、マルティン7/2(4.5倍)。