5月7日、カネロ・アルバレスがWBAライトヘビー級王者ドミトリー・ビボルに挑戦した一戦は、数字上は世紀の大番狂せとなりました。
リング誌の戦前予想でも、キャシー・デュバがドローとした他の19人は全員がカネロ推し。
12ラウンド36分間、ビボルの距離をつぶすことができないまま敗れた初戦からは、再戦でカネロが勝つ姿は想像出来ません。

カネロはまだ32歳ですが、完成させてしまった下がる相手を追い詰めるスタイルは変えようがありません。
マイク・タイソンとは違い、自らが後退を強いられる展開でもボクシングが出来ることはゲンナジー・ゴロフキンとの初戦などで証明済みですが、タイソンが得意とした鋭いステップインで一気に距離をつぶす術は持っていません。
小さなファイターが大きな相手を攻略するには、距離をつぶすしか方法はありません。
優秀な小さなファイターは、鋭いステップインを習得しているのが常です。
ジョー・フレイジャー然り、タイソン然り、マニー・パッキャオ然り、ガーボンタ・デービス然り…。
おそらく、井上尚弥は現状のスキル的にも、性格的にも、大柄な相手の懐に入る鋭いステップインを容易に習得できるはずです。あるいは、すでに出来るかもしれません。
もちろん、それは引っ越し屋さんのヨアン・ボワイエや、満票一致の階級最弱王者ジェイミー・マクドネル相手に見せた雑な攻撃とは全く違うものです。

ボクシングがディープな世界である理由は当たり前に例外があることです。
フロイド・メイウェザーやワシル・ロマチェンコは鋭いステップインを使わずに距離をつぶす魔法を使います。彼らが wizardと呼ばれるのは、この魔法を使うからです。
そして、マネーやロマよりも足が鈍重なのにもかかわらず、相手をクロスレンジに誘き出すことを彼らよりも得意としたのがロベルト・デュランでした。
そのデュランは「カネロがすぐに再戦せずに、40歳のゴロフキンとの試合を優先させたのは自信がなかったから。ボクサーなら自信があればすぐ再選したいと思うはず」「距離を縮める戦略が何もなかったことに驚いたが、それは習得できる」と、カネロが再戦で勝つ目もあると語りました。
しかし、デュランの技術をカネロが身につけることができるとは、どう考えても無理です。
カラム・スミスやビリー・ジョー・サンダース、ケイレブ・プラントのようなプレッシャーをかけると下がる相手にはジリジリと距離をつぶすことができても、打ち合いに応じるビボルには無策だったカネロ。
来年の5月、シンコ・デ・マヨ週間にセットされると見られる再戦ですが、初戦と同じライトヘビー級ではカネロは厳しいでしょう。
以前から「カネロと戦えるならスーパーミドルに落とす」と繰り返していたビボルは、カネロの持つスーパーミドル級のUndisputed titleに挑戦することも厭わないかもしれません。
そうなると、カネロに勝機が見えてきます。さらに、rehydration clause=リバウンド制限も盛り込むなら、ビボルをさらに弱体化できます。
175ポンドのライトヘビー級から168ポンドのスーパーミドル級へ、さらにリバウンド制限。ビボルの肉体を二つのナイフで削れるだけ削れば、カネロが勝つ可能性が膨らむでしょう。
すでに、スーパーミドル級、リバウンド制限ありで交渉が進んでいるようです。
リング誌の戦前予想でも、キャシー・デュバがドローとした他の19人は全員がカネロ推し。
12ラウンド36分間、ビボルの距離をつぶすことができないまま敗れた初戦からは、再戦でカネロが勝つ姿は想像出来ません。

カネロはまだ32歳ですが、完成させてしまった下がる相手を追い詰めるスタイルは変えようがありません。
マイク・タイソンとは違い、自らが後退を強いられる展開でもボクシングが出来ることはゲンナジー・ゴロフキンとの初戦などで証明済みですが、タイソンが得意とした鋭いステップインで一気に距離をつぶす術は持っていません。
小さなファイターが大きな相手を攻略するには、距離をつぶすしか方法はありません。
優秀な小さなファイターは、鋭いステップインを習得しているのが常です。
ジョー・フレイジャー然り、タイソン然り、マニー・パッキャオ然り、ガーボンタ・デービス然り…。
おそらく、井上尚弥は現状のスキル的にも、性格的にも、大柄な相手の懐に入る鋭いステップインを容易に習得できるはずです。あるいは、すでに出来るかもしれません。
もちろん、それは引っ越し屋さんのヨアン・ボワイエや、満票一致の階級最弱王者ジェイミー・マクドネル相手に見せた雑な攻撃とは全く違うものです。

ボクシングがディープな世界である理由は当たり前に例外があることです。
フロイド・メイウェザーやワシル・ロマチェンコは鋭いステップインを使わずに距離をつぶす魔法を使います。彼らが wizardと呼ばれるのは、この魔法を使うからです。
そして、マネーやロマよりも足が鈍重なのにもかかわらず、相手をクロスレンジに誘き出すことを彼らよりも得意としたのがロベルト・デュランでした。
そのデュランは「カネロがすぐに再戦せずに、40歳のゴロフキンとの試合を優先させたのは自信がなかったから。ボクサーなら自信があればすぐ再選したいと思うはず」「距離を縮める戦略が何もなかったことに驚いたが、それは習得できる」と、カネロが再戦で勝つ目もあると語りました。
しかし、デュランの技術をカネロが身につけることができるとは、どう考えても無理です。
カラム・スミスやビリー・ジョー・サンダース、ケイレブ・プラントのようなプレッシャーをかけると下がる相手にはジリジリと距離をつぶすことができても、打ち合いに応じるビボルには無策だったカネロ。
来年の5月、シンコ・デ・マヨ週間にセットされると見られる再戦ですが、初戦と同じライトヘビー級ではカネロは厳しいでしょう。
以前から「カネロと戦えるならスーパーミドルに落とす」と繰り返していたビボルは、カネロの持つスーパーミドル級のUndisputed titleに挑戦することも厭わないかもしれません。
そうなると、カネロに勝機が見えてきます。さらに、rehydration clause=リバウンド制限も盛り込むなら、ビボルをさらに弱体化できます。
175ポンドのライトヘビー級から168ポンドのスーパーミドル級へ、さらにリバウンド制限。ビボルの肉体を二つのナイフで削れるだけ削れば、カネロが勝つ可能性が膨らむでしょう。
すでに、スーパーミドル級、リバウンド制限ありで交渉が進んでいるようです。
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フシ穴の眼
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