ジャン=リュック・ゴダールが91歳で天国に旅立ちました。

フランス共和国パリ7区生まれ。フランスとスイスの国籍を持ち、スイスの自宅で闘病生活を続けていましたが、13日に安楽死を選びました。

いわゆる「尊厳ある死」です。



伝説の映画批評誌「カイエ・デュ・シネマ」の創刊に参加、29歳のときに「勝手にしやがれ À bout de souffle (1960年フランス:上映時間90分)」で長編映画監督デビュー。

この作品はベルリン国際映画祭銀熊賞(最優秀監督賞)を受賞。ルイジ・キアリーニをして、映画は「ゴダール以前とゴダール以後」に分かれると言わしめました。

昨年9月にはジャン=ポール・ベルモンドが亡くなり、ゴダールも。

大好きなヌーベルバーグの巨星がまた一人、逝ってしまいました。

WOWOWが今月26日(月)から30日(金)まで「ライフwithシネマ:知っておきたいジャン=ポール・ベルモンド」を提供してくれます。

最初の夜は「勝手にしやがれ」。二日目から「いぬ」「相続人(1973)」「警部」「ハーフ・ア・チャンス」。


1959年。「勝手にしやがれ」の監督・脚本を手がけたゴダールからベルモンドに渡された脚本は「車を盗む。逃げる。女と寝たいが断られる。最後は死ぬか逃げ切るか」と、あまりにもざっくりしたものでした。

打ち合わせすらなく、いきなりパリの雑踏に立たされたベルモンドにゴダールが静かに話しかけます。

「何か言ってくれ」。

そして、名監督と名優がジャズを奏でるように、撮影が進んで行きます。

翌1960年に世界に衝撃を与える「勝手にしやがれ」の撮影は、こんな伝説から始まりました。




第71回カンヌ映画祭でパルム・ドールを超越する賞として映画祭史上初の「スペシャル・パルムドール」を獲得した「イメージの本(Le Livre d'image )」(2018年スイス・フランス:上映時間84分)では音楽や絵画、映画や文学がコラージュされて行きます。

「何ひとつ希望通りにならなくても 希望は生き続ける」。

こんな時代にこそ、心に響く名言です。