インディアナポリス・コルツのオーナー、ジム・アーセイが日本時間の今日、ヘリテージ・オークションでモハメド・アリのチャンピオンベルトを600万ドルで落札しました。

ヘリテージによると、アリが保持したWBCベルトは2本存在しますが、もう一つはオークションに出品する可能性の低い個人の所有物で、今回の出品分が「最後の一品」だそうです。

これは1974年、伝説の〝Rumble in the Jungle〟でアリが〝獲得〟したWBCベルト。

実際には2年後の1976年にWBCから、事後的に贈られたものです。

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アディダスがスポンサーになっていた時代の3本ラインをあしらったWBCベルト。

1980年頃にボクシングに惹き込まれた私にとっては、歴史的なクラシックモデルですが、オールドファンには懐かしいデザインでしょう。

日の丸など、ところどころペイントが剥げているようです。

ホセ・スライマンの油ぎった顔写真ではなく、アディダスマークが埋め込まれてるのも「こっちの方が好き」です。

このベルトはオークションにたびたび登場していた〝投資物件〟で2016年に35万8500ドル、翌2017年には120万ドルで落札されていたそうです。

120万ドルが5年で600万ドル、5倍になりましたが、ボクシングファンからすると〝キンシャサの奇跡〟が600万ドルとは何とも安い気がします。

パッキャオvsメイウェザーをカウボーイスタジアムに招致しようとラスベガスを圧倒したジェリー・ジョーンズら、NFLのオーナーにはボクシングファンが少なくありません。

古き良き時代の郷愁を、ボクシングに感じているのかもしれません。

「とても誇らしい気分」というアーセイの喜びのコメントから転売する気はなさそうです。

貧乏人のボクシングファンの願いとしては、ニューヨーク・カナストータの名誉の殿堂博物館に寄贈して欲しいのですが…。

余談ですが〝Rumble in the Jungle〟は日本では〝キンシャサの奇跡〟でほぼ統一されています。

〝ジャングルの決闘〟は、ほとんど見聞きしたことがありません。

〝Rumble in the Jungle〟はこの試合のタイトル、つまり試合前から使われていた煽り文句ですが、〝キンシャサの奇跡〟は試合結果を受けての命名。

両者の間には時間的な差が決定的に横たわっています。

「〝Rumble in the Jungle〟の結果が〝キンシャサの奇跡〟」だったということです。

それでも、英語で〝キンシャサの奇跡〟は、やはり聞いたことがほとんどありません。

個人的には〝Rumble in the Jungle〟ではなく〝キンシャサの奇跡〟の方がインパクトもあって〝名訳〟だと思います。

〝Rumble in the Jungle〟では馬名になったりしなかったでしょうし。