標高1600mにあるコロラド・ロッキーズのクアーズフィールドは空気が薄く、打球がよく飛ぶことで知られるバッターズ・パラダイスです。

こんなビッチャーズ・ヘルでノーヒントノーランを記録した野茂英雄の偉大さがよくわかります。

また、高さ11.3mの左翼フェンス、グリーンモンスターが聳えるボストン・レッドソックスのフェンウェイパークは、他の球場ならスタンドインの大飛球を100年以上に渡って跳ね返し続けています。

左バッターにもかかわらず、グリーンモンスターを越えるビッグフライを放った大谷翔平はバケモノです。

IMG_3412

日本には標高1600mのプロ野球の本拠地はありませんが、広さやフェンスの高さ、風が吹く方向や強さは球場によって違います。

球場ごとに本塁打の出やすさを数値化したのが「パークファクター」(PF)。

例えば、阪神タイガースの本拠地・甲子園球場のPFは阪神戦で生まれた両チームの本塁打が、甲子園とそれ以外の球場でどう変わるのかを比較します。

「甲子園での1試合当たりの平均本塁打数」を「他5球団の本拠地での阪神戦での平均本塁打数」で割った数字がPFです。

交流戦を除く2019〜2021年の公式戦を対象に、セ・パごとに計算すると、以下の順位になります。

①神宮球場=1.44

②東京ドーム=1.33

③福岡ペイペイドーム=1.32

④ゾゾマリンスタジアム=1.24

⑤横浜スタジアム=1.05

⑥ベルーナドーム=1.01

⑦甲子園球場=0.87
 楽天生命パーク宮城=0.87

⑧京セラドーム=0.83

⑨マツダスタジアム=0.75

⑩札幌ドーム=0.74

⑪バンテリンドームナゴヤ=0.58

ナゴヤが最も本塁打が出ない、神宮と東京ドームは出やすい球場というのは予想通りですが、パで最も出にくいのは宮城と思ってました。

パで最も本塁打が出ない札幌と、最も出る福岡、ホームベースから中堅、両翼の距離は122mと100mで全く同じなんです。

ただ、ホームランテラス席を増設して両翼の膨らみが浅くなった福岡の両翼最深部は116m、札幌の116mよりも4mも手前です。

さらに、外野フェンスの高さは福岡が4.2m、札幌は5.7m。

セではナゴヤの中堅・両翼が122m・100mに対して、神宮は120m・97.5m。さらに、フェンスの高さは神宮の3.5mに対して、ナゴヤは4.8mと明白に違います。

ビシエドがヤクルトの選手なら、今の7本よりは少し上積みがありそうです。

29本塁打の村上 宗隆が中日の選手なら…関係なく打ちまくってそうです…。



PFは本塁打以外にも得点PFもあり、投手成績などを補正する場合は本塁打よりも、得点PFが使われます。

本塁打が出やすい=得点が多くなる、とは限らないということです。

PFPよりも一文字足りませんが、両者に関係はありません、あしからず。