再戦には必ず理由があります。
明白な形で敗れたにもかかわらず、Aサイドが再戦条項を行使するケース。最近だと〝アンソニー・ジョシュア〟パターン。
明白ではないものの「負けてたんちゃうか?!」という議論を黙らせるために、ダイレクトリマッチに応じたのは…意外でしょうがフロイド・メイウェザーでした。
勝利を収めたにもかかわらず「負けていた」という声に敏感に反応し、ホセ・ルイス・カスティージョとマルコス・マイダナとすぐに再戦したのです。
負けるのは恥ずかしい事ではありません。
雪辱すればいいだけです。恥ずかしいのは、負けて黙ったまま、つまり負けを受け入れることです。
その意味で、フロイドは多くの人が考えているようなチキンではありません。
最近ではカネロ・アルバレス もドミトリー・ビボルに対して、ダイレクトリマッチを行使しませんでした。
ノニト・ドネアの場合も、ギレルモ・リゴンドー やニコラス・ウォータースに破壊された敗北には再戦を選ばす、井上尚弥との再戦には雪辱の炎を執拗に燃やし続けてきました。
もちろん「ボクシングの厳しい授業を受け、眼窩底骨折まで負わされたリゴンドー 戦」「痛烈にキャンバスに叩きつけられ惨敗したウォータース戦」と、「最後の1秒まで力を振り絞って左右の拳を振るい続けた井上戦」は全く違います。
あの当時のキューバ人と再戦しても、補修授業を受けるだけです。
弱い相手にはカサにかかってくるウォータースとの再戦も「彼に勝てると思ったのが間違いだった」(ドネア)という言葉を持ち出すべくもありません。
ドネアは、フェルナンド・モンティエルを2ラウンド予告KOしました。そして、リゴンドー には「俺は速いからお前には見えないだろうが、目を開いてよく見てろ」とトラッシュトーク、リゴンドー はそのときに「その目を潰してやるよ」と静かに答えたのでした。
ドネアとモンティエルの実力差以上に、ドネアとリゴンドー の技術差は絶望的でした。
そんなAサイドが契約に則って行使する(ドネアの場合は行使しませんでしたが)再戦は、ファンの関心を呼びますが、最も歓迎されるのは、初戦が名勝負となってファンが「12ラウンドじゃ物足りない!」と渇望する再戦です。
近年では「デオンティ・ワイルダー vsタイソン・フューリー」がその白眉です。
しかし「井上尚弥vsノニト・ドネア」の場合、初戦は激闘でしたが接戦ではありませんでした。
あの試合が1ポイント差に見えたロバート・ホイルは眼科に50年は入院しなければなりません。つまり、一生ジャッジ席に座るな、ということです。
あと4日に迫った、アジア人によるの世界一決定戦。
この再戦に、ドネアは一貫して執着していました。
一方、井上にとっては「すでに決着がついている相手」でしたが、ドネアがバンタム級タイトルのピースを掌握した時点で戦わなければならない相手に〝昇格〟したのです。
そんな背景を踏まえると、この再戦はAサイドの契約行使とは違います。
また、ファン渇望の再戦でもありません。
どう、表現したら良いのか…あまりにも陳腐ですが、これは「宿命の再戦」です。
初戦の結果が出て、ドネア以外は誰も再戦を熱望しなかったのに、運命の糸なら手繰り寄せられたように2人はまた、殴り合いのリングに上がるのです。
初戦も、WBSS開幕時には誰もが全く考えられなかった組み合わせでした。
そして、その初戦を終えたあとも、この2人の再戦を熱望した人はほとんどいませんでした。
2019年11月の夜、勝利のコールを受けた井上とファンが期待したのは残る二つのピース、WBCとWBOのピックアップでした。
その意味では、井上もファンも最優先に願っていなかったはずなのに、なぜか巡り巡って、さいたまスーパーアリーナで、井上尚弥とノニト・ドネアが再戦するのです。
アジアが世界に放った軽量級離れした2人のパンチャー。10歳という年齢差・歳月は、のちの時代に「井上とドネアが同じ時代に生きていたら?」と、その対戦が妄想されてもおかしくない、そんな時間です。
あるいは「ドネアが全盛期なら」というイフで語られるマッチアップです。
宿命です。
残念ながら、初戦を集約すると「ドネアは今なお強し」。
「ドネアが全盛期なら」というイフは、イフではなく「井上が負けてた」で済まされる、そんな初戦のどねあの健闘ぶりでした。
階級は違いますが、ジョージ・フォアマンに勝ったイベンダー・ホリフィールドが語った言葉を思い出します。
「パンチが速い。そして、レノックス・ルイスでも下がってくれるような攻撃を仕掛けても平然と前進してくる。フォアマンが全盛期なら絶対に勝てない。モハメド・アリの強さは、全く想像出来ない」。
井上は「前回は判定勝ちだったので、今回は13ラウンド目から始まるという感覚です。試合は続いている。それがどう左右するか楽しみ」。そう語りました。
メディアも再戦を煽るとき「あの激闘がまたやって来る」という調子で「Round13」と表現することがあります。
しかし、再戦が多くのファンが期待・予想する「初戦の続き」とは全く違う展開になることも珍しくありません。
もちろん、ここでは「バーナード・ホプキンスvsロイ・ジョーンズJr.2」のような〝ほぼ茶番〟は除きます。
「デオンティ・ワイルダーvsタイソン・フューリー2」が、あそこまで一方的になると誰が予想できたでしょうか?
「ゲンナジー・ゴロフキンvsカネロ・アルバレス2」は、TripleG が過保護のアイドルを追いかけ回す「初戦から続く13ラウンド目から始まる」と、多くの専門家が予想していました。
「エリック・モラレスvsマニー・パッキャオ2」も「初戦の続き」と見られていましたが、私たちが目撃したのは怪物の誕生でした。
「シュガー・レイ・レナードvsロベルト・デュラン2」は、初戦とは全く違う展開と、あまりにも予想外の結末に世界が呆気にとられました。
そして、おそらく2022年6月7日も、ちょうど2年7ヶ月前の2019年11月7日に結果が出た12ラウンドからの続きではないでしょう。
井上はどういう意味で「13ラウンド目から始まるという感覚です。試合は続いている」と語ったのかはわかりません。
しかし、とにかく、本人が決意を述べているように「ドネアに希望を与えるのではなく、引退を決意させる」圧倒的な〝介錯〟をしなければなりません。
初戦の流れの延長上での「13ラウンド目」 などでは、あってはいけません。
それだと「ガッティvsウォード」と同じです。
井上は、自分が突き抜けたファイターであることを証明しなければなりません。
井上の3ラウンド以内のKO勝利を予想します。
明白な形で敗れたにもかかわらず、Aサイドが再戦条項を行使するケース。最近だと〝アンソニー・ジョシュア〟パターン。
明白ではないものの「負けてたんちゃうか?!」という議論を黙らせるために、ダイレクトリマッチに応じたのは…意外でしょうがフロイド・メイウェザーでした。
勝利を収めたにもかかわらず「負けていた」という声に敏感に反応し、ホセ・ルイス・カスティージョとマルコス・マイダナとすぐに再戦したのです。
負けるのは恥ずかしい事ではありません。
雪辱すればいいだけです。恥ずかしいのは、負けて黙ったまま、つまり負けを受け入れることです。
その意味で、フロイドは多くの人が考えているようなチキンではありません。
最近ではカネロ・アルバレス もドミトリー・ビボルに対して、ダイレクトリマッチを行使しませんでした。
ノニト・ドネアの場合も、ギレルモ・リゴンドー やニコラス・ウォータースに破壊された敗北には再戦を選ばす、井上尚弥との再戦には雪辱の炎を執拗に燃やし続けてきました。
もちろん「ボクシングの厳しい授業を受け、眼窩底骨折まで負わされたリゴンドー 戦」「痛烈にキャンバスに叩きつけられ惨敗したウォータース戦」と、「最後の1秒まで力を振り絞って左右の拳を振るい続けた井上戦」は全く違います。
あの当時のキューバ人と再戦しても、補修授業を受けるだけです。
弱い相手にはカサにかかってくるウォータースとの再戦も「彼に勝てると思ったのが間違いだった」(ドネア)という言葉を持ち出すべくもありません。
ドネアは、フェルナンド・モンティエルを2ラウンド予告KOしました。そして、リゴンドー には「俺は速いからお前には見えないだろうが、目を開いてよく見てろ」とトラッシュトーク、リゴンドー はそのときに「その目を潰してやるよ」と静かに答えたのでした。
ドネアとモンティエルの実力差以上に、ドネアとリゴンドー の技術差は絶望的でした。
そんなAサイドが契約に則って行使する(ドネアの場合は行使しませんでしたが)再戦は、ファンの関心を呼びますが、最も歓迎されるのは、初戦が名勝負となってファンが「12ラウンドじゃ物足りない!」と渇望する再戦です。
近年では「デオンティ・ワイルダー vsタイソン・フューリー」がその白眉です。
しかし「井上尚弥vsノニト・ドネア」の場合、初戦は激闘でしたが接戦ではありませんでした。
あの試合が1ポイント差に見えたロバート・ホイルは眼科に50年は入院しなければなりません。つまり、一生ジャッジ席に座るな、ということです。
あと4日に迫った、アジア人によるの世界一決定戦。
この再戦に、ドネアは一貫して執着していました。
一方、井上にとっては「すでに決着がついている相手」でしたが、ドネアがバンタム級タイトルのピースを掌握した時点で戦わなければならない相手に〝昇格〟したのです。
そんな背景を踏まえると、この再戦はAサイドの契約行使とは違います。
また、ファン渇望の再戦でもありません。
どう、表現したら良いのか…あまりにも陳腐ですが、これは「宿命の再戦」です。
初戦の結果が出て、ドネア以外は誰も再戦を熱望しなかったのに、運命の糸なら手繰り寄せられたように2人はまた、殴り合いのリングに上がるのです。
初戦も、WBSS開幕時には誰もが全く考えられなかった組み合わせでした。
そして、その初戦を終えたあとも、この2人の再戦を熱望した人はほとんどいませんでした。
2019年11月の夜、勝利のコールを受けた井上とファンが期待したのは残る二つのピース、WBCとWBOのピックアップでした。
その意味では、井上もファンも最優先に願っていなかったはずなのに、なぜか巡り巡って、さいたまスーパーアリーナで、井上尚弥とノニト・ドネアが再戦するのです。
アジアが世界に放った軽量級離れした2人のパンチャー。10歳という年齢差・歳月は、のちの時代に「井上とドネアが同じ時代に生きていたら?」と、その対戦が妄想されてもおかしくない、そんな時間です。
あるいは「ドネアが全盛期なら」というイフで語られるマッチアップです。
宿命です。
残念ながら、初戦を集約すると「ドネアは今なお強し」。
「ドネアが全盛期なら」というイフは、イフではなく「井上が負けてた」で済まされる、そんな初戦のどねあの健闘ぶりでした。
階級は違いますが、ジョージ・フォアマンに勝ったイベンダー・ホリフィールドが語った言葉を思い出します。
「パンチが速い。そして、レノックス・ルイスでも下がってくれるような攻撃を仕掛けても平然と前進してくる。フォアマンが全盛期なら絶対に勝てない。モハメド・アリの強さは、全く想像出来ない」。
井上は「前回は判定勝ちだったので、今回は13ラウンド目から始まるという感覚です。試合は続いている。それがどう左右するか楽しみ」。そう語りました。
メディアも再戦を煽るとき「あの激闘がまたやって来る」という調子で「Round13」と表現することがあります。
しかし、再戦が多くのファンが期待・予想する「初戦の続き」とは全く違う展開になることも珍しくありません。
もちろん、ここでは「バーナード・ホプキンスvsロイ・ジョーンズJr.2」のような〝ほぼ茶番〟は除きます。
「デオンティ・ワイルダーvsタイソン・フューリー2」が、あそこまで一方的になると誰が予想できたでしょうか?
「ゲンナジー・ゴロフキンvsカネロ・アルバレス2」は、TripleG が過保護のアイドルを追いかけ回す「初戦から続く13ラウンド目から始まる」と、多くの専門家が予想していました。
「エリック・モラレスvsマニー・パッキャオ2」も「初戦の続き」と見られていましたが、私たちが目撃したのは怪物の誕生でした。
「シュガー・レイ・レナードvsロベルト・デュラン2」は、初戦とは全く違う展開と、あまりにも予想外の結末に世界が呆気にとられました。
そして、おそらく2022年6月7日も、ちょうど2年7ヶ月前の2019年11月7日に結果が出た12ラウンドからの続きではないでしょう。
井上はどういう意味で「13ラウンド目から始まるという感覚です。試合は続いている」と語ったのかはわかりません。
しかし、とにかく、本人が決意を述べているように「ドネアに希望を与えるのではなく、引退を決意させる」圧倒的な〝介錯〟をしなければなりません。
初戦の流れの延長上での「13ラウンド目」 などでは、あってはいけません。
それだと「ガッティvsウォード」と同じです。
井上は、自分が突き抜けたファイターであることを証明しなければなりません。
井上の3ラウンド以内のKO勝利を予想します。


コメント
コメント一覧 (1)
どちらが本当につよいか?
アジアの2人が『日本の黄金のバンタム』を統一するなんて
滑稽でしょうか?
まったく関係ないことで恐縮ですが、
元王者ダニエルローマンがWBC WBOのスーパーバンタム級王座に挑戦します。
ローマンが不敗の王者に勝ち王座獲得したら
井上は挑戦するかな?
亀田3号との対戦はないでしょう。
フシ穴の眼
が
しました