ランキングによって対戦相手の組み合わせや、シード順が決められるサッカーやテニスの世界ランキングは大きな意味を持ちますが、ボクシングにおけるPFPランキングに大きな意味はありません。
facebook_P4P_thumbs
そもそもが、サッカーやテニスのランキングは世界統括団体が格付けする〝権威のある〟唯一のランキングですが、ボクシングのPFPはメディアの数だけあるほど世の中に溢れ、そのランキングもマチマチです。

また、ボクシングファンの中でも一部のコアなファンが関心を寄せるだけなので、その意見はマニアックで先鋭的になりがちです。

リング誌でもMythcal ranking(妄想ランキング)と断り、let's debate(これがリング誌の順番、議論を楽しもう)と「正確の無いお遊び」であることを強調していますが、真剣に「その順番は絶対におかしい!」と糾弾したり、「リング誌のPFPには権威がある」と言い出すおバカちゃんもいます。

それでも「その順番は絶対におかしい!」とファンの怒りを買って、リング誌がランキングをいじったことがあります。

かつて手を染めてしまったリング誌チャンピオンシップを決めるランキング操作は、犯罪とは言い切れませんがファンにとっては〝重罪〟で、この零細メディアは信用を著しく落としました。

しかし、何の意味も無いPFPはそれこそ好みでランキングしても構いません。人間の妄想が一貫しているわけもなく、同じ人のランキングでも選考時期によってバラつくのも当たり前。

自分が考える「純粋に強い順番」ではなく「好みや試合結果の流れ」に沿ったランキングなのです。

例えば、多くのメディアで10傑に飛び込んできたドミトリー・ビボルが、アルツール・ベテルビエフとの対戦が決まると予想やオッズはどうなるでしょうか?

間違いなく、ワンサイドにはなりません。

ビボルがカネロと戦う前なら、ワンサイドだったかもしれません。

今でも、カネロが判定のスコアを聞けたのは、相手がベテルビエフではなくビボルだったから、と考えている人もいるでしょう。

そして、PFPでビボルをランキングした記者の中にはシレッとベテルビエフ勝利を予想する人も少なくないはずです。

PFPって何なの?…PFPって辻褄合わせの妄想です。
IMG_0227 (1)
前置きが長くなりました。

いよいよ17日後に迫った井上尚弥vsノニト・ドネアのバンタム級3団体統一戦。

11月で40歳を迎えるドネアは、かつてPFPファイターでした。

そして「その順番はおかしい!」という声に晒され(晒されたのはドネアではなくリング誌ですが)、負けてもいないのに順位を下げられ、最後は実力が及ばずPFPを追放されたドネア。

いい加減極まるリング誌PFPと、ドネア陥落の構図をおさらいしながら、17日後に鮮烈な勝利を収めると9年ぶりのPFP復帰もあり得るフィリピーノ・フラッシュの世界評価を辿ります。