リング誌6月号で特集しているThe best punchers of the last 100 (過去100年の最強パンチャー100傑)で、井上尚弥は総合33位と「The Body snatchers(ボディ打ちの達人)」のベスト10に数えられました。
対するノニト・ドネアは井上の後塵を拝する総合49位ながら「The Left hookers(左フックの達人)と「The Uppercutters(アッパーカットの達人)」の2部門でベスト10入り。


この種のランキング・順位は、同じような企画をするたびにコロコロ変動する、意味のないお遊びです。
それでも、井上とドネアが現代軽量級で最高のパワーヒッターであることを否定する人は誰もいないでしょう。
2019年11月7日の初戦はWBSSバンタム級トーナメント決勝でした。26歳、無敗のPFPファイター井上と、8年以上もまともな相手に勝てないまま低迷を続けていた36歳のドネア。
両者の年齢差から試合のテーマは「世代の戦い」(その激突は早過ぎたのか遅過ぎたのか)でしたが、その答えは戦わずとも分かりきったことでした。
「ドネアにとって井上と戦うにはあまりにも経年劣化を重ね過ぎた。つまりこの試合をするのは遅きに失した」。そう誰もが決めつけていました。
勝敗の興味はありませんでした。
「事実上の決勝戦」と見られた準決勝のエマヌエル・ロドリゲス戦を2ラウンドで片付けた井上の前に、ジュニアフェザー級とフェザー級で世界の壁に苦しみ、層の薄いバンタム級に逃げ戻ったドネアが何ラウンドまで試合を続けることが出来るのか?…それだけが焦点になる試合、のはずでした。
結果は、井上勝利で問題のない試合だったものの、多くのメディアで年間最高試合賞に選ばれる激闘、井上にとって当時19戦のキャリアで最も苦しめられた試合になりました。
かつて、八重樫東や三浦隆司も大手メディアで選ばれた年間最高試合賞。海外では激しい打撃戦が選ばれる傾向にあり、年間最高選手賞とは全く違い、万々歳で喜べる賞ではありません。
あの試合、第2ラウンドでドネアの左をヒットされた井上は眼窩底骨折の重症を負わされてしまいます。
「骨まで薄皮一枚」「ものが二重に見える」という状態はドクターチェックが入れば即ストップでもおかしくなかったことを考えると、薄氷の勝利だったと言えます。
3年越しのBattle of Ageの再戦。この長い時間は若き獅子に有利に吹く風です。そして、老いた獅子にとってはより深い谷底に転落するだけの時間です。
しかし「それから」のドネアの戦いぶりを見ると、時計の針は止まっているどころか、全盛期に向かって逆回転しているかのようにすら思えてきます。
もちろん、来月7日のさいたまスーパーアリーナでドネアが一気に劣化した姿を晒して惨敗、引退に追い込まれることも十分に考えられます。
ただ、そうでないとすると、頭抜けたパンチャー同士の激突です。ドネアはもちろん、井上も大きなリスクを背負った戦いになります。
二人の戦力比較でドネアが明白に上回っているのは、経験と打たれ強さの、2点だけ。
それが、キーファクターになるような展開だけは徹底的に回避しなければなりません。
あえていうと、初戦はそうなってしまいました。
対するノニト・ドネアは井上の後塵を拝する総合49位ながら「The Left hookers(左フックの達人)と「The Uppercutters(アッパーカットの達人)」の2部門でベスト10入り。


この種のランキング・順位は、同じような企画をするたびにコロコロ変動する、意味のないお遊びです。
それでも、井上とドネアが現代軽量級で最高のパワーヒッターであることを否定する人は誰もいないでしょう。
2019年11月7日の初戦はWBSSバンタム級トーナメント決勝でした。26歳、無敗のPFPファイター井上と、8年以上もまともな相手に勝てないまま低迷を続けていた36歳のドネア。
両者の年齢差から試合のテーマは「世代の戦い」(その激突は早過ぎたのか遅過ぎたのか)でしたが、その答えは戦わずとも分かりきったことでした。
「ドネアにとって井上と戦うにはあまりにも経年劣化を重ね過ぎた。つまりこの試合をするのは遅きに失した」。そう誰もが決めつけていました。
勝敗の興味はありませんでした。
「事実上の決勝戦」と見られた準決勝のエマヌエル・ロドリゲス戦を2ラウンドで片付けた井上の前に、ジュニアフェザー級とフェザー級で世界の壁に苦しみ、層の薄いバンタム級に逃げ戻ったドネアが何ラウンドまで試合を続けることが出来るのか?…それだけが焦点になる試合、のはずでした。
結果は、井上勝利で問題のない試合だったものの、多くのメディアで年間最高試合賞に選ばれる激闘、井上にとって当時19戦のキャリアで最も苦しめられた試合になりました。
かつて、八重樫東や三浦隆司も大手メディアで選ばれた年間最高試合賞。海外では激しい打撃戦が選ばれる傾向にあり、年間最高選手賞とは全く違い、万々歳で喜べる賞ではありません。
あの試合、第2ラウンドでドネアの左をヒットされた井上は眼窩底骨折の重症を負わされてしまいます。
「骨まで薄皮一枚」「ものが二重に見える」という状態はドクターチェックが入れば即ストップでもおかしくなかったことを考えると、薄氷の勝利だったと言えます。
3年越しのBattle of Ageの再戦。この長い時間は若き獅子に有利に吹く風です。そして、老いた獅子にとってはより深い谷底に転落するだけの時間です。
しかし「それから」のドネアの戦いぶりを見ると、時計の針は止まっているどころか、全盛期に向かって逆回転しているかのようにすら思えてきます。
もちろん、来月7日のさいたまスーパーアリーナでドネアが一気に劣化した姿を晒して惨敗、引退に追い込まれることも十分に考えられます。
ただ、そうでないとすると、頭抜けたパンチャー同士の激突です。ドネアはもちろん、井上も大きなリスクを背負った戦いになります。
二人の戦力比較でドネアが明白に上回っているのは、経験と打たれ強さの、2点だけ。
それが、キーファクターになるような展開だけは徹底的に回避しなければなりません。
あえていうと、初戦はそうなってしまいました。
コメント
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フシ穴の眼
が
しました