春は転勤、引越しの季節というわけで、取引先のお一人が先月から東京勤務の横浜住みに。
このブログでも紹介した、筋金がダースで入った文学元少女、現文学おばさんの川上さんです。
川上さんからは「遊びに来て〜」とお誘い頂いてたのですが、「時間が出来たら是非お邪魔します」と、行く気もないのに社交辞令なお返事をしてました。
私は基本的に、仕事とプライベートは断崖絶壁的にガチッ分断したい人間です。
ただ、この川上さんとは商談でもほとんど文学の話で終始して、仕事ベースは私の部下とメールでやりとりみたいな、おかしな関係が続いていました。
一応、私にとって川上さんがクライアントなのですが、彼女の方が年下で、それは、どこにでもある、どうでもいい関係です。
ただ、その「どこにでもある関係」でも、彼女がタメ口をきいてくるのがすごく気になって。
仕事関係の取引先で使う言葉は、年齢とか関係なく敬語が常識です。そんなこともあって、仕事の延長上の飲み会まで、のお付き合いでしたが、川上さんのご主人からも「是非」とお願いされて、ついにこの連休に遊びに行くことに…。
最寄り駅は、娘が通ってた高校と同じだったので土地勘はあるつもりでしたが、そこから15分も歩くと結構な高級マンションが立ち並び、なんでもマウント取りたがる猿女が「遊びに来い」と言う理由がわかった気になりました。
横浜みなとみらいの対岸で、素晴らしい夜景でしたが、ここで「素晴らしい眺めですね!羨ましいです!」とか褒めたら、負けです。
「名古屋から横浜来るとタワーマンションってだけで浮かれる感じですか?」「会社の借り上げなんですよね?」「ここ地震あったら真っ先に液状化しますよね?」と、距離を潰されないようにジャブを打ち続けます。
旦那さんが「いっぱい不愉快な思いさせてると思います、すみません」と人間的な気配りを見せてくれる一方で、猿女は「そう、だから地震のとき、三島さん(私の仮名)とこに泊めてもらおうと思って、これで迎えに来る場所わかりますよね」と、ジャブに右クロスをかぶせてきます。
猿女はいつものように文学の話で試合を支配するばかりか、実はプ女子(女子とは認めたくないからプ猿)であることまで判明、そこでも私の生半可な知識にマウントを取ってくるのです。
私が「良い意味で優れた台本がまずありき。そして、相手の長所を封じる他のスポーツと違って相手の強さを引き立たせるのがプロレス」みたいな話をすると、「三島君らしいわ〜、ほんと浅いわ〜」と猿女がウキキと笑うのです。
猿女は「本当に良いプロレスは台本はない、少なくとも見えない。筋肉のジャズがプロレス。相手の長所を引き立たせるんじゃない、それだと台本があるみたいに見える、自分の長所をぶつけ合うのがプロレス」とか、それって俺が言ってるのと基本同じことじゃねえか、と思いますが、不条理な角度からカウンターを見舞ってくるのです、猿だから。
ああ、でも猿女のおかげでプロレスと文学が同じだということがよく理解できました。それは、それで面白い気づきでした。「文学少女」と「プ女子」には、非常にニアな心理的源泉があるのです。
月1は生観戦するという猿女は「8月に一緒に行こう」と誘ってきます。誰が行くか!と、断り続けましたが、一度も観戦に付き合ったことがないという旦那さんにも説得されて、御同伴することに…。
そして、大学生が友人の下宿先に遊びに行ったかのように(〝かのように〟ではなくそのまんまな乱れっぷりで)、明け方までおしゃべりして、お泊り。
9時前に起きると猿女が「朝ごはん食べてって」と言いますが、猿と違う人間は忙しいねん。そもそも、朝ごはん作ってる雰囲気ないし。
「8月のプロレス、仕事入ったらいけませんから、そのときはゴメンなさい」と、帰ろうとすると猿女は「10時に開店する美味しいラーメン屋さんが近くにあるから」「ラーメンの前、ということは酒、ちょっと入れとく?」と、完全に相手の距離に引き込まれているのがわかってても「10時開店って早いですね?なんてラーメン屋さんですか?」と、完全にクロスレンジのパンチ交換に応じてしまっていました。
猿女は「大勝軒だったかな?」とつまらなそうに言いました。
まじか?この付近に大勝軒の暖簾分け店があったのか!
アンソニー・ジョシュアの気持ちが、やっとわかりました。きっと、オレクサンダー・ウシクは「大勝軒だったかな?あの甘酸っぱい醤油ベースのスープとモチモチの麺の…」とジョシュアの耳元で囁いたに違いありません。こうなったら、クロスレンジで打ち合うしかありません。
そして、開店に合わせて猿の家を出ることに。
ドミトリー・ビボルのように、カネロ・アルバレスの囁きに耳を貸さずに左ジャブで突き放す、そんな理性と知性は私にはありません。
10時の開店を待ち、向かい酒。大量の酒を飲んだ私ですが、さらに向かい酒。
そして、我らのマディソン・スクエア・ガーデン、大勝軒へ。一番乗りかと思いきや、すでに行列が。
カウンターだけの、質素な店構え。店外吹きさらしの券売機で「瓶ビール」と「ラーメン中盛り」のボタンをプッシュ。
お店の人に「朝早くから開けてるんですね」と聞くと「夕方の4時に店閉めますから」とのこと。
早ッ!
築地的な営業時間です。
それにしても、猿の陣地に、こんな魅惑的なラーメン屋があったとは…。
東神奈川は猿の惑星であった。
赤煉瓦やらポーラスターの話は、また続くのだ〜〜〜〜。
このブログでも紹介した、筋金がダースで入った文学元少女、現文学おばさんの川上さんです。
川上さんからは「遊びに来て〜」とお誘い頂いてたのですが、「時間が出来たら是非お邪魔します」と、行く気もないのに社交辞令なお返事をしてました。
私は基本的に、仕事とプライベートは断崖絶壁的にガチッ分断したい人間です。
ただ、この川上さんとは商談でもほとんど文学の話で終始して、仕事ベースは私の部下とメールでやりとりみたいな、おかしな関係が続いていました。
一応、私にとって川上さんがクライアントなのですが、彼女の方が年下で、それは、どこにでもある、どうでもいい関係です。
ただ、その「どこにでもある関係」でも、彼女がタメ口をきいてくるのがすごく気になって。
仕事関係の取引先で使う言葉は、年齢とか関係なく敬語が常識です。そんなこともあって、仕事の延長上の飲み会まで、のお付き合いでしたが、川上さんのご主人からも「是非」とお願いされて、ついにこの連休に遊びに行くことに…。
最寄り駅は、娘が通ってた高校と同じだったので土地勘はあるつもりでしたが、そこから15分も歩くと結構な高級マンションが立ち並び、なんでもマウント取りたがる猿女が「遊びに来い」と言う理由がわかった気になりました。
横浜みなとみらいの対岸で、素晴らしい夜景でしたが、ここで「素晴らしい眺めですね!羨ましいです!」とか褒めたら、負けです。
「名古屋から横浜来るとタワーマンションってだけで浮かれる感じですか?」「会社の借り上げなんですよね?」「ここ地震あったら真っ先に液状化しますよね?」と、距離を潰されないようにジャブを打ち続けます。
旦那さんが「いっぱい不愉快な思いさせてると思います、すみません」と人間的な気配りを見せてくれる一方で、猿女は「そう、だから地震のとき、三島さん(私の仮名)とこに泊めてもらおうと思って、これで迎えに来る場所わかりますよね」と、ジャブに右クロスをかぶせてきます。
猿女はいつものように文学の話で試合を支配するばかりか、実はプ女子(女子とは認めたくないからプ猿)であることまで判明、そこでも私の生半可な知識にマウントを取ってくるのです。
私が「良い意味で優れた台本がまずありき。そして、相手の長所を封じる他のスポーツと違って相手の強さを引き立たせるのがプロレス」みたいな話をすると、「三島君らしいわ〜、ほんと浅いわ〜」と猿女がウキキと笑うのです。
猿女は「本当に良いプロレスは台本はない、少なくとも見えない。筋肉のジャズがプロレス。相手の長所を引き立たせるんじゃない、それだと台本があるみたいに見える、自分の長所をぶつけ合うのがプロレス」とか、それって俺が言ってるのと基本同じことじゃねえか、と思いますが、不条理な角度からカウンターを見舞ってくるのです、猿だから。
ああ、でも猿女のおかげでプロレスと文学が同じだということがよく理解できました。それは、それで面白い気づきでした。「文学少女」と「プ女子」には、非常にニアな心理的源泉があるのです。
月1は生観戦するという猿女は「8月に一緒に行こう」と誘ってきます。誰が行くか!と、断り続けましたが、一度も観戦に付き合ったことがないという旦那さんにも説得されて、御同伴することに…。
そして、大学生が友人の下宿先に遊びに行ったかのように(〝かのように〟ではなくそのまんまな乱れっぷりで)、明け方までおしゃべりして、お泊り。
9時前に起きると猿女が「朝ごはん食べてって」と言いますが、猿と違う人間は忙しいねん。そもそも、朝ごはん作ってる雰囲気ないし。
「8月のプロレス、仕事入ったらいけませんから、そのときはゴメンなさい」と、帰ろうとすると猿女は「10時に開店する美味しいラーメン屋さんが近くにあるから」「ラーメンの前、ということは酒、ちょっと入れとく?」と、完全に相手の距離に引き込まれているのがわかってても「10時開店って早いですね?なんてラーメン屋さんですか?」と、完全にクロスレンジのパンチ交換に応じてしまっていました。
猿女は「大勝軒だったかな?」とつまらなそうに言いました。
まじか?この付近に大勝軒の暖簾分け店があったのか!
アンソニー・ジョシュアの気持ちが、やっとわかりました。きっと、オレクサンダー・ウシクは「大勝軒だったかな?あの甘酸っぱい醤油ベースのスープとモチモチの麺の…」とジョシュアの耳元で囁いたに違いありません。こうなったら、クロスレンジで打ち合うしかありません。
そして、開店に合わせて猿の家を出ることに。
ドミトリー・ビボルのように、カネロ・アルバレスの囁きに耳を貸さずに左ジャブで突き放す、そんな理性と知性は私にはありません。
10時の開店を待ち、向かい酒。大量の酒を飲んだ私ですが、さらに向かい酒。
そして、我らのマディソン・スクエア・ガーデン、大勝軒へ。一番乗りかと思いきや、すでに行列が。
カウンターだけの、質素な店構え。店外吹きさらしの券売機で「瓶ビール」と「ラーメン中盛り」のボタンをプッシュ。
ビールはエビスの小瓶、320円。ネギチャーシューのツマミ付き。この良心の爪の垢を煎じて、アルファベット団体に飲ませたい!
WBCとかは大勝軒を見習え!
麺は太麺ではなく、まさかの細麺でしたが、醤油味の力強く、かすかに甘酸っぱいスープにしっかり絡んできます。
これは、ボクシングなら「バンタムの井上尚弥」です。文句無し。今、この時点で、これ以上のご馳走は地球上に無し!!!
WBCとかは大勝軒を見習え!
麺は太麺ではなく、まさかの細麺でしたが、醤油味の力強く、かすかに甘酸っぱいスープにしっかり絡んできます。
これは、ボクシングなら「バンタムの井上尚弥」です。文句無し。今、この時点で、これ以上のご馳走は地球上に無し!!!
お店の人に「朝早くから開けてるんですね」と聞くと「夕方の4時に店閉めますから」とのこと。
早ッ!
築地的な営業時間です。
それにしても、猿の陣地に、こんな魅惑的なラーメン屋があったとは…。
東神奈川は猿の惑星であった。
赤煉瓦やらポーラスターの話は、また続くのだ〜〜〜〜。



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