「日本史上最大の決戦」が「興行規模、どれだけリッチな試合だったか」を物差しとするなら、今年4月9日に行われた「村田諒太vsゲンナジー・ゴロフキン」で、誰も異論はないでしょう。

正式な発表はありませんでしたが、両者のファイトマネー合計は20億円を優に超えたと言われています。



ちなみに、先週の6月7日の「井上尚弥vsノニト・ドネア」は井上が2億1000万円(ジュニアフェザー級以下では世界史上最高)といつものように大橋秀行会長が発表しましたが、ドネアは不明。

井上の半分もなかったのは間違いありません。

日本で大きな人気とステイタスを誇る井上と、米国で行き場のない不人気選手ドネア。米国でやっていたら、ドネアはもちろん、井上の報酬も大きく目減りしていたでしょう。


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一方、GGGは日航機のハイクラスシートから、宿泊ホテルまで、その豪華さが話題になりました。

村田の世界戦の相手はこれまでも試合が決まると来日して記者会見を開催するなど、軽量級の試合とは全く様相の異なる光景を見せつけてきましたが 、やはりゴロフキンは最上級でした。

「どれだけリッチか」という尺度なら、ゴロフキンの上にはカネロ・アルバレスかタイソン・フューリー、アンソニー・ジョシュアの3人しかいません。

村田が到達した地点は、日本人にとって最も遠い舞台でした。

ただし「興行規模」の物差しを「ビジネスベース」だけの視点からドライに捉えると、どうでしょうか?

コロナの影響で入場者制限があったにせよ、さいたまスーパーアリーナの入場者は1万5000人。「史上最大の戦い」と呼ぶには寂しい数字です。

フォーブスのスポーツ長者番付にもランクされた経験のあるゴロフキンの招聘にファイトマネーと渡航費・宿泊費以外にも巨額の費用が投資されたのは間違いありません。ビジネスベースでは、決して大儲けの興行ではなかったのです。

また、試合を放送・放送したのは地上波ではなくAmazon-prime。日本列島に与えた熱度でも「史上最大の戦い」には物足りないものでした。

そう考えると、同じたまアリに2万2000人を集客し、テレビ視聴率43.2%を記録した「亀田興毅vs内藤大助」の世界フライ級戦の方が、世界ミドル級タイトルマッチよりも遥かに大きな利益を上げたはずです。
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後楽園球場でメガファイトを繰り広げた白井義男は別格として、21世紀限定なら「亀田vs内藤」が、ビジネスベースではボクシング最大の戦いです。

その「白井の後楽園球場」以来、日本人が巨大スタジアムでメインを張るメガファイトが実現しました。

井上尚弥も羨んだ「那須川天心vs武尊」。

残念ながら、地上波の放送がなくなりましたが、この試合がビジネスベースで日本最大の戦いであることは、疑いようがありません。