やはり起きれなかった…。
録画でみました「タイソン・フューリーvsディリアン・ホワイト」。
それにしても、ウェンブリースタジアム。ものすごい大観衆、ものすごい演出。
1994年のアステカスタジアムで「フリオ・セサール・チャベスvsグレグ・ホーゲン」に13万2000人以上が詰めかけたのがボクシングの観客動員世界記録ですが、9万4000人はあらゆるスポーツで欧州史上最多だそうです。
五輪並みの豪華な演出を加味すると、史上最大のボクシングイベントかもしれません。
現代、メガファイトのメッカはラスベガスではないことをあらためて思い知らされました。
今年のイベント・オブ・ザ・イヤーは、これで決定です。
とはいえ「フューリーvsアンソニー・ジョシュア」が実現すると、軽く更新されるでしょうから英国ボクシングのポテンシャルはデカすぎます。
英国ロンドン開催のメガファイトの興行権を勝ち獲ったのはフューリー陣営(クイーンズベリー・プロモーションとトップランクの連合軍)。
史上最高の4102万5000ドルを叩いて、3222万2222ドルを提示したホワイト陣営(マッチルーム)をねじ伏せました。
入札金額のうちジプシーキングが手にするのは3364万500ドル、ホワイトが残りの738万4500ドル。いずれも最低保障で、ここにPPVやゲート収入などの歩合が加算されます。
この興行規模を考えるとホワイトも、来年のフォーブス誌アスリート長者番付に登場するかもしれません。
ホワイトでもこの興行規模になるのですから、ジョシュアとの究極の英国対決になると、どうなっちゃうんでしょうか?
「メイウェザーvsパッキャオ」があっさり更新されるのは間違いありません。
さて、試合はホワイトが左構えで撹乱して第1ラウンドがスタート。
フューリーが軽めに仕上げたのは「フットワークを使って、簡単に接近戦に持ち込まれないようにするため」(シュガーヒル・スチュワード)。
ホワイトは懸命に距離を潰しますが 、すぐに突き返され、クロスレンジでパンチを交換する展開には持ち込めません。
第4ラウンド、ラフファイトに両者がエキサイト、レフリーが二度注意を与える場面も。
インタバルで、第4ラウンドの揉み合いは「ホワイトを直線的な攻撃に目付けする作戦から外れた展開」と、リングに上がったシュガーヒルが腰掛けたフューリーの目の前で「細かく動いてワンツー」と、自らが動きを示しながらアドバイス。
第5ラウンドは、その通りに修正したフューリーが軽快に動いて、作戦通りの筋書きに戻します。
そして迎えた第6ラウンド。
長いワンツーに目が慣らされたホワイトを、小さなモーションの右アッパーが襲います。
顎から左頬を擦り上げるように打ち上げられたアッパーから、両手でプッシュされたホワイトは背中から叩きつけられるようにダウン。
これはエマヌエル・スチュワード直伝の、大型ヘビー級に有効な動きです。
ホワイトは何とか立ち上がってファイティングポーズを取るものの、マーク・レイソン主審の「前に歩け」という指示にロープまでヨロいたところでストップ
“ I’m one of the greatest heavyweight champions of all time. Lennox Lewis would have been proud of that right uppercut tonight.”
「私は歴代最強のヘビー級王者の一人。あの右アッパーはレノックス・ルイスだって絶賛してくれるだろう」(フューリー)。
フューリーは「史上最高のトレーナー、シュガー・ヒルが私を偉大なファイターにしてくれた」と感謝。
クロンクの血統を受け継ぐシュガーヒルの傑出した手腕が、フューリーのスタイルを完成させたのは間違いありません。
ウラジミール・クリチコもしかりで、クロンクが大型ヘビー級にとって最強のメソッドであることがまた証明された格好です。
シュガー・ヒルの「長いワンツーで直線的な軌道に目付けさせ、アッパーの死角を作る作戦」が見事に的中、実にわかりやすい教科書通りの戦略です。
ただ、どんな優れた作戦も実行するのはボクサーです。
第4ラウンドで作戦がブレかけると、次のラウンドで簡単に元に戻して見せたフューリーがボクシング能力の高さをまざまざと見せつけた一戦でした。
「この試合で引退」と宣言していたフューリーは、リングインタビューでも、あらためて引退を強調。
「愛する妻パリスのためにデオンティ・ワイルダーとの第3戦で引退する予定だったが、母国のウィンブリー・スタジアムで大きな試合を用意してくれた。これでファンのみんなにも恩返しできた。心置きなく引退できる」。
気まぐれなジプシーキングがまたリングに戻ってくると見る専門家も少なくありません。
また、フューリーは、リングに上がって祝福したUFCヘビー級王者ビッグ・フランシス・ガヌーとの対戦についても「ボクシングでもMMAルールでも可能性はある」。
さらに、かつて出場したこともあるWWEプロレスへの再参戦に対しても「ビンス・マクマホン会長が興味深い提案をいくつもしてくれている」と前向きな姿勢も見せています。
フロイド・メイウェザーの例を出して「楽にカネを稼ぐと非難する人もいるが、そうじゃない。人々が求めるエンターテインメントを提供するのは、エンターテイナーの義務だ」という言葉からも、プロレスやexhibitionでのリング復帰の可能性は大。
まだ33歳ですが、波乱万丈の人生を送ってきたジプシーキング。これからも人生を好きなように楽しんでくれることでしょう。
録画でみました「タイソン・フューリーvsディリアン・ホワイト」。
それにしても、ウェンブリースタジアム。ものすごい大観衆、ものすごい演出。
1994年のアステカスタジアムで「フリオ・セサール・チャベスvsグレグ・ホーゲン」に13万2000人以上が詰めかけたのがボクシングの観客動員世界記録ですが、9万4000人はあらゆるスポーツで欧州史上最多だそうです。
五輪並みの豪華な演出を加味すると、史上最大のボクシングイベントかもしれません。
現代、メガファイトのメッカはラスベガスではないことをあらためて思い知らされました。
今年のイベント・オブ・ザ・イヤーは、これで決定です。
とはいえ「フューリーvsアンソニー・ジョシュア」が実現すると、軽く更新されるでしょうから英国ボクシングのポテンシャルはデカすぎます。
英国ロンドン開催のメガファイトの興行権を勝ち獲ったのはフューリー陣営(クイーンズベリー・プロモーションとトップランクの連合軍)。
史上最高の4102万5000ドルを叩いて、3222万2222ドルを提示したホワイト陣営(マッチルーム)をねじ伏せました。
入札金額のうちジプシーキングが手にするのは3364万500ドル、ホワイトが残りの738万4500ドル。いずれも最低保障で、ここにPPVやゲート収入などの歩合が加算されます。
この興行規模を考えるとホワイトも、来年のフォーブス誌アスリート長者番付に登場するかもしれません。
ホワイトでもこの興行規模になるのですから、ジョシュアとの究極の英国対決になると、どうなっちゃうんでしょうか?
「メイウェザーvsパッキャオ」があっさり更新されるのは間違いありません。
さて、試合はホワイトが左構えで撹乱して第1ラウンドがスタート。
フューリーが軽めに仕上げたのは「フットワークを使って、簡単に接近戦に持ち込まれないようにするため」(シュガーヒル・スチュワード)。
ホワイトは懸命に距離を潰しますが 、すぐに突き返され、クロスレンジでパンチを交換する展開には持ち込めません。
第4ラウンド、ラフファイトに両者がエキサイト、レフリーが二度注意を与える場面も。
インタバルで、第4ラウンドの揉み合いは「ホワイトを直線的な攻撃に目付けする作戦から外れた展開」と、リングに上がったシュガーヒルが腰掛けたフューリーの目の前で「細かく動いてワンツー」と、自らが動きを示しながらアドバイス。
第5ラウンドは、その通りに修正したフューリーが軽快に動いて、作戦通りの筋書きに戻します。
そして迎えた第6ラウンド。
長いワンツーに目が慣らされたホワイトを、小さなモーションの右アッパーが襲います。
顎から左頬を擦り上げるように打ち上げられたアッパーから、両手でプッシュされたホワイトは背中から叩きつけられるようにダウン。
これはエマヌエル・スチュワード直伝の、大型ヘビー級に有効な動きです。
ホワイトは何とか立ち上がってファイティングポーズを取るものの、マーク・レイソン主審の「前に歩け」という指示にロープまでヨロいたところでストップ
Punch Stats
| PUNCHES | FURY | WHYTE |
|---|---|---|
| Total landed | 76 | 29 |
| Total thrown | 243 | 171 |
| Percent | 31% | 17% |
| Jabs landed | 29 | 8 |
| Jabs thrown | 143 | 72 |
| Percent | 20% | 11% |
| Power landed | 47 | 21 |
| Power thrown | 100 | 99 |
| Percent | 47% | 21% |
| -- Courtesy of CompuBox | ||
「私は歴代最強のヘビー級王者の一人。あの右アッパーはレノックス・ルイスだって絶賛してくれるだろう」(フューリー)。
フューリーは「史上最高のトレーナー、シュガー・ヒルが私を偉大なファイターにしてくれた」と感謝。
クロンクの血統を受け継ぐシュガーヒルの傑出した手腕が、フューリーのスタイルを完成させたのは間違いありません。
ウラジミール・クリチコもしかりで、クロンクが大型ヘビー級にとって最強のメソッドであることがまた証明された格好です。
シュガー・ヒルの「長いワンツーで直線的な軌道に目付けさせ、アッパーの死角を作る作戦」が見事に的中、実にわかりやすい教科書通りの戦略です。
ただ、どんな優れた作戦も実行するのはボクサーです。
第4ラウンドで作戦がブレかけると、次のラウンドで簡単に元に戻して見せたフューリーがボクシング能力の高さをまざまざと見せつけた一戦でした。
「この試合で引退」と宣言していたフューリーは、リングインタビューでも、あらためて引退を強調。
「愛する妻パリスのためにデオンティ・ワイルダーとの第3戦で引退する予定だったが、母国のウィンブリー・スタジアムで大きな試合を用意してくれた。これでファンのみんなにも恩返しできた。心置きなく引退できる」。
気まぐれなジプシーキングがまたリングに戻ってくると見る専門家も少なくありません。
また、フューリーは、リングに上がって祝福したUFCヘビー級王者ビッグ・フランシス・ガヌーとの対戦についても「ボクシングでもMMAルールでも可能性はある」。
さらに、かつて出場したこともあるWWEプロレスへの再参戦に対しても「ビンス・マクマホン会長が興味深い提案をいくつもしてくれている」と前向きな姿勢も見せています。
フロイド・メイウェザーの例を出して「楽にカネを稼ぐと非難する人もいるが、そうじゃない。人々が求めるエンターテインメントを提供するのは、エンターテイナーの義務だ」という言葉からも、プロレスやexhibitionでのリング復帰の可能性は大。
まだ33歳ですが、波乱万丈の人生を送ってきたジプシーキング。これからも人生を好きなように楽しんでくれることでしょう。


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