WBOアジアパシフィック/OPBFライト級12回戦

これはいいマッチアップ。 

ただ、オープンスコアシステムはやめるべき。百害あって一利なし。

初回から左の突き合い。とはいえ、ジャブの探り合いというよりも、互いにかなり力を込めたリードブローの交換。 

二人とも負けないボクシングじゃなく、何が何でも勝ちに行くボクシング。二人の立場を考えると、当然です。 

4ラウンド終了時のオフィシャルは38-38*2/39-37。その通りの激戦、いい試合です。吉野のパワーがやや試合を押しているか。伊藤は3ラウンドから鼻血が止まらない。

第9ラウンド終了間際に、吉野の分厚い攻撃に伊藤が反撃できない。この試合、初めての明白なラウンド。

伊藤はこのスタイルじゃない。運動神経だけなら、日本人トップ。もっと足を使うべき。でも、パワーボクシングしかできない。これは、もう治らない。

何よりも、本人がこの戦い方で勝ちたいんでしょう。

11ラウンドに偶然のバッティング。しゃがみこんだ伊藤にドクターチェックが入って、試合は試合がテクニカルデジションに。

107−102*2/106−103の3−0で30歳の吉野の勝利。

31歳の伊藤は引退する年齢ではありませんが…。



WBO世界フライ級12回戦

またまた、注目の一戦。こっちは中谷の「お手並み拝見」。中間テストです。 

強いのはわかってる。上手いのもわかっている。意地の張り合いになりがちな日本人対決でも、圧倒的な差を見せつけられるのか。 

減量苦に加えて、ジュニアバンタム級のビッグネームを口にするなど中谷の心身は揺れているかもしれません。

やっぱり、世界タイトルマッチには国家斉唱です。 

今更ながら、中谷の距離は長い。 右は探りのジャブに、左ストレートの導火線になるリードと多彩な使い方をします。

伊藤雅雪に欠けている「自分に合った自分のスタイル」をしっかり確立しています。

山内はまだ続けることが出来たでしょうが、あれ以上続ける意味はありません。8ラウンドストップは妥当です。

中谷潤人の展示博覧会みたいな試合でした。