ジェシー "バム "ロドリゲスが、アリゾナ州フェニックスのフットプリント・センターで行われたWBCジュニアバンタム級王者決定戦でカルロス・クアドラスにユナニマスデジションで完勝、現役最年少の22歳王者が誕生しました。

クアドラスの相手は当初、シーサケット・ソールンビサイでした。

HBOが企画した「出場全選手の報酬を100万ドルに抑え込む」究極のコスパ興行The Super Flyの流れを組むローマン・ゴンザレス、ファン・フランシスコ・エストラーダ、シーサケット・ソールンビサイ、クアドラスの〝スーパーフライ・4キングス〟は、HBOがボクシングジネスから撤退した後も最終決戦を模索し続けていました。

米国以上にスター主義にこだわる英国、マッチルームが「HBOの延長線をなぞればいい」と考えて、このクラスに触手を伸ばした訳がありません。

「HBOはやり方が間違っている」と斬り捨てたマッチルームが「ただでさえ人気のない軽量級」「メキシカンでも玄人ウケしかしないエストラーダ」「ロマゴンはファンベースの薄いニカラグア人で傷物」に、強烈な主役を投入したいと考えたのは当たり前です。

急遽の抜擢で、2階級上の世界タイトル挑戦。しかも、ジュニアフライ級でもトップレベルとの対戦がないロドリゲス。

普通なら、ロドリゲスが圧倒的不利と考えられましたが…。

ウィリアムヒルのオッズはクアドラス11/4=3.75倍、ロドリゲス4/11=1.36倍。専門家予想も「試合前に複数年契約を締結したマッチルームが負け戦をするわけがない」。

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キャリア最長が8ラウンドだった22歳は「とてつもないタフな戦いだった。クアドラスは本物の戦士だったから、ベストの私を引き出してくれた。5ラウンドで彼が刺違える覚悟だとわかったから、私はボクシングするしかなかった」。

33歳の元世界王者との対戦は「世代の対決(経験か若さか)」だけでなく「階級の対決」までのしかかった、無謀な挑戦にも見えましたが、戦前予想はオッズも専門家もロドリゲスを支持。

第1ラウンド開始ゴングから拮抗した展開、つまり階級差は全く感じられません。第3ラウンド、ロドリゲスの右のショートアッパーでクアドラスに尻もちをつかせます。


そして〝シナリオ通り〟の三者一致の大差判定勝ち。

CompuBoxではロドリゲスは688発中258発(38%)、それに対してクアドラスは944発中172発(18%)。


ロドリゲスの完勝。試合だけを見るなら、何の異論もありません。ボクシングファンの目では、22歳の現時点で強豪王者。

同じことが、京口紘人にできるか?と聞かれたら答えに詰まります。

中谷潤人とは、ものすごい試合になりそうです。

井岡一翔にとっては、オーダーメイドなファイターに見えます。

クアドラスは1ヶ月前計量などの契約で削れらてのリングイン。実績では大きく上回るものの、完Bサイド。 

Tear up the script、奴らが書いた台本を引き裂け!と、プリンスを応援したいましたが…。

まあ、これがボクシングです。

挑戦者にもかかわらず、王者をホームに引っ張り込むのが当たり前、特に有望な選手の場合は完全100%というのが日本です。

その日本のボクシングファンが「ボクシングは仕組まれたスポーツだ」なんて批判するのはお笑い草…「デフォルトで仕組まれてるのは日本」と、いわれたら返す言葉もありません。