
↑淀屋橋から大阪中央公会堂を望む。
大阪中央公会堂。1913年(大正2年)着工し、1918年(大正7年)に竣工。
1999年(平成11年)3月、度重なる改修などにより創建時の意匠が損なわれ、老朽化が進んだことから保存・再生工事に着手し、3年半の歳月を経て、2002年(平成14年)9月に現在の姿に〝戻され〟ました。
美しく甦った大阪市中央公会堂は、中之島の景観に欠かせない壮麗な外観と内部意匠が歴史的建築物として極めて重要であるとの高い評価を受け、2002年(平成14年)12月、公会堂建築物として西日本で初めて、国の重要文化財に指定されました。
外観の赤煉瓦はいわゆる化粧タイル、本物の煉瓦ではなく、煉瓦柄のシールみたいなもんです。

しかし、地下一階には大正時代の名残りである〝本物の煉瓦〟の遺構が残されているのです。
去年、行ったときに見とけよって話ですが。


しかし、大正時代の建造物は圧倒的にカッコいい。文明開花の明治に学習、熟成された見識が一気に具現化されたようです。
このカッコいい大正を、昭和が何故受け継げなかったのか?戦争、戦争で心の余裕を失っていたのでしょう。

本物の煉瓦です。長手だけの段と小口だけの段を交互に繰り返す、重厚なイギリス積み。
煉瓦がくり抜かれているの「煉瓦造壁強度試験跡」で、煉瓦の奥は鉄筋コンクリート造の添え打ち壁で耐震補強しているそうです。

この穴ボコも煉瓦造壁強度試験跡。
東京駅などに保存されている赤煉瓦遺構でもよく見かける穴ボコです。

穴を覗くとタイルではない、本物の煉瓦であることがよく分かります。
そして、こちらは暖房機罐室の床下に埋設された地中煙道。

赤煉瓦をアーチ状に二重で積んでいます。
当時、外国人居留地で使われていた赤煉瓦造りの下水道にも似ています。

何を燃やして各部屋を暖房していたのでしょう。
大阪はここ数日、風もあってものすごく寒い日が続いているだけに、この地中煙道で暖房された、きっと優しく温められた部屋を想像するとほっこりします。
それにしても、だーーーれもいない。赤煉瓦に興味ある人なんて滅多にいませんからね…。
コメント