◉1月23日:ニュージャージー州アトランティックシティ ボルゲイタ・ホテルカジノ

WBCフェザー級タイトルマッチ

©ゲイリー・ラッセルJr.vsマーク・マグサヨ


王者2/7(1.29倍)、挑戦者3/1(4倍)。

2015年にジョニー・ゴンザレスを粉砕してWBCフェザー級のピースを手に入れたラッセルの6度目の防衛戦。

このパンデミックの影響で王者は2020年2月から2年近くもブランクを作ってしまいました…といっても、33歳のサウスポーはこの7年間で5試合しか戦っていません。

つまり、それ以前から試合枯れは常態化していました。

ラッセルは典型的な「人気がない軽量級の強い王者」。わかりやすく言うと「最も試合が組みにくいファイター」です。

26歳のマグサヨは23戦全勝16KO、無敗のフィリピン人。昨年8月にフリオ・セハに逆転勝利(10ラウンドTKO)を収めたものの、以前から指摘されていた防御の欠陥があらためて浮き彫りになりました。

オッズと大方の予想通りに王者の判定勝利が濃厚です。


 
◉1月30日:オハイオ州ウォーレン・パッカードミュージックホール

WBCクルーザー級タイトルマッチ

©イルンガ・マカブvsサビソ・ムチュヌ

 
王者11/18(1.61倍)、挑戦者6/4(2.5倍)。

ドン・キングがプロモートするこの試合が注目されるのは、マカブが防衛に成功すると3月7日に予定されているカネロ・アルバレス戦が内定しているためです。

32歳のマカブと33歳のムチュヌ。28勝(2敗)のうち25KOのマカブの強打が試合を優勢に進めると思われますが、カネロ戦というリングの中にある最高の〝宝くじ〟を引き当てたマカブが目の前の試合に集中出来なくても不思議はありません。

コンゴvs南ア、サウスポー同士のアフリカ対決は番狂わせの匂いも漂っています。

それにしても、カネロ戦の予定日「3月7日」までは35日しか時間がありません。

激闘で消耗、あるいは短い調整期間で崩れたコンディションでリングに上がるマカブをカネロが痛烈に倒す…悪夢なシナリオが思い浮かびます。

ムチュヌ戦で負傷したり、3月7日までにコンディションを整えられなくても、マカブはカネロ戦のリングに、それこそ這ってでも上がるでしょうが…。



◉2月19日:イングランド マンチェスターアリーナ

ウェルター級ノンタイトル12回戦

ケル・ブルックvsアミール・カーン


遅きに失した感が強いとはいえ、英国で長年熱望され続けたカードがついに実現します。
 
ブルック8/13(1.62倍)、カーン6/4(2.5倍)。

スピードスターとして一度は英国のエースの座を掴んだ二人。

ブルックはさらなる栄光を求めて、ミドル級のゲンナディ・ゴロフキンに挑戦するも破壊されてしまいます。そして、舞い戻ったウェルター級ではエロール・スペンスJr.とテレンス・クロフォードにもこっぴどいKO負けを喫してしまいます。

39勝27KO、敗北は超強豪に付けられた3つだけとはいえ、いずれも痛烈に沈んだブルックは35歳、峠はとっくに越えてしまっています。

同い年のカーンのキャリアも酷似しています。34勝21KO、5つの敗北はやはり負けられない重要な試合でしたが、うち4つは衝撃的なKO負け。

逆転のキャリアを狙ったカネロ戦とクロフォード戦では、力の差をまざまざと見せつけられてしまいます。

世界のトップに返り咲くのが難しくなったユニオンジャックのビッグネーム二人にとって、キャリア晩年で眩く輝くのに、これ以上の舞台はありません。



◉3月6日:カリフォルニア州サンディエゴ パチャンガアリーナ

リング誌/Lineal/WBC世界ジュニアバンタム級タイトルマッチ

©ファン・フランシスコ・エストラーダvsローマン・ゴンザレス 

ここまでハイレベルな展開と決着が期待されるラバーマッチが、かつてあったでしょうか?

王者、挑戦者ともオッズは10/11(1.91倍)!

レーザーシン(カミソリ一枚)も超えた完全一致のオッズです。確かに、これほど予想が難しい試合は滅多にありません。

第2戦は両者合わせて2529発のパンチを交換。卓越した技量を持つ二人が、惜しみなくパンチを繰り出しました。

「レベルの高さ」という点では、タイソン・フューリーvsデオンティ・ワイルダー第3戦を凌駕して、文句無しで昨年のFIght Of The Yearでした。
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この試合の勝者と井岡一翔の激突…。日本のボクシングファンにとって、垂涎のメガファイトの〝前哨戦〟です。

もし実現したら、井岡は田中恒成戦以来、キャリア2度目のアンダードッグでリングに上がることになります。しかも、明白に。

それもまた、一興じゃありませんか。