最強の評価を受けながら、技術・精神面で大きな欠陥を晒け出し、その評価が暴落したファイターたち。

そこから透けて見えるのは、移り気なファン気質だけでなく、メディアや専門家の無責任な手の平返しです。

80年代から、そんな過大評価の世界王者が増加、21世紀になると指名挑戦者は承認団体の都合でランクされ、無冠の帝王は死語となり、70年代までは滅多にお目にかからなかった穴王者の増殖に歯止めがかからなくなります。
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60年代まで、世界王者ば誰もが認めるステイタスでした。その理由は、ボクシングがメジャースポーツだったから、というだけではありません。

見て下さい。↑この分かりやすさを。1階級に王者は1人だけ。世界王者は地球上にせいぜい10人しか存在しなかったのですから、すぐに覚えることが出来たのです。

70年代までは「世界王者に弱い奴はいない」「指名挑戦者は最強の刺客」という常識が、まだ通用していました。

そして「無冠の帝王」という言葉も、死語ではありませんでした。

しかし、米国や日本でボクシングがメジャースポーツから転落した80年代以降は、常識は簡単に覆され、無冠の帝王は絶滅します。

21世紀になると、4-Belt Era(4団体が同一階級に複数王者を擁立する時代)の色彩が濃厚になり、世界王者の権威は地に堕ちます。

日本でも70年代までの世界王者は、プロ野球のタイトルホルダーを凌駕する注目を集めていましたが、80年代になると世界戦がスポーツ面のトップを飾らないことも目につくようになります。

そして、今や生中継はもちろん、地上波でテレビ放映されない世界戦も珍しくなくなりました。

そんなボクシング冬の時代に現れた徒花、過大評価されたチャンピオンたち。

冠は被ってるけど、その実力は評判通りではない…。

まさに〝逆〟無冠の帝王たちの墜落を振り返ります。