Cheater=詐欺師、ペテン師 

スポーツ界では、最も忌み嫌われる不正行為をした選手を指す言葉です。最近では主にドーピングをした選手に向けられる言葉です。

Cheater
とみなされてしまうと、どんな偉大な業績を残していたとしても誰も認めてくれません(※)。

史上最強の打者はバリー・ボンズではありません。

史上最高のサイクリストはランス・アームストロンではありません。

ここでは、ドーピングはやっていないが、卑劣な反則行為に手を染めた9人を紹介していきます。長らく続きを書いていなかったシリーズ再開です。

(※)世界的な統括団体が存在しないボクシングは、残念ながら例外です…。

罪状④:紳士の裏切り(Transgressing golf's code of self-regulation)
David Robertson
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1985年、全英オープン。デビッド・ロバートソンは決勝ラウンドに進出していました。

14ホールを終えたとき、パートナーの選手が審判団を呼び、ロバートソンの失格が宣告されます。

ロバートソンは、いつも最初にグリーンに上がり、ボールをマークしているように見えましたが、マーカーをパターに乗せてグリーン上をときに20フィーとも移動し、ホールの近くに落としていたのです。

ゴルフは自己申告の紳士のスポーツ。ロバートソンの行為は、絶対にやってはいけない Cheatです。

2万ポンドの罰金と20年間のプロライセンス停止を科せられた卑怯者は、その後、いくつかのアマチュア大会に出場して優勝したそうですから、ゴルフが大好きで、実力もあったのでしょう。

それでも、魔がさしたとしても、許される行為ではありません。


罪状④:爪ヤスリは爪を整えるために使っただけだ。(The board and sandpaper were actually to keep his nails nice and trim.)
Joe Niekro


ナックルボーラーとして日本でも誰もが知っているニークロ兄弟。その弟、ジョーの卑怯なやり口です。

1987年、ミネソタ・ツインズのジョーが投じた一球に不自然な回転を感じた主審が「ポケットの中を見せろ」とマウンドに詰め寄ります。ポケットの中は空っぽだと見せようとしたジョー。

その瞬間、左ポケットから爪ヤスリが飛び出したのを審判団は見逃しませんでした(このビデオの63秒頃)。そして、紙ヤスリまで持っていました。
スクリーンショット 2021-04-29 16.56.33

https://www.si.com/mlb/2017/08/03/joe-niekro-ejection-emery-board-twins-anniversary

ジョーは「爪ヤスリは爪を研ぐだけにしか使わない」と弁解しましたが、退場処分。10試合の出場停止を命じられます。

ジョーがボールを不正に傷つけているという噂は、以前からあちこちで立ち上っていました。そして、普通では考えられない回転のボールを投げたとき、彼はポケットの中に爪ヤスリを持っていました。

しかし、全ては状況証拠です。実際にボールに傷をつけて投げたのを見られたわけではありません。尿や血液サンプルから、人間の体内に存在しない、あるいは存在するわけがない量の化学物質が検出されたわけでもありません。

当時43歳のニークロは、翌年逃げるように引退します。

残りの現役生活は長くはなかったでしょうが、22年のキャリアを閉じるには最悪のやり方でした。