今世紀最も注目すべき軽量級のビッグファイトが明日に迫りました。

このフェイス・オフは、睨み合いじゃないです。2人とも柔らかく、微笑んでいました。

2人の表情は8年8カ月も会っていなかった、古い懐かしい友達と再会したようでした。
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当然、こうなります。

そして、リングに上がれば8年8ヶ月の思いを拳に込めて戦うのです。

 

戦前予想もずらりと出揃いましたが、ここではESPNとリング誌から。
 

まずはESPN。4人の専門家の勝敗は2勝2敗。完全にがっぷり四つです。

フレディ・ローチの見立てをサラッとご紹介。

▶︎エストラーダ勝利のカギ「ロマゴンの攻勢を捌き、ロープを背負わずリング中央で戦うこと」。

▶︎ロマゴン勝利のカギ「前に出るロマゴンは最強。エストラーダをロープやコーナーに追い詰めること」。

▶︎X-ファクター(勝負の分かれ目)「コンディショニング!長く厳しい戦いになるのは間違いない。より万全のコンディションに仕上げたほうの手が挙がるだろう」。

▶︎予想「ロマゴンが判定をモノにする」。



次にリング誌。こちらは21人の予想で、13勝4KO9敗0KOでエストラーダ。

紹介するのは、2人と2試合ずつ戦ったシーサケット・ソールンビサイの予想です。

▶︎「2人とも伝説的なPFPファイター、接戦になるのは間違いない。勝敗を分けるのは当日のコンディション。どちらが勝つかなんて、今はわからない。どうしても予想しろというなら、チョコラティトの判定勝ちかな」。


現在のオッズはエストラーダ1.63倍、ロマゴン2.4倍。専門家予想はオッズよりも拮抗していると見ています。
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勝敗予想のポイントは、ローチとシーサケットが一致して挙げた「当日のコンディション」だけでなく、現在のロマゴンをピークの過ぎた劣化版と見るか、それともヴィンテージ版と見るか、です。



なにしろ、8年8ヶ月もの長い歳月が横たわる再戦です。

過去を振り返ると…。

未来のレジェンド、若い2人が激突、長い歳月を経て正真正銘のレジェンドとなってから再戦したケースは〝賞味期限切れ〟というのが定番でした。

◉シュガー・レイ・レナードvsトーマス・ハーンズ(初戦1981年9月16日:ウェルター級→再戦1989年6月12日:スーパーミドル級=7年9カ月)。

初戦はボクシングの未来に光をかざすボクシング史上最高の試合でしたが、再戦は衰えたビッグネームがカネと意地のために戦う見世物でした。


◉バーナード・ホプキンスvsロイ・ジョーンズJr.(1993年5月22日:ミドル級→2010年4月3日:ライトヘビー級=16年11カ月)。

17年近い歳月は、階級とボクシングに真摯に向き合った若者を狡猾なエイリアンに、階級を弄んでいたつもりの天才を隙だらけの愚鈍なファイターに、それぞれ変容させるのに十分すぎる時間でした。


◉ノニト・ドネアvsビック・ダルチニアン(2007年7月7日:フライ級→2013年11月9日:フェザー級:6年4カ月)。

両者の能力がピークに達していたジュニアバンタム級での激突はついに叶わず、再戦は二人とも階級の壁に打ちのめされた末のフェザー級。私たちが見てしまったのは厳しい表現になりますが「負け犬の傷の舐め合い」でした。


 

素晴らしい初戦から長い歳月を経ての再戦。

多くのボクサーにとって、時間は熟成ではなく腐敗に費やされてしまうのは悲しい現実です。

初戦の鮮烈の残り香すらしない再戦は、勝敗への興味が薄らぎ、exhibitionの空気まで漂わせることまであります。



そして、ロマゴンvsエストラーダの8年8カ月も、1人のボクサーが偉大な業績を積み上げ、全盛期を謳歌し、そして黄昏の季節を迎える、気の遠くなるような長い、長い歳月です。

しかし、この試合を「賞味期限切れ」と揶揄するメディアやファンは見当たりません。

「エストラーダvsロマゴン」は、初戦以上に注目され、階級最強決定戦の色合いも濃厚、「8年8カ月ぶり」という常識を破壊した再戦になります。

現在30歳、PFPファイターにリザーブ席を用意されているエストラーダは「初戦は22歳で初めての世界戦だった。あのときとは何もかもが違う」。

33歳になったロマゴンはアルファベットタイトルこそ取り戻しましたが、PFPランキングから名前が消えて4年が経ちます。


心情的にはロマゴンを応援したいのですが、近い将来、井岡一翔が倒して欲しい相手は、まだ底を見せていないエストラーダです。

ロマゴンには申し訳ない思いですが、エストラーダの圧勝が理想です。


しかし…勝敗予想となると、経験と技術で上回るロマゴン有利と見ます。

つまり、今のロマゴンを熟練のヴィンテージ版と考えます。

ローチの言うように「長く厳しい戦いになる」のは間違いありませんが、シーソーゲームを押し切るのは33歳のニカラグア人。

後半、総攻撃に転じるエストラーダを迎撃、判定勝ち。終盤ストップも。
 
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京口紘人の米国デビュー、vsアクセル・アラゴン・ベガもこのイベントに組まれています!

オッズは京口1.15倍、ベラ7倍。大番狂わせは許しません!

この試合は圧倒して勝たねばなりません。エディ・ハーンはジュニアフライ級の統一トーナメントを手がける腹づもりです。