エロール・スペンスJr.とダニー・ガルシアのビッグファイトが11月21日に会場未定ながら決定しました。
スペンスが保持するIBFとWBCのタイトルがステイクされます。
階級最強と目されるスペンスは26勝21KO無敗の30歳。直近2戦はマイキー・ガルシア、ショーン・ポーターとPPVファイト、マイキー戦は36万件、ポーター戦は28万件と「合格」の販売数字を叩き出しました。
実力者との対戦で商品価値を証明した一方で、いずれの試合も判定まで持ち込まれポーター戦はスプリットデジション、最強評価は下含みです。
もちろん、ライバルのテレンス・クロフォードはまだそこまでの実力者とは手合わせしておらず、キース・サーマンらも低水準の相手に圧勝していた頃は「invincible(誰も勝てない)」と思わせる状態でした。
このスポーツは「誰と戦ったのか」が全てです。弱い相手でも凄まじい勝ちっぷりを見せるとinvincibleに見えますし、強豪に苦戦するとボロが出たと思われてしまいます。
フェザー級上がりとはいえ勝負根性の塊、マイキーの肉体と精神をヘシ折るのは簡単な仕事ではありません。
勇敢で打たれ強い重戦車、ポーターはどんなに優れたボクサーでも苦戦の末にしか勝ち目はありません。
そして、今回のガルシアも気持ちが強く、頑丈な顎と強烈な左右フックを鎌のように振るう嫌な相手です。敗北したのはサーマンとポーターの二人だけ。十分健闘した内容でした。
その相手と、昨年10月10日に交通事故で重傷を負ったスペンスが、調整試合を挟まずに対戦するのです。
事故の影響がゼロとしても簡単な相手ではありません。
「完全に元通り。数本の歯を失ってしまった以外は何も失っていない」(スペンス)という本人の感覚は嘘ではないでしょう。しかし、本当に何も失っていないかどうかは本人の感覚が決めるのではありません。それがテストされるのは、リングの中だけです。
3人の専門家がESPNで展開を予想しています。
「事故前ならスペンスとクロフォードがウェルター級戦線で頭一つ抜けた存在だった。あの事故でスペンスは車から放り出されて顎を骨折、重傷を負った。この4月下旬でもまだスパーリングはできない状態だったスペンスが本当に回復しているのかどかは、誰にもわからない」(スティーブ・キム)。
▶︎まさに酷いKO負けを喫した以上のダメージを受けたわけですから、この試合は〝復帰戦〟です。ポーターよりも速く、マイキーよりも強打を持つガルシアは非常に難しい相手に思えます。
「スペンスがあの事故で変わったのか、変わらなかったのか。もし、何も変わっていないならスペンスのスピードとパワー、大きさはガルシアには荷が重い。スペンスがはっきり勝利するだろう。ダウンも奪うかもしれない。しかし、もし何らかの影響があれば、そんな隙や瑕疵を突くのが最も得意なのがガルシアだ」(キャメロン・ウルフ)。
▶︎骨折した顎の程度がわかりませんが、衝撃的なフィニッシュシーンで幕が閉じる番狂わせを見るかもしれません。
「あの事故がなければ、予想はスペンス勝利しか思い浮かばない。しかし、重症を負う事故の復帰戦。さらには事故前の試合からはボクシングに迷いも見えた。何が起きるかわからない」(ベン・ベイビー)。
▶︎マイキーとポーター、強豪を相手にして従来のスタイルがスムースに機能していないことは素人目にもわかりました。弱い相手だと凄まじい勝ちっぷりを見せるのはガルシアも同じですが、スイフトには迷いはありません。
「スペンスはナチュラルなウェルター級で、将来ジュニアミドルやミドルに進出するだけのフレームを持っている。技術面では二人ともハイレベルだが欠点も目立つ。スペンスはパワーはあるが、サウスポーのやりにくさが少ない正直なボクサー」(キム)。
▶︎二人とも引き出しの少ないボクサーであるのは間違いありません。主導権を握られたら潮目を変えるオプションが乏しいとはいえ、どちらも形勢をひっくり返す一発は持っています。
「スペンスのジャブをガルシアはかいくぐれない。打撃戦になればポーターほどの装甲を持たないガルシアは危険な時間を過ごすことになる」(ウルフ)。
▶︎スペンスのジャブは打たれ強いポーターには効果が低かったものの、やはり試合を決定するツールになりそうです。
「体格差は明らか。ガルシアを波打ち際でピン留めできれば、スペンスの圧勝もありうる。三段論法はなしにしても、ガルシアがマイキーに圧勝できるか?普通に考えて、大きなスペンスをガルシアはコントロールしきれない」(ベイビー)。
▶︎体格差を埋めるにはガルシアはあまりにも不器用。スペンスとの相性は悪そうです。
「ガルシアは生粋のウェルターじゃないが、誰も彼を粉砕することはできていない。頑健な肉体は32歳の今もプライムタイム。事故の影響が懸念されるスペンスとは違う。ガルシアの顎は本物だが、スペンスは?サウスポーとはいえ、相手の射程距離にいる時間が長いスペンスはやりにくい相手じゃない」(キム)。
▶︎確かに打たれ強さはガルシアな気がします。ただ、小さなガルシアにそのパンチが打ち込めるか、それが問題です。
「規律のある日常と練習で常にシェイプアップしているのがガルシア。これまでのキャリアでも、大苦戦を潜り抜けてきた。Aプランが崩れても踏ん張れるだけのハートを持ち、準備も出来るボクサーだ。スペンスが思い通りにならない展開に戸惑ったり、苛立ったりするなら番狂わせは起きる」(ウルフ)。
▶︎両者が100%の状態でリングに上がるなら、スペンス有利です。ただ、いまわかってることはガルシアは100%に仕上げてくるだろうということだけです。
「調整試合を挟まなかったのは良い判断とは思えない。第1ラウンドの動き出しを手探りで始めるしかないスペンスに対して、ガルシアは様々な攻撃を仕掛けることができる」(ベイビー)。
▶︎結果はわかりませんが、大事故のあとです。調整試合は挟むべきですね。
「ガルシアの終盤KO勝ち。私にはあの大事故の影響がないとは思えない。しかもいきなりガルシアのような速くて、一発のあるタイプを選ぶのは危険すぎる。マイキーやポーターを簡単に斬り落としていたならまだしも」(キム)。
▶︎ガルシアのKOは十分にあると思います。
「スペンスのユナニマスデジション。序盤を慎重に戦うだろうスペンスは、前半をポイントでリードされるかもしれないが、後半一気に巻き返す」(ウルフ)。
▶︎これが最も確率の高いシナリオですね。
「スペンスのユナニマスデジション。マイキーやポーターを倒せなかったとはいえ勝ち抜いてきた。KOできなくても、勝つこと、それが一番大切。今度もガルシアという強豪相手に簡単にはいかなくてもしっかり勝利を収めるだろう」(ベイビー)。
▶︎強豪同士が戦って一方的な展開になるのは、先にビッグパンチが炸裂したケース。あるいはそれが「強豪vs強豪」ではなく「超強豪vs強豪」だった場合。ベイビーはスペンスを超強豪とは見ていないのでしょうが、その通りだと思います。
スペンスが保持するIBFとWBCのタイトルがステイクされます。
階級最強と目されるスペンスは26勝21KO無敗の30歳。直近2戦はマイキー・ガルシア、ショーン・ポーターとPPVファイト、マイキー戦は36万件、ポーター戦は28万件と「合格」の販売数字を叩き出しました。
実力者との対戦で商品価値を証明した一方で、いずれの試合も判定まで持ち込まれポーター戦はスプリットデジション、最強評価は下含みです。
もちろん、ライバルのテレンス・クロフォードはまだそこまでの実力者とは手合わせしておらず、キース・サーマンらも低水準の相手に圧勝していた頃は「invincible(誰も勝てない)」と思わせる状態でした。
このスポーツは「誰と戦ったのか」が全てです。弱い相手でも凄まじい勝ちっぷりを見せるとinvincibleに見えますし、強豪に苦戦するとボロが出たと思われてしまいます。
フェザー級上がりとはいえ勝負根性の塊、マイキーの肉体と精神をヘシ折るのは簡単な仕事ではありません。
勇敢で打たれ強い重戦車、ポーターはどんなに優れたボクサーでも苦戦の末にしか勝ち目はありません。
そして、今回のガルシアも気持ちが強く、頑丈な顎と強烈な左右フックを鎌のように振るう嫌な相手です。敗北したのはサーマンとポーターの二人だけ。十分健闘した内容でした。
その相手と、昨年10月10日に交通事故で重傷を負ったスペンスが、調整試合を挟まずに対戦するのです。
事故の影響がゼロとしても簡単な相手ではありません。
How do you see the Spence-Garcia fight playing out?
「完全に元通り。数本の歯を失ってしまった以外は何も失っていない」(スペンス)という本人の感覚は嘘ではないでしょう。しかし、本当に何も失っていないかどうかは本人の感覚が決めるのではありません。それがテストされるのは、リングの中だけです。
3人の専門家がESPNで展開を予想しています。
「事故前ならスペンスとクロフォードがウェルター級戦線で頭一つ抜けた存在だった。あの事故でスペンスは車から放り出されて顎を骨折、重傷を負った。この4月下旬でもまだスパーリングはできない状態だったスペンスが本当に回復しているのかどかは、誰にもわからない」(スティーブ・キム)。
▶︎まさに酷いKO負けを喫した以上のダメージを受けたわけですから、この試合は〝復帰戦〟です。ポーターよりも速く、マイキーよりも強打を持つガルシアは非常に難しい相手に思えます。
「スペンスがあの事故で変わったのか、変わらなかったのか。もし、何も変わっていないならスペンスのスピードとパワー、大きさはガルシアには荷が重い。スペンスがはっきり勝利するだろう。ダウンも奪うかもしれない。しかし、もし何らかの影響があれば、そんな隙や瑕疵を突くのが最も得意なのがガルシアだ」(キャメロン・ウルフ)。
▶︎骨折した顎の程度がわかりませんが、衝撃的なフィニッシュシーンで幕が閉じる番狂わせを見るかもしれません。
「あの事故がなければ、予想はスペンス勝利しか思い浮かばない。しかし、重症を負う事故の復帰戦。さらには事故前の試合からはボクシングに迷いも見えた。何が起きるかわからない」(ベン・ベイビー)。
▶︎マイキーとポーター、強豪を相手にして従来のスタイルがスムースに機能していないことは素人目にもわかりました。弱い相手だと凄まじい勝ちっぷりを見せるのはガルシアも同じですが、スイフトには迷いはありません。
What advantages does Spence have over Garcia?
「スペンスはナチュラルなウェルター級で、将来ジュニアミドルやミドルに進出するだけのフレームを持っている。技術面では二人ともハイレベルだが欠点も目立つ。スペンスはパワーはあるが、サウスポーのやりにくさが少ない正直なボクサー」(キム)。
▶︎二人とも引き出しの少ないボクサーであるのは間違いありません。主導権を握られたら潮目を変えるオプションが乏しいとはいえ、どちらも形勢をひっくり返す一発は持っています。
「スペンスのジャブをガルシアはかいくぐれない。打撃戦になればポーターほどの装甲を持たないガルシアは危険な時間を過ごすことになる」(ウルフ)。
▶︎スペンスのジャブは打たれ強いポーターには効果が低かったものの、やはり試合を決定するツールになりそうです。
「体格差は明らか。ガルシアを波打ち際でピン留めできれば、スペンスの圧勝もありうる。三段論法はなしにしても、ガルシアがマイキーに圧勝できるか?普通に考えて、大きなスペンスをガルシアはコントロールしきれない」(ベイビー)。
▶︎体格差を埋めるにはガルシアはあまりにも不器用。スペンスとの相性は悪そうです。
What advantages does Garcia have over Spence?
「ガルシアは生粋のウェルターじゃないが、誰も彼を粉砕することはできていない。頑健な肉体は32歳の今もプライムタイム。事故の影響が懸念されるスペンスとは違う。ガルシアの顎は本物だが、スペンスは?サウスポーとはいえ、相手の射程距離にいる時間が長いスペンスはやりにくい相手じゃない」(キム)。
▶︎確かに打たれ強さはガルシアな気がします。ただ、小さなガルシアにそのパンチが打ち込めるか、それが問題です。
「規律のある日常と練習で常にシェイプアップしているのがガルシア。これまでのキャリアでも、大苦戦を潜り抜けてきた。Aプランが崩れても踏ん張れるだけのハートを持ち、準備も出来るボクサーだ。スペンスが思い通りにならない展開に戸惑ったり、苛立ったりするなら番狂わせは起きる」(ウルフ)。
▶︎両者が100%の状態でリングに上がるなら、スペンス有利です。ただ、いまわかってることはガルシアは100%に仕上げてくるだろうということだけです。
「調整試合を挟まなかったのは良い判断とは思えない。第1ラウンドの動き出しを手探りで始めるしかないスペンスに対して、ガルシアは様々な攻撃を仕掛けることができる」(ベイビー)。
▶︎結果はわかりませんが、大事故のあとです。調整試合は挟むべきですね。
What's your prediction for the fight?
「ガルシアの終盤KO勝ち。私にはあの大事故の影響がないとは思えない。しかもいきなりガルシアのような速くて、一発のあるタイプを選ぶのは危険すぎる。マイキーやポーターを簡単に斬り落としていたならまだしも」(キム)。
▶︎ガルシアのKOは十分にあると思います。
「スペンスのユナニマスデジション。序盤を慎重に戦うだろうスペンスは、前半をポイントでリードされるかもしれないが、後半一気に巻き返す」(ウルフ)。
▶︎これが最も確率の高いシナリオですね。
「スペンスのユナニマスデジション。マイキーやポーターを倒せなかったとはいえ勝ち抜いてきた。KOできなくても、勝つこと、それが一番大切。今度もガルシアという強豪相手に簡単にはいかなくてもしっかり勝利を収めるだろう」(ベイビー)。
▶︎強豪同士が戦って一方的な展開になるのは、先にビッグパンチが炸裂したケース。あるいはそれが「強豪vs強豪」ではなく「超強豪vs強豪」だった場合。ベイビーはスペンスを超強豪とは見ていないのでしょうが、その通りだと思います。

コメント
コメント一覧 (2)
フシ穴の眼
が
しました
スペンスは数年前から乳腺肥大をインスタのコメント欄でボクシングファンから度々突っ込まれてます。コロナ自粛期間中にバトルサイボーグ化してるかもしれません。
フシ穴の眼
が
しました