トップランクを皮切りに、ゴールデンボーイ・プロモーションズ(GBP)とプレミア・ボクシング・チャンピオンズ(PBC)も興行を再開、米国のボクシングが動き出しました。

まだ、観客を入れる段階に入っていないためゲート収入はゼロ。選手も報酬カットを受け入れていますが、「一つの興行で5万ドルの赤字」(ボブ・アラム)という状況です。

この厳しい状況で、井上尚弥とジョンリール・カシメロの試合は「バンタム級」「アジア人」という二つの重い十字架を背負った不人気カードで、メインで興行を打てば視聴者数も低迷することは避けられません。

もちろん、米国や世界的には関心が低いといっても、日本では最も期待されているカードです。

トップランクは「今年3試合。最初の2試合は米国で赤字覚悟。3試合目は日本でのメガファイトで赤字を全部回収」と予定していましたが、このままでは「米国での2試合」も消化できないでしょう。

「米国で1試合」ですら、この状況下では、日本からの放映権収入で赤字を少しでも補填してもらわないと、井上vsカシメロなんて不人気カードは組めません。

日本からしたら、MGMグランドのThe Bubbleでの小さなイベントに大金は到底出せません。「米国時間で放送」「井上以外のカードは日本のファンは興味なし=試合が終わると番組も終了」ではCMスポンサーも腰が引けるでしょう。

トップランクとしては井上やバンタム級を米国で売り出そうなんて気はさらさらなく、ジャパンマネーを引っ張り出すのが目的です。もちろん、それは村田諒太にもある程度は言えますが、バンタム級では100%ジャパンマネー目当てです。

井上信者は「WBSSやトップランクという舶来の大金持ちが井上の実力を認めた」と信じて疑わないでしょうが、現実は彼らこそが浅ましい〝乞食〟です。

井上信者がまず知るべき米国ボクシングの事実は、①米国では軽量級の関心は極度に低い=大手PPVは論外、大会場メインもありえない ②大金を生み出すPPVはレギュラーの興行ではない=ウェルター級やヘビー級の中でもほんの一部のスター選手が享受できる年数回程度のイレギュラー ③PFPランキングと米国での人気は全く関係がない 、ということです。

彼らが「人気のある」スターだと盲信しているノニト・ドネアが、全盛期ですらどんな会場で戦ってきたかを調べればすぐにわかることです。

そういうことを知れば、このままでは日本の〝国宝〟が持ち腐れされてしまう危機に直面しているのがわかるはずです。

当然、井上のプロモート権を共同保有している大橋ジムは「井上の優先順位が低い米国での試合の見通しが立たないなら日本でやる」とトップランクにせっついているでしょうが、トップランクは興行を買い取らせたいはずです。

最終手段ですが、トップランクとの契約は違約金を払ってでも解除したほうがいいと思います。

WBSSでも学習できたはずです。「優勝賞金1000万ドルの決勝はラスベガスの大会場」なんて幻覚以外の何物でもなかったことを。

このまま「幻覚ラスベガス」を見続けて、試合の見通しも立たない雑な扱いを受け続けるのは貴重な時間の無駄です。



前置きが長くなりましたが、試合がいつやるかもわからないお預け状態で、ドリームファイトに想像を巡らせてみます。
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古い話になりますが、昨年末に東京ドームホテルで開催されたWBO総会で井上はワシル・ロマチェンコと対面。「体格差は感じなかった」と語ったと伝えられています。

ジュニアフェザーのエマヌエル・ナバレッテですら「戦う運命を感じない」と興味を示さなかった井上が、ライト級のロマチェンコとの対戦を真剣に考えているわけがありませんが、不要不急の外出を控える連休にこそ、時間を見つけて、不要不急の想像を膨らませてみます。

キーワードは「リバウンド・アドバンテージ」です。