1〜2年前まで、リング誌を「ボクシング界で最も歴史のある」と表現するメディアも目立ちましたが、さすがに最近は目にすることが少なくなりました。

実際に、最も歴史があるのは1909年創刊の英国ボクシングニューズ誌です(リング誌は1922年)。「米国で最も歴史がある」なら間違いではなかったのですが。

それでも「最も権威がある」という冠が付けられることは今でもあります。

1928年から続くFighter of The Year に代表される各種表彰制度はBWAAよりも歴史があり、あらゆるスポーツでも〝最古〟です。

世界的な統括団体を持たないプロボクシングで、リング誌がランキングを作成しチャンピオンを認定してきた歴史がありますから、表彰も含めた承認団体の顔も持つ、独特のメディアでした。

その意味では「最も権威がある」というのは間違っていません。

ただし、ランキングの捏造スキャンダルや、米国ボクシング市場の衰退とマイナースポーツへの転落から、かつての権威は失墜したと言い切って差し支えありません。

リング誌と同じような〝承認機能〟を持つ特異なメディアとしてすぐ思い浮かぶのがフランス・フットボール誌です。

Ballon d'Or(バロンドール)の権威が、1991年から後出し的に創設されたFIFA World Player of the Yearよりも権威あるものとして評価されたのは当然でした。

Ballon d'Or の創設は1956年ですから、歴史という土俵ではリング誌に軍配が挙がります。

澤穂希も女子Ballon d'Or を受賞したと勘違いされることがありますが、澤が獲得したのは2011年のFIFA World Player of the Year(FIFA最優秀選手賞)。

2011年W杯で大活躍した澤ですが、Ballon d'Or の女子部門が新設されたのは2018年と、女子ではFIFAが先んじていました。

業界をリードしてきたメディアという点ではネイチャー(Nature)誌が傑出しています。

スポーツとは違う科学・学術の世界ですが「権威」という考え方が好んで使われることは酷似しています。
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ネイチャー誌電子版では新型コロナウイルス関係の記事も大量に読めます。

スポーツでは権威は authority と一般的に馴染みのある言葉が使われることが多いのですが、ネイチャー誌など学術誌では impact factor がという言葉が頻繁に登場します。

簡単にいうと、論文数や被引用回数などを元に影響度を測る指標、つまりは「権威」です。

この「権威」。

雑誌の立場からはあった方が良いに決まってますが、リング誌がスキャンダルを引き起こしてしまったように、権威があるとそれを利用しようと企む悪人が必ず現れるのです。

ネイチャー誌も多くのスキャンダルにまみれて来ましたが、私たちの記憶に最も鮮烈に残っているのは「STAP細胞」でしょう。

〝STAP細胞〟以前のネイチャーなど学術誌は性善説を大前提に論文を掲載してきました。

「画期的な論文が発表されると他の研究者が応用・実験する過程で嘘は必ずバレるから、実験結果を捏造するのはありえない」という、ある意味では性善説、純粋な思いです。

実際に複雑で長期間を要する研究結果をまとめた論文のどこに捏造がないかどうかを調べるのは、膨大な労力と時間がかかってしまいますから「性善説」は仕方がありません。

一方で、ボクシング界には悪人しかいません。リング誌やWBAなどのように「死人をランキングに入れる」などの捏造はすぐに発覚しますし、そもそもリング誌やアルファベット団体を性善などとは誰も考えていません。

日本を除く多くのメディアは「性悪説」の立場から報道することが多いのが現実なのです。


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自宅待機で普段は滅多に話し込むことのない友人知人とチャットしていて、思いついたことを書き連ねました。

特に畑違いの業界で働いてる奴らとは、久しぶりという以前に、話すのが楽しくて。

ここでも書いた病院勤務の友人も「新国立競技場を案内すると言ってたのにゴメン」とスタジアムの写真や動画をいっぱい送ってくれて、俺って友達いたんだなあと思う今日この頃です。

病院の忙しさと大変さを聞くのは、何も力になれないので、申し訳ない気持ちで一杯になりますが…。



さて、と!

これから、近所のガキと誰にも会わずにのびのび走り回れるお遊びへ行って参ります〜。