Has the evolution of the boxing glove made the sport safer or more dangerous?


ボクシンググローブの進化は、このスポーツを安全にしたのか?それともより大きな危険にさらしているのか?

このブログでも間歇的に触れている「グローブの安全性」について。英国ボクシングニューズ誌最新号からの拙訳です。
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ボクシングのグローブは拳を保護するためにある。

そして、8ozあるいは10ozのこの皮のグローブが無ければ、このスポーツはもっと野蛮に見えてしまうだろう。

グローブはパンチの衝撃を緩和させ、裂傷による出血の防止になっている。

もし、グローブが開発されなければ、ボクシングに対する「残酷なスポーツ」「子供や女性に見せられない」という反対意見はもっと強く、とっくの昔に公式に廃止され、生き残っているとしたら地下に潜って本当に細々とだったろう。

一方で、ボクシンググローブに内包されているクッション材については、必ずしも安全になっているとは言い難い。

英国ボクシング界の重鎮、マイク・グッダルは「グローブの中には深刻な問題が詰まっている」と警鐘を鳴らしています。

「70年代までのクッション材は馬の毛だった。この柔毛で殴るとき、相手の頭蓋骨よりも先に自分の拳が壊れる。クッション材の役目を果たしていたのだ。しかし、現在のポリスチレンは与える衝撃の大きさで馬毛を大きく上回る」。

「グローブは拳を保護することだけでなく、特に頭部への打撃で衝撃を低減させる作りになっていなければならない。深刻な脳震盪や脳内出血による悲劇が増えている大きな原因は、グローブにもある」。

トレーナーのアダム・ブースは「馬毛の時代の統計がないから、正確な比較はできない」としながらも「ベアナックルと比較しても衝撃が蓄積されることは推測できる」と現在のグローブが危険だと語ります。

ブースは「特に頭部、顔面では裂傷による出血を抑えて、内出血を引き起こすのが現在のグローブの特徴に見える」としながらも「試合数が多かった時代の選手は常にシェイプアップしていなければならなかったが、年に数回しか戦わない現在の選手はナチュラルな状態からの減量幅が大きく、リングに上がる前から危険な状態を作っている」とし、グローブ以前の問題も指摘している。

また、ブースは「グローブと同様にヘッドギアも危険な問題を孕んでいる」とも。

「より多くのパンチを吸収できる、つまり脳を揺らす回数を増やすことになるヘッドギアが安全であるはずがない」。

ブースは「グローブの重さは意味がない」とも。「現在のグローブはメーカーによっても規格がバラバラで、重さだけが同じで大きさも形状も違う。これを統一するべき」。

「あるメーカーの製品はナックル部分に多くのクッション材を充てている。一方で、重量のほとんどが手首の部分に偏っている所謂〝パンチャーズ・グローブ〟もある」。

フロイド・メイウェザーのような慢性的な拳の怪我に悩むボクサータイプは「グラント」や「ウィニング」を、マニー・パッキャオのような拳に不安のないハードヒッターは「レイジェス」を好む傾向がある。

拳の怪我が重なり引退を余儀なくされた元世界ミドル級タイトル挑戦者ゲイリー・ロケットは、練習も試合もナックル部分に十分クッション材が集められたグローブを使っていた。

If you look at the Grant and Fly gloves, they’re designed with a lot of the weight in the fist.
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「グラントやフライの製品を見れば一目瞭然、ナックル部分が太って手首は締まっている。これを安全と一言ではいえない。拳を骨折する前に相手の顔面や脳を破壊するかもしれないからだ」。

「古き時代の、馬毛のクッション材を施した6ozの薄手のグローブ。そして、現在の分厚く大きなグローブはコインの裏表だ。自分の拳を壊すのか、それとも相手にダメージを蓄積させるのか」。

グッダルは「戦い方が違うため単純比較はできないが、 MMAファイターはボクシングよりも脳などへのダメージの問題は大きくはない。しかし、彼らがはめているのは4ozのグローブだ」とあらためて、重さが問題ではないと説いています。

現在、カーディフのジムでMMA選手も教えるロケットもグローブが重ければ安全というのは間違っていると語ります。

「4ozと10ozではグローブの使い方が全く異なる。4ozで思い切り打ち込んで相手の頭部に当たれば拳が壊れるから、どうしてもそれは出来ない。しかし、10ozなら気兼ねなく打てるんだ」。


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ここで、肉体的にまだ未熟なキッズのボクシングを並べて語るのはどうかとは思いますが、彼らのグローブは2ozからあります。

「おやじボクシング」は14オンス(フライ〜ミドル)。

「グローブの重さと安全性」の問題。ここでは、あまりにも多くの仮説が蔓延しているだけで、向かうべき方向が全く見えていません。

ヘッドギアの話では、素のままのラグビーよりも硬いヘルメットで保護されたアメフトの方が深刻な脳震盪を起こしやすいことが広く知られています。

深刻で重要で喫緊の対策が求められる問題なので、もっと科学のメスを入れて研究・解明すべきですが…。

世界的な統括団体がないボクシングでは足並み揃えた研究など出来るわけもなく…虚しい想いだけが広がります。