いつ減量するのが選手にとってベストなのか。
当日か?前日か?それともその両方か?
このプログでも語り尽くした問題です。
ただ、昨日のフリオ・セハとルイス・ネリは減量とは関係のない ルールの問題でした。
フォックスかPPVで全米生中継したデオンティ・ワイルダー とルイス・オルティスのメガファイトのアンダーガード。
セハはジュニアフェザー級リミットを4.5ポンドもオーバーする126.5ポンド、ネリはバンタム級リミットを1ポンドはみ出す119ポンドと体重超過の失態を犯しました。
WBAジュニアフェザー級王者プランドン・フィゲロアはジュニアライト級の体重で秤に乗ったセハの報酬の一部をペナルティとして受け取ることで対戦を選択。
かつて体重超過のポール・バトラーを受け入れたマニー・ロドリゲスもネリ陣営から金銭的な提案を受けたはずですが、対戦を拒否(バトラーは当時世界王者)。
最近、当たり前のように見られる軽量オーバーの風景ですが、今回はセハが4.5ポンドもオーバー、ネリは「常習犯」ということで、特に悪質な腐臭が漂っていました。
「体重超過」が階級制を大前提としたスポーツにおいて重大な犯罪行為であるということに、誰も異論はないでしょう。
しかし、これは柔道のような清廉潔白の五輪競技ではありません。妖魔が跳梁跋扈するプロボクシングの話です。
「世界的な統括団体があれば…」「せめて承認団体が一つだけなら…」。そんな正義の願望を語ることも恥ずかしくなるような魔宮の中にプロボクシングのリングは設営されているのです。
ドーピングにも体重超過にも厳罰は下されない、悪魔が野放しの世界。
今夜は、そんな極悪世界を圧倒的に支配した2匹の魔王の罪状をご覧になって、貴方の裁定を下して下さい。

【Judge① マニー・パッキャオ】
1997年9月17日。チャチャイ・ダッチボーイジムを大番狂わせの逆転KOで下してWBCフライ級王者となったパッキャオが2度目の防衛戦で迎えたのはメッドグン3Kバッテリー。
前日計量で112ポンドのフライ級リミットを1.5ポンドオーバー。2時間の猶予が与えられますが、それでも200gを絞り出すのが精一杯。1ポンドオーバーで、秤の上でタイトルを失います。
「1カ月前から練習を始めて135ポンドもある自分の体重に戸惑った。バンタム級に上げてウィラポンに挑戦したい」。
はぁ?1ヶ月前から練習始めた?そのときに135ポンドあるのに気づいた?
ジョー小泉が言っていた通り「練習嫌いでボクシングを舐めてる」「才能はあるが大成はしない」。当時の私も確信しましたが…フシ穴でした。
▶︎▶︎▶︎よくある自堕落ボクサーの自滅パターン。「ネリ型」でもあり「マクドネル型」でもあります。ネリのように体重超過で強大化するのではなく、パックやマクドのように弱体化・重病人状態でリングに上がるのならNot Guilty?それとも、そもそもがルール違反で、強大化と弱体化の基準もあいまいだから、体重超過の時点で試合中止で、Guilty?
【Judge② フロイド・メイウェザーJr.】
2009年9月19日。引退宣言から1年10ヶ月、ファン・マヌエル・マルケスと対戦。ESPNのダン・ラファエルが「退屈極まる試合。途中で席を立つ観客が羨ましかった」という〝メイ・ワールド〟のクライマックスは前日計量でした。
メイウェザーは契約体重144ポンドを2ポンド超過。「1ポンドにつき30万ドル」の契約に従って60万ドルのペナルティを支払って試合は成立しました。
試合後に「メイウェザーは私のキャリアで最強だった」と称賛したマルケスでしたが、引退後は「全てが仕組まれていた。体格が全く違った。体格差で負けた。バレラやパッキャオの方が断然強い」と告白します。
メイ戦の高額報酬+60万ドルは未公開の部分があまりに多い契約で、その中には時限付きの「口止料」もあったのかもしれません。
このパターンは明らかに「強大化」を狙った確信犯です。ネリもこのパターンの典型ですが…。
▶︎▶︎▶︎両者合意の上ならNot Guilty?それとも、そもそもがAサイドのパワハラなので契約そのものがGuilty?
*****結局、腐敗を極めたボクシング界で世界統一の罰則などありえません。
「カネロ・ウェイト 」なんてある意味、ネリよりもはるかに始末の悪い犯罪行為です。それがまかり通るのがプロボクシング界です。
パックメイやカネロがそもそも規範を示せない世界に、規律ある未来など期待できるわけもありません。
日本を統括するJBCの「ネリ永久追放」は英断です。もっと踏み込んで、WBCの軟弱な姿勢に抗議して「向こう3年間、新規のWBC承認試合の停止(現王者の防衛戦は認める)」などの処分を科しても良かったはずです。
JBCは日本唯一の統括団体、WBCは数多くのアルファベット団体の一つで承認料を生業とする下劣な団体。どちらの立場が上かは明らかです。WBCのオープンスコアリングも興味をそがれる発想です。米国でもほとんどやってませんから、日本でもやめればいいんです。
ファンもそろそろ承認団体の正体を識るときです。
当日か?前日か?それともその両方か?
このプログでも語り尽くした問題です。
ただ、昨日のフリオ・セハとルイス・ネリは減量とは関係のない ルールの問題でした。
フォックスかPPVで全米生中継したデオンティ・ワイルダー とルイス・オルティスのメガファイトのアンダーガード。
セハはジュニアフェザー級リミットを4.5ポンドもオーバーする126.5ポンド、ネリはバンタム級リミットを1ポンドはみ出す119ポンドと体重超過の失態を犯しました。
WBAジュニアフェザー級王者プランドン・フィゲロアはジュニアライト級の体重で秤に乗ったセハの報酬の一部をペナルティとして受け取ることで対戦を選択。
かつて体重超過のポール・バトラーを受け入れたマニー・ロドリゲスもネリ陣営から金銭的な提案を受けたはずですが、対戦を拒否(バトラーは当時世界王者)。
最近、当たり前のように見られる軽量オーバーの風景ですが、今回はセハが4.5ポンドもオーバー、ネリは「常習犯」ということで、特に悪質な腐臭が漂っていました。
「体重超過」が階級制を大前提としたスポーツにおいて重大な犯罪行為であるということに、誰も異論はないでしょう。
しかし、これは柔道のような清廉潔白の五輪競技ではありません。妖魔が跳梁跋扈するプロボクシングの話です。
「世界的な統括団体があれば…」「せめて承認団体が一つだけなら…」。そんな正義の願望を語ることも恥ずかしくなるような魔宮の中にプロボクシングのリングは設営されているのです。
ドーピングにも体重超過にも厳罰は下されない、悪魔が野放しの世界。
今夜は、そんな極悪世界を圧倒的に支配した2匹の魔王の罪状をご覧になって、貴方の裁定を下して下さい。

Guilty or Not Guilty?
【Judge① マニー・パッキャオ】
1997年9月17日。チャチャイ・ダッチボーイジムを大番狂わせの逆転KOで下してWBCフライ級王者となったパッキャオが2度目の防衛戦で迎えたのはメッドグン3Kバッテリー。
前日計量で112ポンドのフライ級リミットを1.5ポンドオーバー。2時間の猶予が与えられますが、それでも200gを絞り出すのが精一杯。1ポンドオーバーで、秤の上でタイトルを失います。
「1カ月前から練習を始めて135ポンドもある自分の体重に戸惑った。バンタム級に上げてウィラポンに挑戦したい」。
はぁ?1ヶ月前から練習始めた?そのときに135ポンドあるのに気づいた?
ジョー小泉が言っていた通り「練習嫌いでボクシングを舐めてる」「才能はあるが大成はしない」。当時の私も確信しましたが…フシ穴でした。
▶︎▶︎▶︎よくある自堕落ボクサーの自滅パターン。「ネリ型」でもあり「マクドネル型」でもあります。ネリのように体重超過で強大化するのではなく、パックやマクドのように弱体化・重病人状態でリングに上がるのならNot Guilty?それとも、そもそもがルール違反で、強大化と弱体化の基準もあいまいだから、体重超過の時点で試合中止で、Guilty?
【Judge② フロイド・メイウェザーJr.】
2009年9月19日。引退宣言から1年10ヶ月、ファン・マヌエル・マルケスと対戦。ESPNのダン・ラファエルが「退屈極まる試合。途中で席を立つ観客が羨ましかった」という〝メイ・ワールド〟のクライマックスは前日計量でした。
メイウェザーは契約体重144ポンドを2ポンド超過。「1ポンドにつき30万ドル」の契約に従って60万ドルのペナルティを支払って試合は成立しました。
試合後に「メイウェザーは私のキャリアで最強だった」と称賛したマルケスでしたが、引退後は「全てが仕組まれていた。体格が全く違った。体格差で負けた。バレラやパッキャオの方が断然強い」と告白します。
メイ戦の高額報酬+60万ドルは未公開の部分があまりに多い契約で、その中には時限付きの「口止料」もあったのかもしれません。
このパターンは明らかに「強大化」を狙った確信犯です。ネリもこのパターンの典型ですが…。
▶︎▶︎▶︎両者合意の上ならNot Guilty?それとも、そもそもがAサイドのパワハラなので契約そのものがGuilty?
*****結局、腐敗を極めたボクシング界で世界統一の罰則などありえません。
「カネロ・ウェイト 」なんてある意味、ネリよりもはるかに始末の悪い犯罪行為です。それがまかり通るのがプロボクシング界です。
パックメイやカネロがそもそも規範を示せない世界に、規律ある未来など期待できるわけもありません。
日本を統括するJBCの「ネリ永久追放」は英断です。もっと踏み込んで、WBCの軟弱な姿勢に抗議して「向こう3年間、新規のWBC承認試合の停止(現王者の防衛戦は認める)」などの処分を科しても良かったはずです。
JBCは日本唯一の統括団体、WBCは数多くのアルファベット団体の一つで承認料を生業とする下劣な団体。どちらの立場が上かは明らかです。WBCのオープンスコアリングも興味をそがれる発想です。米国でもほとんどやってませんから、日本でもやめればいいんです。
ファンもそろそろ承認団体の正体を識るときです。
コメント
コメント一覧 (9)
試合中継がメインだから仕方ないですけど
多くの視聴者はリング上の出来事を目の当たりにするだけ
でもインターネット社会になってきて内情がわかるようになって来てるので
これ以上度が過ぎると本格的に不人気スポーツになってしまいそう
フシ穴の眼
が
しました
フシ穴の眼
が
しました
解決策は、体重超過を戦績に加え、相手のファイトマネー全額保証を契約の必須事項とするしかないのではないかと思います。
戦績は、超過時点で1敗をつける。試合決行の場合、勝ってもそれは変わらない(記憶に残るだけで対戦相手に勝ち負けはつけない)、負けたら対戦相手に勝ちをつける。タイトルマッチならば空位ではなく、対戦相手に移動するのがスジだと思います。
フシ穴の眼
が
しました
計量当日の体重差だけでなく、「絶対に体重を落とす」つもりで減量するのと、「最悪、体重超過でも構わない」つもりで減量するのとでは、試合までの調整計画の立てやすさが全く違うと思います。
フシ穴の眼
が
しました