ノニト・ドネアが最も輝いたのが、2011年であることに異論はありません。

個人的には、ビック・ダルチニアンを斬り倒した2007年だと確信していますが、多くのボクシングファンにとってはフェルナンド・モンティエルを予告通りに2ラウンドで葬った2011年になるのでしょう。

衝撃度や相手のレベル、リング内でのあらゆる側面では「2007年」ですが、HBOで初めてメインを張った「2011年」がフィリピーノ・フラッシュの光度が最高点に達したと見るのが正解で文句はありません。

今夜は、そのモンティエル戦(2011年2月19日)直後の米国Yahoo!スポーツから。
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TOP FIVE FIGHTS FOR NONITO DONAIRE 〜 これからドネアが戦うべき五人の強敵〜

「フィリピンの閃光」はモンティエル戦を驚くほどあっけなく、簡単に終わらせた。そして今、求められているのは新たなダンスパートナーだ。
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①ShowTimeのバンタム級トーナメント決勝(ジョゼフ・アグベコvsアブネル・マレス)の勝者。


対立王者と戦ってUndisputed Champion を目指すのは最も道理に適った路線だ。

アグベコはドネアに匹敵するプレッシャーファイター、マレスは完成度の高いボクサーパンチャー。モンティエルとはレベルの違う二人、どちらが相手でもこの階級最強決定戦の一つになる。

アグベコなら50:50の戦い。

マレスならドネア有利だろうが、オスカー・デラホーヤは秘蔵っ子を危険に晒す交渉にはつかないだろう。


②ファン・マヌエル・ロペス

「ロペス相手じゃドネアも分が悪い。ありえない」。

そう笑う前に、モンティエル戦後のドネア陣営の言葉を思い出せ。

「バンタムではあと1、2試合しか戦わない。122ポンド(ジュニアフェザー級)へ上げる。最終目標は135ポンド(ライト級)だ」。

ライトは笑うところだが、ジュニアフェザーは現実だ。

軽量級にはスターはいないが、極めて稀だが人気者が出現することがある。ファンマはそんな奇跡の一人だ。高い実力を評価されながら不人気に苦しむドネアにとって、ロペスはこれ以上ないご馳走。

しかも、二人ともトップランク傘下。マッチメイクには何の障害もないはずだが、ドネアを引き抜こうとしたGBPとトップランクは係争中。ドネア陣営もファンマとの対戦は回避しそうで、実現性は低い。

それでも、ファン目線では至高のスペクタクル。


③アンセルモ・モレノ

8年間無敗のバンタム級王者だが、ドネア以上に人気がないばかりか、過小評価されている。今のモレノに勝てるバンタムはおそらくいない。

ドネアがズルズルとポイントを失う展開も十分に考えられる。

まだ25歳のパナマ人は、今がまさに全盛期。

ドネアの火力がモレノの装甲を打ち破れるのか?それともモレノがドネアにボクシングのレッスンを施すのか?

実現したら、コアなファンにとってはヨダレが止まらないカード。


④亀田興毅

軽量級にスターはいない、というのは米国の話。日本の事情は全く異なる。

信じられないかもしれないが、亀田は1試合100万ドル以上を普通に稼ぐ Mega-Star。米国のウェルター、ミドルは、日本ではフライ、バンタムなのだ。

米国ではコアなファンでないと亀田を知らないだろうが、彼は人口1億人の経済大国で誰もが知ってるプロスポーツ選手。彼の試合の視聴者数はHBOのどの試合よりも遥かに多い。

もし、亀田戦が実現したら軽量級のメッカ後楽園ホールでは器は小さすぎるだろう。マイク・タイソンが2度戦ったすぐ隣の巨大なタマゴ(東京ドーム)も夢の舞台ではない。

興行的な面(リターン)から見るとドネアにとって亀田はファンマをも大きく上回り、安全面(リスク)はファンマやモレノよりもずっと小さい。

ドネアはもちろん、世界中の軽量級ボクサーにとって、これ以上のダンスパートナーは存在しない。


⑤ギレルモ・リゴンドー

まだ7試合しか戦っていない〝キューバのジャッカル〟が122ポンド最強であることは、好き嫌いは別にして認めるしかないだろう。

とにかく恐るべき手練だ。熟練工の仕事が見ていて地味で退屈なのは、ボクシングに限ったことではない。

しかし、リゴンドーがプロボクシングのリングを熟練工の作業場と勘違いしているのだとしたら、それはやっぱり大間違いだ。

そして、亀田とは対極にリゴンドーは完璧なまでに強いが人気は全くない、まさに亀田の裏返し。

そのことは、ドネアにとってハイリスク・ローリターンの見本であることを意味する。ファンだけでなく、選手にも敬遠されるのがジャッカルだ。

ただ、リゴンドーは大きな試合に飢えている。そして、ドネアも。

マッチメイク上は問題はないが、ボブ・アラムがやらせるとしたらリゴンドーが劣化してからか、GBPに寝返ろうとした裏切り者ドネアへのペナルティとしてだろう。