日本時間10月27日未明。英国ロンドン:O2アリーナ。

WBSSジュニアウェルター級トーナメント決勝は、またもや Undisputed Champion 誕生には至りませんが、無敗のアルファベット王者2人が激突します。

試合開始ゴングまであと約2時間。

WBAスーパー/WBCダイアモンド王者レジス・プログレイスvsIBF王者ジョシュ・テイラー

BOXING-SUPERLIGHTWEIGHT-PROGRAIS-TAYLOR

オッズは、Rougarou(ルーガルー=カナダ系フランス人の間に伝わる伝説上の怪物)の異名をとるプログレイスが1.67倍、The Tartan Tornado(タータンチェックの竜巻)テイラーが2.25倍と、アウエーの米国人がやや有利。

前日計量ではルーガルーがリミット一杯の140ポンド。タータン・トルネードは139.5ポンド。

英国で試合を生中継するスカイスポーツのインタビューに、30歳のプログレイスは「減量苦だと言われたがそれはデマだ。調整は完璧。テイラーのコーナーはタオルを投げる用意をしておけ」と豪語。

迎え撃つ地元(生まれはスコットランド)の28歳のテイラーは「減量は簡単だった。力がみなぎっている。プログレイスは血色が悪かったね。彼は(狼が怯えたときにするように)両足に尻尾を挟んで米国に逃げ帰ることになる」と応酬しました。

2人とも今がプライムタイム。テレンス・クロフォードが去って液状化した140ポンドですが、この勝者がWBC/WBO王者ホセ・ラミレスとの4団体完全統一戦に駒をすすめるのか?

狼の化身は身長173㎝/リーチ170㎝に対して、タータンの竜巻は178㎝/177㎝。フレームはスコッチが明らかに上回っていますが、プログレイスは長身選手と戦うことには慣れています。

2人とも無敗で、サウスポーのボクサーファイター。相性が大きく試合展開を左右しそうな要素がふんだんに盛り込まれています。



試合開始ゴングまであと2時間を切りました。注目の一戦です!



■テイラー MD(114−114/115-113/117-112)プログレイス■

初回のにテイラーが決めた左フック。プログレイスはあれで戸惑ったんじゃないでしょうか。

「もっと競ったスコアのはず」。判定に不満を漏らすルーガルーは、最後までリズムを掴めませんでした。

完全アウエーです。「競った」内容では、ホームの選手に判定がなびくのは当然です。とはいえ、良い試合でした。

テイラーの右リードは、ジャブもフックも洗練されていました。これも初回の左で、プログレイスの警戒レベルを引き上げた結果です。
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An electrifying atmosphere, elite-level skills, incredible ebb and flow – it was boxing at its best.

異様な盛り上がりの中で、高等技術が寄せては引く波のように交換された。これぞボクシング。


後半はテイラーの右目がシャッターを下ろし始め、11ラウンドには出血も。30歳の米国人は挽回に全力を尽くしましたが、あと一歩及びませんでした。

〝小さな番狂わせ〟を起こしたテイラーはスコットランド出身のボクサーとして、WBCライト級王者ケン・ブキャナン(1971年:WBA王者ルーベン・ナバーロに判定勝ち)以来、史上6人目の団体統一王者に。

 WBC/WBO王者ホセ・ラミレスとの完全統一戦が待たれます。


▼以下、テイラーの勝利者インタビュー。

「最高の勝利だ。エジンバラに帰ってケンに報告したい。ケンは昔から応援してくれていた。チャンプ!私もあなたと同じことをやりましたよ!ありがとう!」。

「正真正銘の王者の証、リング誌ベルトは夢だった。アリ杯にAとC(ダイアモンド)のベルトと一緒に、恋人と一緒に住む予定の新居で最初に持ち込む新しい家財になるよ」。