モハメド・アリがロンドンのハイベリーに戻ってきました。

もちろん、天国からではありません。
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WBSSジュニアウェルター級の決勝戦(ジョシュ・テイラーvsレジス・プログレイス)が、この地のO2アリーナで行われるのです。

アリはその絢爛のキャリアで、ロンドンで3度も戦っています。

そのうちの2試合は、英国の英雄ヘンリー・クーパーと拳を交えたものです。

最初の対決は1963年6月18日。ウェンブリースタジアムに詰めかけた3万5000人の大観衆は、5ラウンドTKOに散った英雄に涙を流しました。

2度目は3年後。アーセナル・フットボールクラブの元本拠地。

WBA&WBCヘビー級タイトルマッチ、前回を大きく上回る4万6000人の観客は当時の英国ボクシングの記録でした。

英国民は不安な気持ちで試合開始ゴングを待っていましたが、クーパーは大番狂わせを確信していました。

初回、クーパーがThe Greatest からダウンを奪うとロンドンが英国が沸騰します。しかし、目尻を切ったクーパーは6ラウンドで試合を止められてしまいました。


明日のWBSS決勝で争われるのは、モハメド・アリ杯。

カレ・ザウアラントは「アリの名を冠したトロフィーを争う試合に関われることに大変な名誉を感じている。このトロフィーこそが階級最強の証明だ。シーズン1のオレクサンダー・ウシクとカラム・スミスはその名前を永遠の歴史に刻んだ」と風呂敷を広げています。

プログレイスは米国から遠路、ロンドンにやって来ました。そう、半世紀以上前のアリのように。

この試合にはアリ杯に加えて、リング誌タイトル、WBAとIBFのベルトもかかります。
 
アリ杯は、生前のモハメド・アリから正式の許可を取った優勝杯。確かに素晴らしいデザインです。

「FIFAワールドカップもデザインしたシルビオ・ガザニガが製作した最強の証明」(WBSS)。

完全統一王者はオレクサンダー・ウシクしかいない現状では「最強の証明」というのは誇大広告です。

それでも、11月7日が楽しみです。 

さすがに、これだけゴタゴタが続くと、シーズン3は発表されていません。空中分解の気配ですが、井上尚弥vsノニト・ドネアを実現してくれたことには感謝しかありません。

ありがとうWBSS。そして、さようならWBSS。