その勝利が最も価値のある、問答無用のスポーツは何か。

「男子100m」 である。




モハメド・アリの時代「ボクシングの世界ヘビー級チャンピオン」は「地上最強」とイコールで結ばれていました。

しかし、ロンダ・ラウジーが吐いた「フロイド・メイウェザーを3分以内に仕留めることが出来る」 という言葉を「まあ、それはありうるな」と納得出来る現代において、ボクシングの世界ヘビー級チャンピオンは唯物的な意味での最強ではありえません。

これは、UFCのヘビー級チャンピオンであっても同じです。誰もがルールに保護された中でのチャンピオンに過ぎません。

究極の最強を決める戦いで最も有効な技になるのは「目潰し」と「噛みつき」でしょう。この技術を極めた者が大きなアドバンテージを得るのが、リアルな最強決戦です。

視界を失えばどんな強い大男も簡単に嬲られるだけです。頸動脈を噛み切られたらその時点で戦いは終わります。

モハメド・アリが戯れたお花畑は、現代ではもはや完全に枯れ果ててしまったのです。

前置きが長くなりました。

「目潰し」と「噛みつき」を解禁出来るわけのない格闘技で「MMAが最強」などというのは白昼夢に過ぎません。




そして、誰が何といっても、受け入れざるをえない絶対スポーツは男子100mです。

そこには1ミクロンの言い訳が入り込む隙もありません。ボクシングのPFPのようなぬるま湯妄想とは対極の世界です。

速いやつが、速い。それだけです。ここでは「体重同一時」なんて低脳なイクスキューズは喜劇です。

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ESPNマガジン選出の「世界を支配した20人」で10位にランクされたウサイン・ボルト。陸上選手としてはもちろん唯一の選出でした。

五輪や世界陸上の男子100m。

そこは、21世紀にも残された最後のお花畑です。もしかしたらドラえもんが住む100年後の22世紀でも男子100mは枯れることなくお花畑であり続けているかもしれません。

いいえ、もしかしたら1000年後も1万年後も人類が滅亡するまで男子100mは問答無用の絶対スポーツであり続けるでしょう。


さらに前置きが長くなってしまいました。




世界陸上が開幕しました。カタール、ドーハのハリファ国際スタジアム。いきなり男子100m予選です。 明日、一気に準決勝と決勝が行われます。

しかし…男子5000m予選、面白い!

どうして、この面白さがわからない人がいるのでしょう?

スタンドが湧いてるのはこのレースの面白さが伝わってるわけじゃないと思いますが…フィールドでカタールの選手が良いパフォーマンスを見せたのか?

話が横道に逸れそうなので、引き戻して、男子100mです!

桐生祥秀と小池祐貴は冷や汗のプラスで拾われましたが、準決勝進出。9秒97の日本記録保持者サニブラウン・ハキームは着順でさすがの予選通過。

着順での準決勝突破は、9秒台を出しても確実とはいえません。

正直、桐生と小池も決勝進出はありうると期待していましたが、予選の走りを見てしまうと極めて難しいとしか言えません。

サニブラウンにしてもあの組なら2位通過して欲しかった。20歳の日本のエースの前にも世界準決勝の壁は高く聳えています。

3人ともその壁に跳ね返されるでしょう。

日本では心技体で頭一つ抜けているサニブラウンにしても日本記録を出したのは全米大学選手権。その米国のインカレでも3位、優勝できていないのです。

今年の全米大学選手権は近年稀に見るハイレベルだったとはいえ、日本記録を出してもインカレ3位というのがアメリカ、そのアメリカも飲み込む世界の大海原は日本のスプリンターが航海するにはあまりにも天気荒れまくりで波高し、です。

明日は3人全員が、世界に叩きのめされて悔し涙を流す日になります。

ざまーみろ!!!!!です。

日本人が100m決勝なんて1万年早いんじゃ!!!!!!です。