日本時間6月9日。ニューヨーク マジソン・スクエア・ガーデン。ノンタイトル、スーパーミドル級(164ポンドのキャッチウェイト)12回戦。

ゲンナディ・ゴロフキンvs スティーブ・ロールス


2019年初リング、DAZNとの大型契約第1戦、GGG×バンクス新体制初戦 …37歳のゲンナディ・ゴロフキンにとって節目の試合です。

日本時間6日23時現在のオッズ(ウィリアムヒル)はGGG勝利1/50(1.02倍)、ロールス15倍。

「試合は前半(7ラウンド1分30秒以内)で決着するか?」は YES が7/4 (2.75倍)、NO が2/5(1.4倍)と試合は後半までもつれ込むと見られていますが、「判定まで行くか?」では YES が7/2(4.5倍)に対して、NO は1/7(1.14倍)。

ブッカーはこの試合を「GGGの後半KO勝ち」と予想しています。

この試合の注目は、GGGの「様々な節目も重なった再起戦」という一点です。つまり、ロールスは置いてけぼりです、当たり前ですが。

ロールスは無敗の北米ミドル級王者ですが、世界的な強豪との対戦経験はゼロ。GGGとは2つしか違わない35歳。

19戦全勝(10KO)とはいえ、今回が初めての12回戦。

空位の北米タイトルをかけた前戦(キアンドレ・レザーウッド:12ラウンド判定勝ち)が唯一の10回戦。

83勝14敗のアマチュア時代まで振り返ってもカナダの国内タイトルは獲得経験があるものの、世界選手権では3回戦進出が最高。

プロ&アマの実績からでも「GGGはどうしてこんな雑魚を選んだのか?」と誰もが首を傾げるのがロールスです。まあ、GGGではなくDAZNが選んだようなものですが。
 
本人もよくわかってます。「俺は絶対に諦めない、根性で戦うファイターだ。俺をナメたら痛い目にあうぜ」 。
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鼻歌交じりにストレッチを行うゴロフキン。「私はロールスのことを何一つとして知らない。ボクサーにとって、これがどれほど危険なことかは十分に理解している」。DAZNのプロモーションビデオ「40Days」はマーク・ウォルバーグが総監督、豪華です。

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2001年、今から18年前。

オンタリオ州チャタムのジョン・マクレガー中学の11年生(日本では高校2年生に相当)のロールスは学食で友人たちとボクシングごっこをして遊んでいましたが、意を決してボクシングジムに通います。

その才能は徐々に開花、2009年から2年間はカナダのナショナルチームに所属、2011年にプロへ転向しました。

「ボクシングは大好きだし、大きなチャンスが欲しかったけど…35歳のカナダ人に何か幸運が舞い込むとは想像できなかった。ボクシングとスポーツを愛してるから、トロントやその周辺の町でフィットネストレーナーの仕事をしてるし、将来は自分のジムを開きたいと考えてた」。

「GGG?知ってるさ。当たり前だろ。向こうは俺のことなんか絶対知らないだろうけど。去年、北米タイトルを獲ったけど…自分がGGGやカネロと同じ世界に住んでいると感じることは出来なかった」。

「ファンに近い目線だね。GGG、すげー!って。カネもどんだけもらってるんだって…ただファンと違うのは、自分ならもっと上手くGGGと戦える、GGGを空回りさせることが出来るとテレビを観ながら仮想対決してたよ。その意味では、GGGと戦うのは今回が初めてじゃないね」。

「GGGとの戦績?俺の全勝だよ。勝つのにボクシングすることが大切なのはわかってる。俺にはそれが出来る」。

 当初、GGGの「DAZN初戦」の相手はブランドン・アダムスでしたが、アダムスは「今のGGGに勝っても得られるものは少ない」とWBC暫定王者ジャーマル・チャーロとのタイトルマッチを選択。

「チャーロの方が危険な相手だが、それだけに倒しがいがある」というアダムスの選択は正解です。

そこでお鉢が回ってきたのが、緩いキャリアを歩いてきた35歳のカナディアン、ロールスです。

マネージャーのトッド・クリスティは「こんなことってあるのか?って思いだ。ロールスがゴロフキンと戦うなんて!ロールスに『GGGとマジソン・スクエアで戦うぞ』と電話したとき、あいつは『エイプリルフールか。でもそのジョークは俺には面白くもなんともない』と不機嫌になったんだ」と笑って話しています。

It is surreal. I'll be honest.When I beat Golovkin, that will be life-changing money," he said. "And once I'm victorious, it's going to be like hitting the Super Lotto. 

正直、嘘だと思ったよ。ゴロフキンに勝てば人生が変わる。今は、超ド級の高額の宝くじを当てる気分だ。〜スティーブ・ロールス


DAZNとGGGがロールスを選んだのは、カネロ・アルバレスとの第3戦に向けて絶対に勝てる雑魚を選んだということです。

14年間に渡ってロールスを指導しているトミー・ハワットは「GGGはロールスはもちろん、ロールスの対戦相手も誰一人知らないだろう。ロールスの家族もそうだったろうに、GGGと戦うなんて家族が一番驚いているだろう」と世界水準からかけ離れた相手としか戦っていないことを認めています。

ハワットはニヤリと笑って畳み掛けます。「じゃあ、アドニス・ステベンソンはみんな知ってるよね。デビッド・レミューは?グレン・ジョンソンは?アンディ・リーは?ルシアン・ブテは?」。

 "June 8, we'll be shocking the world."  
6月8日。この日は私たちが世界を驚かせた日として記憶されることになる。

「みんなロールスのスパーリングパートナーだ。彼らに聞いてみるがいい、ロールスがGGGに勝てると思うか?と。きっとビックリする答えが返ってくるだろう。彼らとのスパーでロールスは互角か上回ってたんだから」。

伝説のクロンクジムでエマヌエル・スチュワードの薫陶も受けたロールスですが、どう考えてもGGGの敵ではありません。

ブッカーは中盤から終盤のストップを予想していますが、もっと早くても誰も驚かないでしょう。

6月8日は世界が驚く日ではなく、世界初体験のロールスが驚愕する日になるはずです…なんてことを先週も書いて世界の方が腰を抜かして驚いてしまいましたが、二週連続でMSGでの超大番狂わせなんてありません!!!!!