IBF世界ライト級3位・中谷正義が日本時間7月18日、米国メリーランド州MGMナショナルハーバーで世界タイトル挑戦者決定戦のリングに上がります。
数ヶ月前から〝内定〟といわれていましたが、リング誌が正式決定と報じました。
気の早い話になりますが、中谷がライト級の世界王者となるとガッツ石松、畑山隆則、小堀佑介以来、史上4人目の快挙です。
このクラスは正真正銘のメジャー階級。ウェルター級を核としたメガファイトへの登竜門です。
IBF王者はリチャード・コミー、ちょっと地味なガーナ人ですが…現在のライト級トップはPFPキングのワシル・ロマチェンコです。
先月はウェルター級で小原佳太がやはりIBFウェルター級王座決定戦に挑みましたが、相手はグドラティロ・アブドカハロフ。強豪ですが、無名のウズベキスタン人でした。
対して、中谷が拳を交えるのはテオフィモ・ロペス!全階級を通して、最も注目度の高いプロスペクトです!
通常、挑戦権獲得試合は世界への最初のハードルです。
絶対に負けられない戦いですが、この試合自体に大きな意味はありません…が!今回は、この試合自体も中谷にとって大きな意味を持ちます。
テオフィモがトップランクお得意のメッキ加工か、それとも本物か?
ビッグチャンス到来です!!!
スポーツ、特にプロスポーツの世界では大きなチャンスなどそうそう転がり込むもんじゃありません。
日本人にとって高嶺の花、中量級。相手はまだ試されていないビッグネーム。
「ビッグチャンス」…現状の身の丈を大きく超えたハイリターンを目の前にしたとき、この表現が使われます。
ビッグチャンスの形態を4パターンに分けてみました。
Pattern①「那須川天心」型
2018年12月31日。フロイド・メイウェザーとのエキシビション。初回ストップ負け。
世界的にはフロイド・メイウェザーの〝打ち出のサンドバッグ〟として報道され、コナー・マクレガーを筆頭に多くの格闘家やボクサーが「次は俺に那須川を叩かせろ」とオーダーが殺到。
キックボクシングは、日本と東南アジアを除くと世界的にマイナー格闘技で米国ではほぼ生息していません。
そのキックボクシングで神童と呼ばれる那須川が「自らの名前を有名にする」ことに全てを投げ打った健気な茶番劇でした。
人に迷惑をかけずに有名になろうと全身全霊を注いだのですから、誰にも文句を言われる筋合いはありません。
ただ、残念なことにメイウェザーが「日本で素人の未成年を殴り倒して泣かせた」(実際には20歳でした)ことは記憶されていても、悲しいかな那須川天心という名前は多くの人の記憶から消えちゃってます。
前田日明のカレリン戦なども、全くジャンルの違う有名人と戦うことに何故か意義を見出してしまった珍妙で可哀想な挑戦には嘲笑される悲哀まで漂っています。
Pattern②「亀海喜寛」型
2016年8月26日。WBO世界ジュニアミドル級王者決定戦。対ミゲール・コット。
12ラウンド判定負け。
那須川天心とは一線を画するのが、亀海喜寛や先日のアンディ・ルイスJr.に代表される〝メジャー階級でやってて良かった〟のパターンです。
急遽舞い込んだビッグファイトの代役を受けての大番狂わせ。ボクシングの世界で最もドラマティックな演出の一つです。
強いヤツが強いヤツと激突することが珍しいボクシングの世界ではチェリーピック、すなわち雑魚狩りは日常茶飯事です。
亀海はミゲール・コットに、ルイスJr.はアンソニー ・ジョシュアに簡単な相手、咬ませ犬として選ばれました。
亀海は敗れてしまいましたが、日本人がコットと真剣勝負を繰り広げる光景には、那須川の茶番劇に欠落していた威厳と緊張を感じることが出来ました。
Pattern③「マニー・パッキャオ」型
2001年6月23日。対リーロ・レジャバ。
急遽舞い込んだビッグファイトの代役を受けての大番狂わせ。ボクシングの世界で最もドラマティックな演出の一つです。
パッキャオを超える衝撃をもたらした先日のアンディ・ルイスJr.もこのパターンです。
ただし、自信と戦略がなければ、2月にジャーボンタ・デービスに屠られたウーゴ・ルイスのような醜態を晒してしまいます。
Cace④「石田順裕」型
2011年4月9日。対ジェームス・カークランド戦。
今回の中谷と同じパターンです。
初回1分52秒KO。電光石火の大番狂わせ!
この試合はリング誌がまだ1年の4分の1しか経っていないのに「年間最大番狂わせ賞確定」と断言。
実際その通りになり「タイソンvsダグラスよりも衝撃的」(試合をPPV生中継したHBO)な試合と世界の度肝を抜きました。
カークランドも怪しい実力の持ち主でしたが、テオフィモはさらに輪をかけて怪しいため、中谷が勝っても年間最大番狂わせ賞に選ばれるかどうかは微妙です。
オッズも石田vsカークランドの1-17に対して、1-9。
それでもテオフィモを倒せば、世界中のボクシングファンにその名が知れ渡ります!

コメント
コメント一覧 (8)
僕はバージル・オルティス、ジャーボンテイ、テオフィモは本物だと感じます。
キング・ライやシャクールはどこかで躓きそうだと思いますが。
思えば中谷の出世試合、土屋戦はホールで観ました。
当時、全日本新人王獲って連続KO記録に手が届きそうだった土屋を大阪から来た中谷が木っ端微塵にしました。
ちょうどテオフィモのように倒れた土屋を挑発したりして面白い選手が出て来たなと感じました。
でも今回は相手が違う。
ハリケーン風太に手こずるようではテオフィモに破壊されると思います。
フシ穴の眼
が
しました
最近だとライアンガルシアとかハイメムンギアとかジョシュケリーとか(ムンギアはもう王者でしたがw)
中谷は曲者と呼べるほど変化球ボクサーではないと思いますが、180cmの身体を活かして一筋縄ではいかない展開に持ち込んでくれることを期待してます。
フシ穴の眼
が
しました