17階級にわたり、いくつものアルファベット団体が王者を粗製乱造している現代において、世界王者になることは過去のどの時代よりも安易になっています。
複数階級制覇もまた、同じ意味からその難易度は劇的に下がっています。
1987年まで複数階級制覇の記録だった三階級制覇。
複数階級制覇もまた、同じ意味からその難易度は劇的に下がっています。
1987年まで複数階級制覇の記録だった三階級制覇。
今では年間何人もがその〝偉業〟を達成、20世紀には五人しかいなかった四階級制覇もわずか18年間で14人も大量生産されている惨状です。
三階級制覇は日本人ボクサーでも、2010年の亀田興毅に端を発し、井岡一翔、八重樫東、長谷川穂積、井上尚弥、田中恒成と実質8年間で6名が達成しています(世界的には認められていないWBAセカンドタイトルも王座にカウントしています)。
日本人ボクサー限定でも、1年4ヶ月に一人のペースで三階級制覇王者が垂れ流されてきました。
三階級制覇は日本人ボクサーでも、2010年の亀田興毅に端を発し、井岡一翔、八重樫東、長谷川穂積、井上尚弥、田中恒成と実質8年間で6名が達成しています(世界的には認められていないWBAセカンドタイトルも王座にカウントしています)。
日本人ボクサー限定でも、1年4ヶ月に一人のペースで三階級制覇王者が垂れ流されてきました。
もはや日本人が四階級、五階級制覇を達成するのも時間の問題でしょう。
このハイペースの最大にして唯一の理由は「階級と王座の増殖によって弱い相手に勝って世界王者になれる」環境が出来上がっているからです。
エロール・スペンスに五階級制覇を阻まれたマイキー・ガルシアは「強い相手と戦う」という強烈な意思を持つ、今日では稀有なファイターですが、それでも王者になった4階級で推定最強王者は一人もいません。
初黒星を喫したスペンスは推定最強王者でしたが。
マイキーと、同くフェザーからジュニアウェルター級を制覇したマニー・パッキャオを振り返ると、実に4人中3人が推定最強王者。
さらに、世界記録の8階級制覇を見直すとフライ級(チャチャイ・ダッチボーイジム)、ジュニアフェザー級(リーロ・レジャバ)を加えて5人の推定最強王者、リネラルチャンピオンを屠っています。
明らかに理不尽なタイトル戦だったジュニアミドル級(アントニオ・マルガリート戦) に、ライト級(穴王者ディアス)、ウェルター級(全盛期を過ぎたコット)の3つは、どんな詭弁を弄しても「真の世界チャンピオン」と認めることは出来ませんが、それを言い出すとマイキーでもいまだ無冠ということになりかねません。
今なお10㎏前後の減量に苦しんでいる井上尚弥をして「フェザーでは埋没してしまう」と逡巡させているのに、増量して試合に臨んでいるパッキャオの変態性は異常に際立っています。
10年以上前に「パッキャオについて最も驚かなければならないのはフライ級で戦っていたということ。本来はフェザー級のボクサー」と喝破していたVADAの創設者マーガレット・グッドマンの慧眼をもってしても「フェザー級から6階級制覇したのは信じられない」と驚くしかないのです。
キャリアの前半を消耗の激しい軽量級で減量に苦しみ、そのキャリアのほとんどを激闘型スタイルで戦い、2010年からの10年間は国会議員として正装し革靴で生活する時間が大半の〝パートタイムボクサー〟。
このハイペースの最大にして唯一の理由は「階級と王座の増殖によって弱い相手に勝って世界王者になれる」環境が出来上がっているからです。
エロール・スペンスに五階級制覇を阻まれたマイキー・ガルシアは「強い相手と戦う」という強烈な意思を持つ、今日では稀有なファイターですが、それでも王者になった4階級で推定最強王者は一人もいません。
初黒星を喫したスペンスは推定最強王者でしたが。
| 【階級制覇の足跡】パックマンとマイキー【フェザーからウェルターへ】 | ||
| ウェイトクラス | パックマン | マイキー |
| フェザー級 | マルコ・アントニオ・バレラ | オルランド・サリド |
| ジュニアライト級 | ファン・マヌエル・マルケス | ローマン・マルティネス |
| ライト級 | デビッド・ディアス | デジャン・ズラティカニン |
| ジュニアウェルター級 | リッキー・ハットン | エイドリアン・ブローナー※ |
| ウェルター級 | ミゲール・コット | エロール・スペンス |
| 黄色は階級最強王者/※は決定戦 | ||

さらに、世界記録の8階級制覇を見直すとフライ級(チャチャイ・ダッチボーイジム)、ジュニアフェザー級(リーロ・レジャバ)を加えて5人の推定最強王者、リネラルチャンピオンを屠っています。
明らかに理不尽なタイトル戦だったジュニアミドル級(アントニオ・マルガリート戦) に、ライト級(穴王者ディアス)、ウェルター級(全盛期を過ぎたコット)の3つは、どんな詭弁を弄しても「真の世界チャンピオン」と認めることは出来ませんが、それを言い出すとマイキーでもいまだ無冠ということになりかねません。
今なお10㎏前後の減量に苦しんでいる井上尚弥をして「フェザーでは埋没してしまう」と逡巡させているのに、増量して試合に臨んでいるパッキャオの変態性は異常に際立っています。
10年以上前に「パッキャオについて最も驚かなければならないのはフライ級で戦っていたということ。本来はフェザー級のボクサー」と喝破していたVADAの創設者マーガレット・グッドマンの慧眼をもってしても「フェザー級から6階級制覇したのは信じられない」と驚くしかないのです。
キャリアの前半を消耗の激しい軽量級で減量に苦しみ、そのキャリアのほとんどを激闘型スタイルで戦い、2010年からの10年間は国会議員として正装し革靴で生活する時間が大半の〝パートタイムボクサー〟。
マニー・パッキャオとは何だったのか。
パッキャオにあって、マイキーになかったものは何なのか。
その変態的な異常さは「途轍もない才能に恵まれていただけ」で片付けられるものではありません。
パッキャオにあって、マイキーになかったものは何なのか。
その変態的な異常さは「途轍もない才能に恵まれていただけ」で片付けられるものではありません。
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