12月31日:WBOジュニアバンタム王者決定戦 マカオ コタイ ウィンパレス

井岡一翔vsドニー・ニエテス

試合前日になって、オッズは多くのブッカーで引き続き全くの五分。

両者とも1倍という異常事態です。


そんな中で、ウィリアムヒルは井岡1.73倍(8/11)、ニエテス2.1倍(11/10)とわずかながら井岡有利と見ています。

その場の空気と温度に影響を受けがちな現地のカジノよりも、ウィリアムヒルのオッズの方が冷静な数字であることは論を待ちません。

とはいえ、1.73倍と2.1倍です。明日までに逆転していても、何の不思議もない僅差です。

どちらも万能型のボクサーファイター。試合数はニエテスの方がこなしているものの、経験の差もありません。

パンチのスピードと精度で井岡、駆け引きの妙と右の一撃に勝るニエテス。 

リング誌のインタビューに井岡は、キャリア最高の状態と自信を語っています。

「9月のマクウィリアムス・アローヨ戦は、ブランクやライセンスの問題などクリアしなければならない問題が山積していた。今回は集中して練習に取り組めた。仕上がりは間違いなく過去最高。ニエテスのような名前のあるボクサーと四階級制覇を賭けて戦うことができるのはこの上ない喜びだ」。

一方のニエテスも、日本のスター選手と戦えることにモチベーションを高めています。

「井岡は速くて巧いが、過去最強の相手ではない。ただ、間違いなく過去最高のビッグネームだ。私は亀田兄弟や井上尚弥、そして井岡と戦える日をずっと夢見ていた。この試合でそれが実現するんだ」。

井岡がこの試合に勝てばWBOのタイトルに加えて、リング誌PFP10傑入りも確実視されています。

その先には、やはりPFPファイターのシーサケット・ソールンビサイに、PFP予備軍(一部メディアではPFPランカー)のファン・フランシスコ・エストラーダという強敵が待ち構えています。

もし、この二人も撃破する事になれば、PFPファイターに勝った経験のない井上を抜く可能性まであります。

しかし、日本史上最大の決戦の前に、ちょうど1ヶ月後の1月31日カリフォルニアで行われる挑戦者決定戦、アストン・パリクテvsホセ・マルチネスの勝者と防衛戦を行う義務があります。

パリクテは現在、マニー・パッキャオのキャンプに合流して練習しています。となると当然、パッキャオの MPプロモーション傘下と思いきや、なんと「ロイ・ジョーンズJr.プロモーションズ」所属なんです。

そして対戦相手のマルチネスが「ミゲール・コット プロモーションズ」所属。

伝説のスーパースターの代理戦争です。

勝てば、井岡とニエテスの勝者と戦えるのですから、これはモチベーションが上がります。

ロイとコットもリングサイドで激しく応援するはずです。

初防衛戦までには、JBCのライセンス問題は解決してるでしょうから、是非日本でやって欲しいですね。

エディオンアリーナ大阪に、ロイかコットが…来てくれますよね?
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【Prediction】十分な経験と技術を持つ完成されたボクサーファイターの対決。予想は難しいですが、激しい主導権争いを井岡が制して、終盤ストップ勝ち。明白な勝利でPFP入りを決めて欲しいところです。





WBAジュニアフライ級タイトルマッチ

王者ヘッキー・ブドラーvs挑戦者 京口紘人


京口にとってはジムの先輩、田口良一の敵討ちです。

IBFのピースは手放したブドラーですが、リング誌タイトルは保持しています。 

南アフリカではゾラニ・テテを凌ぐ人気者(やはりかの国はいまだに白人への支持が高いのでしょうか?) をぶっ倒して、階級最強の座を奪いましょう。

ブドラーが変則スタイルと経験で京口を幻惑する展開も考えられますが、パワーで上回る挑戦者が30歳の南ア人を終盤捕まえて二階級制覇に成功するはずです。

オッズもブドラー2.4倍、京口1.53倍と、アバウト5−3で25歳の挑戦者を支持しています。

 【Prediction】減量苦に体調不良の田口に追い回されたブドラーが、京口の執拗なアタックをいなせるのか?無理です。序盤はポイントを失うかもしれませんが、中盤に追いつき、終盤は一方的な展開に。京口の11〜12ラウンドTKO勝ち。




IBFフライ級タイトルマッチ

王者モルティ・ムタラネvs挑戦者 坂本真宏


ウィリアムヒルではオッズが立っていないため、Sporting Betから。

ムタラネ勝利が1.4倍、坂本2倍。2−3で現役の大阪市大院生が不利と見られています。

不利は当然ですが、2−3? そんなに接近してるわけないと思いますが…。

36歳のムタラネはゾラニ・テテを粉砕するなど、その才能は誰もが認めるところでしたが、減量苦や個人的な問題から何度もブランクを作りながら、昨年二度目のタイトル獲得に漕ぎ着けました。

典型的な Rise&Fall のボクサーです。

38戦のキャリアで敗北は二つだけですが、いずれもKO負け。

その一つは2008年、まだ世界的な評価を得る前のIBFフライ級王者ノニト・ドネアに6Rで散った試合でした。

あれから10年の間に13試合しか戦っていません。年齢や試合数ほどには消耗していないとも言えますが…。

「112ポンドを統一したい」。ムタラネの野望の前に坂本は通過点に見えるかもしれませんが、そうはさせません。

 【Prediction】普通に考えたらテクニックもパワーも、経験もあるムタラネ相手に勝ち目はありません。しかし、南アの怪人は確実に劣化しています。木村翔と互角に殴り合った坂本のタフネスが、ムタラネの第二次政権を5ヶ月の短命で終わらせるでしょう。