タイのボクサーの話です。

ムエタイを国技とし、国際式(ボクシング)にも大きな尊敬が払われている格闘技王国です。

まずはWBCストロー級王者ワンヘン・ミナヨーティンです。 

8月29日に10度目の防衛に成功、デビューからの連勝を51(18KO)に伸ばし、フロイド・メイウェザーJr.の持つ「世界王者としての無敗記録50」を更新しました。
Wanheng-Menayothin-WBCBoxing
WBC STRAWWEIGHT TITLIST WANHENG MENAYOTHIN. PHOTO COURTESY OF WBCBOXING.COM

世界的には「Don’t compare Wanheng Meenayothin to Floyd Mayweather… yet(階級や対戦相手の質、世界的な注目度があまりにも違いすぎる)ワンヘンとメイウェザーを比べるべきではない…がしかし(そもそもこんな記録に何の意味があるというのか?)」(英国ボクシングニューズ誌)という見方が大半のようです。

実際に、フリオ・セサール・チャベス(87戦全勝72KO)、カルロス・サラテ(51戦全勝51KO)らは超一流の世界チャンピオンでありながら〝50−0〟をクリアしていました。

チャベスやサラテがそうであったように、ワンヘンのキャリアにこれから土が付くことも十分考えられますが、だったらここで引退したら51−0は、何らかの評価をされるのでしょうか?

ありえないですね。本当にくだらない数字遊びです。

そして、シリモンコン・ラムスアム(ナコントンパークビュー)です。

今日9月1日にタイで行われた空位の同国ライトヘビー級王座を争い、2ラウンドKOで新チャンピオンになったのです。

相手のムハンマド・ヌスブガがどういうことかウガンダ人で、7戦0勝6敗1分(全てタイ国内での試合)!と、いったい何があったんだ?といろんな疑問が噴出する試合でしたが、シリモンコンは24年のキャリアでちょうど100戦目、その戦績を96勝(61KO)4敗としました。

いや、それにしても辰吉丈一郎に大番狂わせでバンタム級王座を追われた、弱冠ハタチだったあのシリモンコンが41歳になって、今はライトヘビー級チャンピオンですか…。

昨年5月にはマイナー団体UBO(Universal Boxing Organization)のインターナショナル・ジュニアミドル級王者に就いていましたが、今年はライトヘビーですか…。

感慨深いというか、世界は広いというか、タイは広いというか…。辰吉もまだまだ引退できませんね。