カテゴリ: シネマパラダイス


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1936年8月18日、カリフォルニア州サンタモニカから始まった89年間の旅が、2015年9月16日、ユタ州の山間部サンダンスで終わりました。

ありがとう。

さよなら。


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フレデリック・フォーサイスが9日、86歳で亡くなりました。

「ジャッカルの日」「オデッサファイル」「戦争の犬たち」…角川書店から数多く出版されていたフォーサイスの作品と出会ったのは高校図書館。

角川書店の学校図書館用は文庫なのにハードカバーだったのを今もよく覚えています。

フォーサイスは陰謀が渦巻く複雑な国際関係を描き出してくれましたが、現実の世界といえば、力任せの味も素気もない単細胞が暴れています。

多くの作品が映画化もされ、高校時代にリバイバルで「フォーサイス特集」なんてオールナイトも観ました。遠い思い出です。


さよなら、フレデリック・フォーサイス。

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ニノ・ベンベヌチは1960年のローマ五輪ウエルター級で金メダルを獲得、プロではジュニアミドル級とミドル級で世界王者になったイタリア・ボクシング界のスターでした。

カルロス・モンソンにミドル級王座を追われたのが1970年11月7日、そのモンソンに返り討ちで敗れた1971年5月8日のプロ90戦目(82勝32KO7敗1分)でリングを去りました。

私がボクシングファンになる10年も前のことですから、当然、ベンベヌチをリアルタイムでは知りません。



「歴史」としか知らないベンベヌチですが、モハメド・アリ(カシアス・クレイ)を抑えてローマ五輪のMVP(ヴァル・バーカー・トロフィー)に輝き、ジュニアミドル級タイトルは韓国の金基洙に奪われ、ミドル級に上げてエミール・グリフィスを激闘の末に勝利、そして史上最強のミドル級・モンソンにタイトルを強奪された伝説として記憶に刻まれています。

ミドル級の絢爛な歴史は、ベンベヌチを抜きにして語ることはできません。

そして、韓国と日本のボクシング界で存在感が膨らむジュニアミドル級に最初の息吹となった金基洙。日本のボクシング界にも、バタフライエフェクト的に大きな影響を与えてくれたグレートでした。

さらに、このハンサムなイタリア人には映画俳優としての顔も持っていました。

ミドル級の世界王者にして、イタリアでは映画俳優…マービン・ハグラーをすぐに連想しますが、ベンベヌチは「Sundance and the Kid(荒野の大活劇)」(1969年)でジュリアーノ・ジェンマとともに主役をはるなど、銀幕にも爪痕を残しました。

私にとっては、その名を知ったときから、すでに伝説だったニノ・ベンベヌチですが、もうこの地上にいないと考えるとやはり寂しいものです。

安らかにお眠りください。




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「Fight For ’84」

昨日、Netflix は大きな困難を乗り越えて五輪に挑んだ不撓不屈のボクシング選手団を描く伝記映画の制作を発表しました。

1984年のロスアンゼルス五輪で11個のメダルを獲得、そのうち9個が金メダルという歴史的な成功を収めたボクシング米国代表チームが題材です。

製作・主演はジェイミー・フォックス、監督はコロンビア人のアンドレス・バイス。

ロス1984五輪は、モスクワ1980でソ連のアフガニスタン侵攻に抗議する形で米国や日本が参加をボイコットしたことへの報復で、ソ連をはじめおおくの東側諸国が不参加となった〝片肺五輪〟でした。

当時は、ボクシング米国選手の試合は地上波生中継されていた時代。複雑な政治事情や飛行機墜落事故(1980年)でチームが壊滅した危機を乗り越え、母国開催の五輪で快進撃を見せた新生チームの活躍はボクシングファンの枠を超えて多くの人を熱狂させました。


 国内選考会。ABCが生中継してたのですね。


⬇︎9階級で金メダルは、今なお五輪史上最多の記録。

48キロ級(ライトフライ級):ポール・ゴンザレス
51キロ級(フライ級):スティーブ・マクローリー
57キロ級(フェザー級):メルドリック・テイラー
60キロ級(ライト級):パーネル・ウィテカー
63キロ級(ライトウェルター級):ジェリー・ペイジ
67キロ級(ウェルター級):マーク・ブリーランド
71キロ級(ライトミドル級:フランク・テート
75kg級(ミドル級):ヴァージル・ヒル(銀メダル)
81kg級(ライトヘビー級):イベンダー・ホリフィールド(銅メダル)
91kg級(ヘビー級):ヘンリー・ティルマン
91kg超級(スーパーヘビー級):タイレル・ビッグス

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実話にして、何人もの俳優が本人役で出演。

この段階で、もはや映画から大きく離れた作品になりそうな予感がしていました。

ほろ酔い気分で夜中の映画館で見るには、まあ面白い作品です。

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Emilia Pérez

2024年:フランス映画
上映時間133分
監督・脚本:ジャック・オーディアール




2024年カンヌ国際映画祭で監督のジャック・オーディアールが審査員賞、女優賞はこの作品の〝主役〟4人(アドリアーナ・パス、ゾーイ・サルダナ、カルラ・ソフィア・ガスコン、セリーナ・ゴメス)が受賞する異例の事態に。

今年のアカデミー賞でも作品賞を含めて最多の13部門でノミネートされる大本命でしたが、ガスコンが過去にSNSで差別的な発言をしたことが晒されて大炎上。

ゾーイの助演女優賞と歌曲賞受賞にとどまりました。

舞台はメキシコ、スペイン語が飛び交うヴェリズモ・オペラ映画。ミュージカル映画にアレルギーがある人でも、すんなり物語に入っていけるのではないでしょうか。

ガチのガスコンはもちろん、ゾーイの弁護士役、メキシカンのパス、そして〝ゴメスという名のアイドル〟セリーナ・ゴメスである。

メキシコがどんな国かは、サッカーファンよりも野球ファンよりもボクシングファンが最も正確に理解しているかもしれません。

https://fushiananome.superknova.org/archives/35943274.html

マチスモの国です。

〝国策〟でWBCを立ち上げたメキシコ。

真正面からの打撃戦を好んだ強打と鋼鉄のアゴを持つフリオ・セサール・チャベスを至高とするメキシコ。

リカルド・ロペスよりもウンベルト・ゴンザレスが遥かに愛されるメキシコ。

カネロ・アルバレスが足を使うと平気でブーイングするメキシコ。


ーーーこの映画はそんな究極の男社会に向けて振られた反旗の旗です。

ハードルを上げて見てしまうとがっかりかもしれませんが、個人的にはABCでは間違いなくAの作品でした。

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二子玉川の映画館までゆっくり、ゆっくりジョギング。

映画を見終わって、早いお昼ご飯。

炙りエイヒレをつまみに生ビール。

そして、しっかり盛りこぼしされた日本酒へリレー。

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映画を見た後の酒は大事です。

しかし、今回は早朝の上映。それでも、まだ11時前というのに、この背徳感がたまりません。


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1960年9月20日のオーブンというから、もう65年も前のこと。

もちろん私は生まれていません。

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東京のど真ん中、映画館を運営するよりも遥かに効率良くお金を稼げる方法はいくらでもあります。

いまや、大きな映画館は都心を離れて、そのスタイルもシネコンに。

私も丸の内TOEIなんて、会社に至近にあるというのに、もう何年も行っていません。

それでも、なぜか寂しく感じてしまうのは昭和の残骸がまた一つ掃除されるような、そんな気持ちになるからかもしれません。

まあ、つまり、私も昭和の残骸というわけです。
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先週発表された第97回アカデミー賞。

最多13部門でノミネートされた大本命は「Emilia Perez(エミリア・ペレス:フランス/ジャック・オーディアール監督/上映時間133分)」。

メキシコの麻薬カルテルのボスが性別適合手術を受け、女性として新たな人生を歩みはじめる物語で、クライム、コメディ、ミュージカルなどさまざまなジャンルを交錯させて描かれています。

主演のカルラ・ソフィア・ガスコンが、トランスジェンダーの女性として史上初の主演女優賞を獲得し、世界中から賞賛されるはずでした。



しかし、この映画のキャンペーン中にSNSで人種や宗教に向けた差別発言を繰り返していたことが明るみにされて、一気に風向きが変わってしまいます。

先月、ガスコンはCNN en Españolで1時間にわたって過去に書き込んだ黒人やユダヤ人、イスラム教への差別発言に対して涙を流して謝罪しましたが、彼女だけでなく作品そのものの評価も下げてしまいました。



「ANORA( アノーラ)」が作品賞、監督賞、主演女優賞、脚本賞を含む最多5部門を受賞。

「ブルータリスト」が主演男優賞を含む3部門、「エミリア」は助演女優賞(ゾーイ・サルダナ)と歌曲賞の2部門にとどまりましたが、注目すべきは「ハリウッドの没落」。

「アノーラ」「エミリア・ペレス」にSFホラー「サブスタンス」はカンヌ、「ブルータリスト」にブラジル軍事政権の無法ブリを描いた「アイム・スティル・ヒア」はベネチアの映画祭を席巻した〝欧州の手垢がついた作品〟。

欧州5作品で12個のオスカーを大西洋の向こう側に持ち帰ったのでした。

ここ四半世紀で、ハリウッド・メジャーではない欧州やインディペンデント映画を積極的に評価するようになったアカデミー賞に懐の深さを感じる一方で、ハリウッド作品が娯楽性でも劣勢な現実には少し寂しい気もします。


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映画『フレンチ・コネクション』(1971)でアカデミー賞主演男優賞を受賞した俳優ジーン・ハックマンさんと、妻のベッツィ・アラカワさんが現地時間26日、米ニューメキシコ州・サンタフェの自宅にて遺体で発見された。

ハックマンさんは95歳、アラカワさんは63歳だった。Varietyほか各メディアが報じた。  

地元当局の声明によると、26日の午後、2人が自宅で亡くなっているところを保安官が発見。

現時点で事件性を示す証拠はなく、死因や正確な死亡時刻も明らかになっていない。

ーーーハックマン、95歳か。

「フレンチ・コネクション」は大好きな映画です。

ウィリアム・フリードキン監督というのも、意表を突いていました。

もちろん、ロードショーで見たわけはなく、場末の小さな映画館で続編まで丸っとオールナイトで見たはずです。

ジーン・ハックマン、カッコ良かった!

これからも、私はハックマンのことを思い出したり、作品を見返しながら生きていくでしょう。

ハックマンとは知り合いでもなんでもない私にとって、そもそも彼は銀幕のヒーローなのです。

この世からいなくなるなんてことはないのです。


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デビッド・リンチは90年代の洋画シーン、テレビドラマシーンリードしていました。

私が初めて観た彼の作品は、多くの人と同じ「エレファントマン」(1980年)。

日本で最も有名な作品「ツインピークス」(1990年)は、WOWOWの開局記念番組として放送されました。

私にとっては「エキサイトマッチ」と「ツインピークス」がWOWOWのファーストインパクトでした。

享年78歳ということは、「エレファントマン」を撮ったとき、まだ32歳。

「イレイザーヘッド」(1976年)は28歳のとき。



私が一番好きなのは、ちょっと迷いますが「ワイルド・アット・ハート」(1990年)です。ロードムービーが大好きなもので。

そういえば、スターウォーズの監督要請を断ったこともありました。

さすが、デビッド・リンチです。



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