カテゴリ: オッズを蹴散らせ!大番狂わせを巻き起こせ!

大番狂せを起こすとしたら、最初のホームで2連勝、1勝1敗では福岡に入りたくないと考えていました。

先手を取って逃げ切り。弱者にはそれしかないと。

それは、ホークスにとっても同じこと。横浜での2連戦は1勝1敗で良いと気を引き締めていたでしょう。

それが、2連勝。気の緩みが全く起きなかったわけがありません。

桑原の「悔しくないのか!?」という檄で状況が逆転するほどプロ野球の世界は甘くありませんが、最初の2戦でアンダードッグの反骨に火が付き、圧倒的フェイバリットの心にわずかな隙が生じたのかもしれません。

もちろん、そんなものも全てひっくるめての予想やオッズです。

それでも、ベイスターズに分はないと見られていたのです。



ベイスターズが強かった。



負ける、負けると決めつけて、大変申し訳ありませんでした。








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牧がブレーキになるなんて、まさかでした。

でも、まだ1試合が終わったところ。
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ワールドシリーズとドン被りの日本シリーズ、全く後回しにされています。

ただ!ハマスタは盛り上がります!(そのはず)

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さあ、日本シリーズ史上最弱のアンダードッグ、ベイスターズが繰り広げる世紀の大番狂せも幕開けします。

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弱小ベイスターズがなんの因果か、タイガースとジャイアンツを破って、日本シリーズ進出。

しかし、シリーズではNPB最強、エンゼルスよりも強いんじゃないかというホークスの生贄になる…と、多くの人が思っています。

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この2チームは、リーグ優勝までの道のりも全く対照的なものでいた。

圧倒的な強さでリーグを制し、CSでもファイターズを破壊したホークス。

一方のベイはカーブの失速でラッキーなCS進出、アレンパを狙うタイガースをなんとか押し切り、3連勝しながらもジャイアンツには最後の最後まで苦しみました。

あえて両チームの共通点を探すと、移籍選手が大きな戦力になって日本シリーズ進出を決めたことでしたが、その実態はやはり対照的。

ホークスが球界屈指の強打者、近藤と山川をマネーパワーで獲得。

近藤は7年50億、年俸換算で7億円強、山川は4年総額20億円規模の巨額の契約を結んだといわれています。

ベイは他球団をお払い箱になった中川颯、佐々木、森原が奮闘。

中川の年俸は650万円、佐々木は3000万円、森原は5700万円。3人合わせても1億円にも届きません。

なかなかお目にかかれない〝マネーボール〟ですが、応援するだけでなくベイの日本一を予想します。

宮崎敏郎はホークスの投手陣では絶対に抑えられない!…はず。




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ホークスはパリーグで圧倒的な強さを見せて優勝、CSでも調子に乗る新庄ファイターズに何もさせずに3連勝。

一方のベイスターズは、カープの自滅もあってセリーグ3位に滑り込み。

現状の戦力、近年の経験値を考えると、この二つのチームは全く別レベル、本来なら優劣などつける必要などないくらいに大きな実力差があります。

短期決算は何が起きるかわからない…とはいえ、この2チームの対戦で何が起きるというのでしょうか?

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横浜スタジアムで最初の2連戦。

福岡に乗り込んで3連戦。

そして横浜に戻って2連戦。


ーーーこのスケジュールはベイスターズに有利です。


すでにコメント欄でご指摘いただいているように、横浜でのオープニング2ゲームが非常に重要になります。

ここで連敗すると、敵地で2勝1敗か3連勝しなければ、横浜に帰って来ることなく終戦。




まだ、何も始まっていないというのに、可能性としてはベイスターズが一気に4連勝して日本一になるかもしれないというのに、この絶体絶命感は何なのでしょうか。

さて、もちろん、ベイスターズを応援します。

タイガースに勝ったベイが惨敗を重ねて日本一に届かず、なんてことは絶対にあってはいけないのです!



デラホーヤ戦の前に「ほとんどの予想はあなたが酷い敗北を喫するというものだが?」と聞かれたパッキャオは「メディアやファンの予想が正しいのなら、今、私はここにはいない」と答えて見せました。

もちろん、パッキャオとベイスターズは全く違います。

もし、横浜に戻って来るとしたら、最高の形で3勝2敗、最低でも2勝3敗(引き分けがないとして)。

ここまで星の叩き合いが出来たなら、全くの5分か、それ以上の空気が横浜スタジアムに充満しているはずです。



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もし、横浜が福岡に勝って日本一になれば。

俺のUpset Of The Yearはベイスターズで決定だ。

もし、筒香が大活躍してMVPを獲れば。

俺のComeback Of The Yearは決まりだ。






しかし、短期決戦は何が起きるかわからない、とはいえ…。

これもとんでもないオッズが出てしまっています…。
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阪神タイガースの〝アレンパ〟の夢が絶たれてしまいました。

横浜ベイスターズ、凄まじい攻撃力でした。

マシンガンじゃない、連射式のバズーカ砲です。ほとんど投手力だけで持ちこたえてきたタイガースが打撃戦に打ち勝てるわけがありません。

あっさりすぎる落城でしたが、これがこのチームの弱さ、脆さ。

大谷・ベッツ・フリーマンなんて言いませんが、攻撃の核になるスラッガーが一人でもいたら。

タイガースを踏み越えて読売と戦うのですから、ベイスターズを熱烈に応援させていただきます。
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もう昨夜の出来事になってしまいましたが、基本的に自分が応援する日本のファイターを「おそらく惨敗するだろう」と予想することがあります。

「応援」と「予想」は全く別物です。当たり前ですが。

IBFジュニアフライ級王者シベナティ・ノンティンガ に挑戦した矢吹正道もまた「応援すれどもおそらく惨敗」と考えていました。

矢吹に勝機があるとしたら、序盤で一気に主導権を握って押し出す展開しかないと考えていました。

ところが、序盤の矢吹は慎重な立ち上がり。スピードは予想通りノンティンガが上でしたが、圧倒的な差ではなく、パワーパンチは互角以上。

前半の第6ラウンドまでは決定的な場面はなく、矢吹が前に出てノンティンガがロープに詰まる場面もあり「矢吹のパワーは予想以上」と見た王者サイドが、どのタイミングで流れを変えるBプランを発動するのかと見ていましたが…。

後半に入って、王者は前に出る圧力を強めたようにも見えましたが、敵地で劣勢という状況を押し返すほどの気迫は全く見えず。あとから思えば、もう前半で矢吹のプレッシャーがかかっていたのでしょう。

第8ラウンドに右の打ち下ろしで最初のダウンを奪うと、続く第9ラウンドにも2度のダウンを追加してフィニッシュ。

正直、逆のパターンが私の予想でした。

これ、自分の予想通りに試合が進み終わるよりも、はるかに気持ちの良い形です。

「矢吹正道!疑ってすまなかった!」。

潔く自分の間違いを認めます。そして、素晴らしい勝者にお詫び。

最高です。

マニー・パッキャオには、こんな爽やかな気持ちに何度もさせていただきました。パッキャオを思い出すような、番狂せと呼ぶにはあまりにも安定した勝ちっぷり。




PFPファイターの寺地拳四朗と、階級最強王者ノンティンガをKOしてタイトルを強奪した矢吹、最高に素敵な男だぜ、おめでとうございます。



矢吹は勝利者インタビューで「国歌斉唱のとき、家族が(会場の大画面に)抜かれたとき、ジーンときた」と話しましたが、私は「あんな小さな、それでも完全に物心ついている可愛い娘さんをこんな危険な試合に呼ぶか?」と、その神経を疑いました。

さすがです。私みたいな中途半端に生きてる男とは違います。

家族で史上最高の幸せな夜を堪能してください。

さらに「自分は打たれ弱いので。デメリットは知っている。そこは十分警戒していた」という言葉も、私の勝手な心配も全く杞憂な心構え。

これでPFPに入るわけもありませんが、タイトル返上でフライ級でもアルファベットのピースを拾えば、十分に可能性があります。

この週末、ボクシングだけでもキーファイトが溢れてて、野球は日米で大盛り上がり、なかなかゆっくり「近い将来、日本人がPFPの過半(5人以上)を間違いなく占める」というお話をさまざまな角度と根拠から進めようと思ってましたが、時間がありません、またどこかで。


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ボクシング界のスーパースターの条件は、以下の2点に集約して差し支えありません。

(1)多くのメディアでPFPの一人として認められる実力
(2)Forbes World's Highest-Paid Athletes Listに数えられる人気(報酬の高さ)


見逃してはいけない〝アスタリスク〟が二つあります。まず…。

*PFPがヘビー級に偏向する人気から他階級への関心を惹起させるために作られたイクスキューズであり、ヘビー級がランキングされにくいこと。

この10年で生粋のヘビー級でPFPに名前を刻んだのは第一次政権で5度、第2次政権で14度の防衛を果たしたウラジミール・クリチコだけで、第2次政権で「ここまで強いとヘビー級であってもこれ以上無視できない」(リング誌)とリストアップされた状況でした。

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⬆︎リング誌2014年10月号のPFP⬆︎


Dr. Steelhammer(鉄拳博士)はESPN、リング誌ともにPFP3位まで評価を上げ、史上初の「ヘビー級で1位」になるかどうかが注目されていましたが、2015年にタイソン・フューリーに敗れてしまいます。(脚注)

2003年にロイ・ジョーンズがリング誌の月刊PFPランキングで1位に躍り出たのは、ヘビー級での実績(3月1日:WBA王者ジョン・ルイスに判定勝ち)が反映されたからでしたが、現在1位のオレクサンデル・ウシク同様に、純粋にヘビー級ボクサーとして評価されたわけではないことは誰の目にも明らかです。

純粋なヘビー級ボクサーが、ジョンルイをポイント稼ぎで判定勝ちしたロイとは比較にならない、ギタギタに粉砕する形で圧勝しても、PFPの歯牙にもかけられなかったでしょう。

また、現在でもウシクをダニエル・デュボアが破壊的にKOしたとしてPFP1位になることは絶対にありませんが、同じことをやらなくてもSDで勝ったとしてもドミトリー・ビボルやアルツール・ベテルビエフがやれば間違いなく1位です。

ウシクと2試合もクロスゲームを展開したアンソニー・ジョシュアがPFPの俎上に上がらないのも、この妄想ランキングが宿命的に内包するヘビー級差別の〝PFPパラドクス〟です。

あの接戦の2試合を勝っていても、ジョシュアは1位どころか10位にも入っていないのではないでしょうか。

リング誌の月刊PFP(1990〜2022年)の33年の歴史で、最も注目されている階級にも関わらず、生粋のヘビー級のボクサーは誰一人として1位に選出されていないというのが、動かし難い事実なのです。

また、2010年から現在も継続しているリング誌電子版のPFPでも生粋のヘビー級ファイターは15年の歴史でただの一人も1位に選ばれていません。

つまり…スーパースターの条件としての「(1)多くのメディアでPFPの一人として認められる実力」について、そもそもヘビー級を排除することを目的に発明された〝弱者の言い訳〟PFPを物差しに持ち出すと大きな間違いを犯してしまいまうのです。

その意味ではリング誌よりも権威のあるESPNで10傑に数えられた無敗時代のアンソニー・ジョシュア(ESPNのPFPが権威があるわけではありません、PFPはどれも権威とは最も縁遠いものです)や、タイソン・フューリーは「(1)多くのメディアでPFPの一人として認められる実力」があるとみなして問題ないでしょう。

そして、二人とも「(2)Forbes World's Highest-Paid Athletes Listに数えられる人気(報酬の高さ)」を完全無欠なまでに満たしているのですから、スーパースターと認定することに誰も異論はないはずです。

もちろん、現時点のジョシュアとフューリーでは、ヘビー級差別を勘案しても「(1)多くのメディアでPFPの一人として認められる実力」があるとは考えられませんが。

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さて「(2)Forbes World's Highest-Paid Athletes Listに数えられる人気(報酬の高さ)」については、これは現在、大谷翔平が事実上の1位独走ですが、軽量級ボクサーは100位でも高く分厚く乗り越えるのが不可能の壁です。

「(1)多くのメディアでPFPの一人として認められる実力」では井上、バム・ロドリゲス、中谷潤人が115ポンド〜122ポンドという、わずか7ポンド(3.18kg)という狭すぎるスパンの中に3人も送り込んでいる軽量級ですが、「(2)Forbes World's Highest-Paid Athletes Listに数えられる人気(報酬の高さ)」の点で、全く話にならないのです。

井上の報酬(正確には発表しないので不明←これも現代スポーツではダメ、こんなこといつまでもやってたら地下競技と一緒です)が最も大きいと思われますが、バムと中谷を合わせても100位にも入りません。

〝メジャーリーグ〟の人気階級と、〝マイナーリーグ〟の軽量級では、絶望的な格差があるのです。


そして、二つ目のアスタリスクは…。

*「(2)Forbes World's Highest-Paid Athletes Listに数えられる人気(報酬の高さ)」を必要条件にすると、軽量級ボクサーはスーパースターには100%なれない、ということ。ソフトボールの選手と大谷、ビーチサッカーの選手とメッシをスター度で比較してはいけないということです。




そして、最初に書いていない三つ目のアスタリスクは、いちいち断りたくはないのですが…。

*マイナースポーツを蔑視する意図は全くありません。私がマイナースポーツや女性スポーツ、そして軽量級という〝月見草〟をこよなく愛してることは、このブログを読んでいただければ明白だと思います。

軽量級ボクシングが迷い込んで、許容範囲を超えた誇大表現ならまだしも嘘を塗り固めて、多くの人の誤解を招き、マイナーな競技の健康的で長期的な発展を阻害するのが見過ごせないのです。

「事実を知って失望するくらいなら、気持ちの良い嘘に酔っていたい」という方は、このブログは読んではいけません。

こんなことを書くのは「俺って本当は優しいいいやつなんです」と言ってるみたいで、一番イヤなんですが、傷つく人がいるといけないので。

コメント欄はブログ開設以来、何の制限もかけずに、完全開放しています。お一人だけ、私への攻撃なら良いのですが目に余る人種差別を繰り返したので削除・ブロックしていますが。

ときどき、示し合わせたように大量投下していただいている、記事とは無関係な罵詈雑言でも大歓迎ですので、そこで憂さ晴らしして下さいませ。あまり多いと他の読者が見にくくなるのでコメントごと別の記事に移動していただくかもしれませんが、私からは絶対に削除はしません。

ただ、私はOKでもlivedoor Blog 的にNGだとごそっと削除されてしまうのでご注意下さい。…なんて書いてしまうと罵詈雑言、こなくなっちゃうかな。



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さて、巨額のカネが動く〝メジャーリーグ〟のファイターには、プロモーターやテレビ局の思惑という卑しい力学が働きます。

どうして、パッキャオvsメイウェザーが2015年までズレ込んでしまったのか?理由はただ一つ、この卑しい力学が強烈に働いたからです。

そして、この卑しい力学の最大(最悪?)の犠牲者がジョシュアでした。

パックメイを凌ぐことが確実視されたメガファイトを、何度も逃してしまったのですから。

…いいえ、本当の犠牲者はジョシュアではなく、ボクシングファンでした。


なぜジョシュアはキーファイトで大番狂せを引き起こされるのか?


典型的なグラスジョー、打たれ弱い?距離が詰まるとガードが緩くなる(安全距離では弛緩仕切ってリラックス、危険距離になるとガードとポジショニングで完璧なバリアを形成したメイウェザーの真逆です)?

それならレノックス・ルイスもウラジミール・クリチコもそうでした。

誰と比べてるんだって話になりますが、メイウェザーと比べるとウシクでも隙だらけ、そしてウシクはヘビー級では間違いなく打たれ弱い。


…なぜジョシュアだけが、キーファイトで大番狂せを引き起こされるのか???




(脚注)定期的に発表される「PFP」はリング誌が1990年から毎月発表したものが最古(2022年に廃刊に追い込まれて消滅)。同誌が1980年から年間アワードの一つとして立ち上げたBest Fighter PollもPFPと捉えると1988年と89年にマイク・タイソンが2年連続で1位になっています。

また、慢性的な経営難だけでなく「Fighter Of The Yearがあるのに趣旨がかぶるBest Fighter Pollは不要」という声などから、1987年はBest Fighter Pollを実施しませんでした(リング誌は経営難が悪化した1989年に休刊に追い込まれますが、1990年に復刊)。

リング誌よりもはるかに権威があるESPNが発表するPFP(ESPNのPFPが権威があるのではありません、どこのPFPもお遊び、権威はありません)ではフューリーとジョシュアがランキングされたことがあります。




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アンソニー・ジョシュアに心の隙がなかったか、というとそれは大きな口を開けて広がっていたでしょう。

フランシス・ガヌーという過大評価の黒船(現実は泥船)を完全破壊したことは、ジョシュアにとってマイナスでした。

オレクサンデル・ウシクと2試合24ラウンド、72分間にわたって互角に戦ったことが再評価されていることも、ジョシュアにとってマイナスでした。

エディー・ハーンが「英国史上最高のアスリート」と絶賛、永久契約を締結したこともマイナスでした。

そんなことを言い出すと、地元で迎え2012年ロンドン五輪で準メダルを獲得し、国民的スターになったこともマイナスでした。

もちろん、全部タラレバです。



それにしても、あのウィンブリースタジアムをフルハウス(9万6000人!)にしたばかりか、英国人12人だけのマッチアップで全6試合。しかも、WBOライトヘビー級王者決定戦に出場したウィリー・ハッチンソン(スコットランド)を除くと11人がイングランド。

五輪を例外に多くの国際大会でイングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドと4カ国がエントリーしてくる〝暴挙〟を当たり前にしちゃってるUnited Kingdom。

私自身は英国に行ったことが一度もありませんが、大学時代の友達、仕事関係の知人にはイングランド人もスコットランドもウェールズも北アイルランドの人も結構な数でいます。

彼らは、この〝暴挙〟を暴挙と考えていません。その要因は一つだけではありません。これも面白い話なので、いつか詳しく。

今回のテーマは「番狂せ」です。

モハメド・アリやマニー・パッキャオに代表されるように、スポーツの醍醐味である大番狂せは当たり前ながら、勝者が主人公でした。

その意味で「アンソニー・ジョシュア」は非常に特殊なサンプルです。

戦前予想やオッズが接近していたオレクサンデル・ウシクとの2試合は例外にして、アンディ・ルイスJr.とダニエル・デュボアは主人公の価値がない〝chump〟(雑魚)。

あのマイク・タイソンですら晩年以外に惨敗したのは、イベンダー・ホリフィールドとレノックス・ルイスという歴史的評価でタイソンを上回るChampionでした(レノックス戦は完全アンダードッグでこのストーリーラインには相応しくないかもしれません)。

ジョシュアは何故,chumpに不覚をとってしまったのか?

試合前のハーンやジョシュアの雰囲気はリラックスしきっていたように映り、そこにガヌー戦の緊張感は感じられませんでした。

では、ガヌー戦のように集中力を高めてリングに上がっていたら、リング誌が予想した19−1のままの結果が得られたのでしょうか?

ジョシュアは「バックステップが踏めない」「Bプランを持たないリングIQの低さ」が指摘されていたタイソンのような欠陥品とは違い、致命的な欠陥は見当たりません。

もちろん、グラスジョーはヘビー級において致命的ですが、アンディ・ルイスJr.との再戦で見せたように、デュボアとの再戦でもBプランを発動したなら完勝できるのか?


アンソニー・ジョシュア。ボクシング史上最高の身体能力を持つアスリートが嵌った陥穽の正体を考えてみます。



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