WBSSはシーズン2、バンタム級トーナメントの概要をまだ発表していません。

WBAスーパー王者ライアン・バーネット、WBO王者ゾラニ・テテ、IBF王者エマヌエル・ロドリゲス、そしておそらく井上尚弥も含めた四人がシード扱いとなりそうです。

シードの対戦者は、各団体の指名挑戦者になるのか?

短期間で1回戦から決勝まで行える球技とは違い、ボクシングのシードは「2回戦から参戦できる特権」ではなく「1回休み」のブランクを強いられるだけじゃないのか?「シード」の意味は「シード選手は1回戦では当たらない」ということなのか?

WBCの王者決定戦(6月23日パリ:ノルディン・オーバーリvsペッチ・ソー・チッパッタッナ)の勝者がどのような形で絡んでくるのか?ヨーロッパで存在感の大きい IBOなどの王者の参戦は?
スクリーンショット 2018-05-26 20.18.56

もう待ちきれないので、勝手にトーナメント表を作ってみました。

「人気」でライアン・バーネット、「評価」でゾラニ・テテを優遇、彼らは2回勝てば決勝進出となる組み合わせです。

人気で二番手につける井上の1回戦は、ヨーロッパよりも日本でやる方が商業的メリットが大きいことから「東京ステージ」になるかもしれません。対戦相手は「順調」なら暫定王者レイマート・ギャバロ(フィリピン:19勝16KO無敗)、3位リボリオ・ソリス(パナマ:26勝12KO5敗)、3位ジェイソン・マロニー(オーストラリア:17勝14KO無敗)の三択でしょうか。

日本のファンに馴染み深いソリスは最もやりやすい相手ですが、ここはギャバロとのセカンドタイトル統一戦を期待していですね。

1回戦が今秋なら、2回戦は来春、ここから文句なしの強豪同士が激突します。井上とグローブを交えるのはテテかバーネットか、ロドリゲスか?もちろん、この四人の誰かが番狂わせに沈んで2回戦に進めないなんてことも十分に考えられます。「強い奴が勝つんじゃない、勝った奴が強い」というこのスポーツの醍醐味を楽しめるはずです。

テテとロドリゲスが相手なら、2回戦も東京ステージになる可能性があるでしょう。決勝は早ければ来年の年末です。

もしかしたら、トーナメントの興行規模だけを優先するなら全部東京でやるのがベストです。決勝は大晦日、その日にビッグファイトを開催する文化が定着しています。

ただ、WBSSは元ゴールデンボーイ・プロモーションズのSEOリチャード・シェイファーと、カール・ザウアーラント(WBSSのスポークスマンもつとめている大物プロモーター)が立ち上げたコモサAGが主催しています。

日本開催であげられる利益のほとんどがコモサに吸い上げられるという、理不尽に甘んじなければならないというジレンマがあります。

野球のワールド・ベースボール・クラシックが、盛り上がりもスポンサー収入も図抜けて多いのが日本であるのにも関わらず、その収益は主催のMLBに独占されていた構図と同じです。

ただ、それでもヨーロッパでバンタム級のトーナメントがどこまで受け入れられるのかは疑問です。需要が全く違う重量級トーナメントと同じ予算が組まれるとは考えられません。

ましてやバーネットが1回戦で姿を消す〝十分予想される番狂わせ〟が起きた場合、「東京かロンドンか」は興行的な意味では全くの愚問になります。