世界から見ると「オリジナル8(階級)」の一つとはいえ、下から二番目。関心の薄い階級ですが、日本のボクシングファンにとってのバンタムは特別なクラスです。

ファイティング原田とエデル・ジョフレ、辰吉丈一郎から長谷川穂積に山中慎介。そして、矢吹丈。
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日本のボクシングファンにとって、バンタム級はいつだって特別でした。

しかし、歴史的にはオリジナル8の時代では非常に中途半端な階級で、ボクシング黎明期の19世紀終盤の誕生時から上限リミットは何度も修正され、世界王座も英国と米国で乱立するなど、他のオリジナル7階級と比較しても、バンタム級の幼年期は非常に不安定なものでした。

それでも、「118ポンド53.52kg 」に固定されてからは、世界中の小さな巨人がその拳を振るう豊饒の階級へと発展してゆきます。

競技人口という短絡的な物差しでは、全17階級の中でも13〜14番目に甘んじますが、バンタム100年の歴史が輩出してきた偉大なボクサーたちの魅力はどの階級にも引けを取りません。

この階級がいかに我が国で愛されてきたか、軍鶏の偉大な行進、〝Cool Japan Cool BANTAM〟を振り返って行きます。

※私の〝バンタム経験〟というかリアルタイムでのボクシング体験は、70年代後半の具志堅用高の時代からです。偉そうにファイティング原田のことを書き連ねても、それはずっと後になって見聞きした高校大学の大先輩方や、読み耽った活字媒体からの受け売りに過ぎません。

70年代前半以前の日本リングの空気を肌感覚で体感されている方がいらっしゃったら、これから書くことについて違和感を覚えられるかもしれません。その際は、ご容赦下さい、そして出来ましたらその肌感覚をご教授いただければ、これ以上の喜びはありません。