IBFは「ゲンナディ・ゴロフキンが指名挑戦者セルゲイ・デレビャンチェンコを避けて、バーネス・マーティロシュヤンと戦うならタイトルを剥奪する」と警告していましたが、ここに来て態度を軟化させています。
今回は「特別措置」として、5月5日のマーティロシュヤン戦から90日以内、つまり8月3日までにデレビャンチェンコとの防衛戦に応じるならタイトルは剥奪しないというのです。

Undisputed Champion、主要4団体統一が最大の目標というGGGの〝公言〟が本気なら、IBFのピースを手放さないために無敗のウクライナ人との決戦を急ぐべきなのですが…。
問題は「90日以内」というあまりにも短い試合間隔に加えて、もし8月3日までにデレビャンチェンコと防衛戦を行うとなると、9月15日と噂されているカネロ・アルバレスとの再戦は消滅するということです。
いくらタフなGGGでも、5月5日から9月15日の4ヶ月余りで3試合をこなすのは厳しすぎます。
今後のもっともありうるシナリオは「GGGがマーティロシュヤンを退けてWBA・WBC王座を防衛」「8月3日時点でIBFがGGGからタイトル剥奪」「9月15日にGGGとカネロが再戦」という流れでしょう。
GGGが剥奪されたIBFタイトルは、やはり夏以降に1位デレビャンチェンコと、5位デメトリアス・アンドラーデが争うことになりそうです。
IBF2位は空位、3位のダニエル・ジェイコブスは今日、マチェック・スレッキを撃退したばかりで試合間隔が短い上に「次はGGG」が第一希望です。
4位のジャーマル・チャーロは先週WBC暫定王座を獲得したばかり、こちらも「GGGとカネロはこれ以上逃げるな!」とぶち上げており、IBFの決定戦は5位アンドラーデまで順番が降りてくる模様です。
WBOバージョンの王者ビリー・ジョー・サンダースは6月23日に同胞のマーティン・マレーを相手に4度目の防衛戦に臨みます。サンダースも「年内にGGGと決着を付ける」と発言しています。
かつて、最も敬遠されていたGGGですが、今はモテモテですね。完全に魔法が解けちゃってます。

そして、我らが村田諒太はエスキバ・ファルカオとの2度目の防衛戦が内定と伝えられていますが、そのあとは「GGGと東京ドーム」というビッグプランも持ち上がっています。
さて、出来立てホヤホヤの一戦です!
4月28日 ニューヨーク バークレイズセンター。ミドル級12回戦。GGGが保持するWBAタイトルの指名挑戦者決定試合です。
ダニエル・ジェイコブス(33勝29KO2敗)3−0 マチェック・スレッキ(26勝10KO無敗)。

旅先からで、ダイジェストしか見ていませんが、ジェイコブスは苦労しました。
最終回にジェイコブスが見事な右でダウンを奪いましたが、メディアのスコアを見ると大接戦です。ジュニアミドルを主戦場としてきたスレッキ相手に手間取りましたね。
オッズ(ジェイコブス1.08倍/スレッキ7倍)からは想像もできない大接戦に持ち込まれました。
オフィシャルは117−110、116−111、115−112のユナニマスデジションでジェイコブスに軍配が上がりました。117−110とスコアしたジャッジは、微妙なラウンドを全部地元のミラクルマンに与えていますね。
ESPNとBoxing Sceneは共に、ダウンがありながらも115-112、11ラウンドまでは105-104の1ポイント差と最終ラウンドまでどっちに転んでもおかしくないと見ていました。
身長183㎝/リーチ173㎝のスレッキは体格的には恵まれていませんが、182㎝/185㎝のジェイコブスの方がやりにくそうに戦っていました。今日のジェイコブスからはパワーも感じませんでしたね。
ジェイコブスは村田諒太(183㎝/184㎝)とほぼ同体型ですが、キャリアの大半をジュニアミドルで戦ってきたスレッキに効果的なプレッシャーをかけられない消化不良の展開が続きました。
フィジカルは間違いなく村田が上です。今日のジェイコブスが不調だったとしても、簡単に押し込めるはずです。打たれ弱さも相変わらずです。倒せますね。
ジェイコブスは村田への指名挑戦権も獲得したはずです。かかって来なさい、ミラクルマン!
コメント
コメント一覧 (2)
ジェイコブスvsスレッキはポーランド人が健闘したというよりも「ミラクルマンが劣化した」という見方が一般的ですね…。ジュニアミドルで軽打のスレッキを潰せない今のジェイコブスが、村田のプレッシャーに耐えられるとは到底思えません。
ESPNなどの次の投票では村田が抜く可能性は十分です。
ブランダムラは口が裂けても強豪とは言えませんが、サンダース戦では見せ場を作りました。村田とサンダースはタイプが違いますが、もし両者が戦わばサンダースは下がりまくるでしょう。
村田が傑出した日本人であることは五輪金でも証明されていますが、次元の違いを見せつけた後楽園ホールの公開プロテストが印象的です。目の肥えたファンが「やっぱりそうか…」と唸り、見学に訪れたトレーナーや関係者は笑ってましたね。
村田に対しては「○○を倒していないからまだ認めない」とやたらに厳しい目線を向ける方がまだまだ多いですが
今までのエンダム・ブランダムラでさえ並みの日本王者級や東洋ランカーなら
逃げ切られたり倒されたりして勝てる可能性が薄いとは思うのですが…
また、何年かして引退したあと十年二十年も第二の村田は現れないままとなったら
いなくなってみて初めて凄さが分かったと手の平を返される程度の実績はもうすでにあると個人的には考えております
それでも疑心暗鬼な人々の作るハードルを越えるかぶち壊していく姿をたくさん見せてくれると信じています