cheater=詐欺師、ペテン師 

スポーツ界では、最も忌み嫌われる行為をした選手を指す言葉です。最近では主にドーピングをした選手に向けられる言葉です。

cheater
とみなされてしまうと、どんな偉大な業績を残していたとしても誰も認めてくれません。

史上最強の打者はバリー・ボンズではありません。史上最高のサイクリストはランス・アームストロンではありません。

ここでは、ドーピングはやっていないが、卑劣な反則行為に手を染めた9人を紹介していきます。


罪状①:神の手(Hand Of God)Diego Maradona

サッカーファンならずとも知っている1986年イングランドW杯で、マラドーナが見せた「神の手」。
主審のアリ・ビン・ナサールの目には「マラドーナの頭に当たってゴールした」と映りましたが、VTRでは巧妙なアルゼンチンの英雄が意図的に手を使ったのは明らかでした。

"A little with the head of Maradona and a little with the hand of God."
俺の頭が少しと、神の手が少し、それでゴールが決まったのさ。

 
悪びれずに語ったマラドーナ率いるアルゼンチンは、そのまま優勝してしまいます。
 
cheaterが語られるとき、 「神の手」は必ず紹介されますが、日本では、マラドーナの武勇伝として受け止められています。

「ルール違反は何があっても許さない!」という欧米の潔癖主義なのか、それとも反則技で勝利を盗まれた英国の遺恨がいまだにメディアに影響しているのかはわかりませんが、個人的には武勇伝で良いと思います。

ドーピングや、モーターを隠した自転車で走るとかとは違います。英国人には怒られるかもしれませんが、「神の手」は、cheaterというより「誤審」ですね。

 

罪状②:石膏の拳(Hand Wrap)  Antonio Margarito

これは、言い訳できません。まさに軽蔑すべきCheaterです。

2009年、シェーン・モズリー戦の控え室で、モズリー陣営のナジーム・リチャードソンが過剰にバンテージを重ねていることを指摘。カリフォルニア州体育協会の役員がバンテージを没収、調査すると、乾くとセメントのように固まる液体を染み込ませていたことが判明します。

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カリフォルニア州体育協会が没収、調査した「ハンドラップ」。このパッドに液体セメントを染み込ませていました。

前戦でティファナの竜巻に敗れたコットは「石のように硬い拳だった」と語りましたが、本当に石に近かったようです。許されませんね、ペナルティは、永久追放しかありません。

マルガリートは「トレーナーが勝手に仕込んだ」と弁明しましたが、「バンテージが濡れていることを不審に思わなかったのか?そもそもバンテージが乾いて固まったらその感覚がわからないわけがない」と多くのボクサー、関係者から当然の糾弾を受けます。

この卑怯な行為以上に驚くことは、カリフォルニア州のペナルティはわずか1年、翌年にはマルガリートはリングに復帰、復帰2戦目にはあろうことかマニー・パッキャオと戦えるという世界中のボクサーが羨むメガファイトの舞台が与えられるのです。

ありえません。腐りきってるにも程があります。

マルガリートだけが悪いんじゃありません。きちんとペナルティを下さないカリフォルニア州体育協会はもっと悪い。さらに、パッキャオ戦を認めてライセンスを交付したネバダ州体育協会も同じくらい悪い。 

ボクシング業界が腐りきっているのです。 


 

罪状③:文明の利器(automatic carriages) Hippolyte Accouturier
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自転車競技は、歴史的にCheaterの巣窟です。ドーピングまみれのランス・アームストロングの同僚への卑劣な仕打ちは、卑怯者の見本です。

ドーピングが一般的でなかった時代は、競争相手の控え室に毒ヘビを放ったり、走路に釘をまいたり、原始的な手法が広く行われていました。

イポリト・オクトゥリエは1904年のツールド・フランスで貨物列車に自転車を引かせて区間4勝を挙げたことが発覚、失格となりました。

列車のバンパーに結んだロープを自転車に装着しただけでなく、バンパーに結んだワイヤーの先に付けた大きなコルクを噛んでいたというから、用意周到です。

それでも、コルクを噛んで貨物列車に引かれる姿は、滑稽でもありますね。