With Ichiro headed back to Seattle, let's relive 8 of his best moments with the Mariners
イチロー がシアトルに帰る、彼がマリナーズで魅せた8つの最高の瞬間を見てみよう。
大リーグ公式HPが、この冒頭のヘッドラインで、イチローのシアトル・マリナーズ復帰を伝えました。健康診断も異常無し、今日、入団会見です。
平昌オリンピックでは4度も号外が出ましたが、この男はたった一人で11度も日本列島に号外をバラまきました。私の持ってるものだけなので、もしかしたら、もっと多いかもしれません。

「日本史上最高のアスリートは誰か?」
こんなアンケートを全国で実施しても、結果はわかりきっています。
3割打てば一流と言われる世界で、7年連続首位打者、日本時代の平均打率3割5分。その傑出度はとにかく際立っていました。
野茂英雄が太平洋を渡ったとき、広岡達朗は「通用するわけがない。泣いて帰って来る。そのときに日本球界は野茂を受け入れてはならない」とバッサリ。
多くの専門家も「メジャーのポンコツやメジャーに上がれない下手くそが日本に来たらタイトルを獲る。そんなもん、通用するわけがない」と予想しました。
しかし、野茂とともにアマチュア時代に世界と戦った古田敦也は「ソウル五輪など世界大会で戦った選手がメジャーで活躍しているが、彼らは野茂を打てなかった。米国の選手はメジャーに行ってから急速に成長するなんて言われてるが、そんなわけがない。野茂は通用する」と、実際に戦った皮膚感覚から野茂の活躍を確信していました。
球界のレジェンドたちが軒並み否定的な見方をする中で、長嶋茂雄は「単純に面白い。力と力の勝負で野茂君は負けないんじゃないか。あの直球とフォークは大リーガーでも打つのは難しいでしょう」と喝破していました。
ずっと野球をやってきて、今なお野球ファンの私たちも「野茂が通用しなかったら日本野球の敗北」という危機感だけでなく、投手受難の日本の環境からも、日本の投手は通用するのでは、と期待する見方も少なくありませんでした。
箱庭球場に球足の速い人工芝、そして飛ぶボール。一時は使用されていた圧縮バットに、内野手の狭い守備範囲と弱肩。日本の投手は非常に厳しい環境でマウンドに上がっています。
メジャーのレベルが日本を凌駕しているのは誰も否定できませんが、日本の成績からのスケールダウンを投手は野手との比較ではより小さく抑えられるはずだ、と。
そうです、野手はその逆です。
アメリカに行くということは、箱庭球場と人工芝と、飛ぶボールと、守備範囲が狭い弱肩内野手という、打者有利の、日本で履いていた高いゲタを全て脱がなければならないということです。
松井稼頭央や西岡剛らは、この高下駄から転げ落ちてしまいました。
シアトルでチームメイトになる佐々木主浩も「みんな大騒ぎしてるけどアメリカの打者レベルはとんでもないから。イチローが2割8分打ったら物凄いことだと評価してほしい」と開幕前から訴えるほどでした。
NPBでの7年連続首位打者の続きが、MLBで8年まで伸びるなどと想像するのは、向井万起男(MLB大好きの宇宙飛行士の向井千秋さんの夫です)くらいでした。
もちろん、日本の宝、イチローはAサイドでシアトルに乗り込みました。開幕30試合はどんなに打てなくても、守れなくても「1番ライト」で使うという契約に苛立っていた当時のルー・ピネラ監督は、オープン戦が始まるとメディアに「(イチローという荷物を背負った私に)同情してくれ。引っ張った打球が打てない、引っ張れと伝えてくれ」と語ります。
その、ピネラの嫌味を伝え聞いたイチローは「まだ、その段階じゃない」と即答しました。
私たちは、彼の活躍を確信しました。
日本の老害的なレジェンドだけでなく、MLBの現役選手でもオークランド・アスレティックスのバリー・ジトは「イチローが首位打者を取れるか?ありえない。そんなすごい打者がどうして今までMLBに来なかったんだ?首位打者どころか3割も絶対に打てない」と斬って捨て「もし3割打ったら裸になってグランドを走ってやる」とまで言いました。
シーズンが始まると、ピネラは「イチローは日本からもらった宝物だ。史上最高のトップバッターの一人だ」と手の平を返し、ジトはオールスター前に「イチローに脱帽する。どうしてそんな才能が今までメジャーに来なかったのか、それが不思議だ」と潔く前言を撤回しました。
イチローを応援していた一人として、2001年は痛快な年でした。 低脳な私たちは「ピネラのボケ、30試合過ぎたら使わないってゆうてたな、使うなよ」「ジト、いつ裸になんねん」と衛星放送の画面にふざけて毒づいてました。
話がずれますが、打撃では「軸」「ポイント」「壁」なんて言葉を使って指導することがよくあります。私たちもそういう教育を受けました。この3つは言ってることは一緒なんです。
体の軸がぶれないように回転する。一定のポイントでしっかりボールをとらえる。その軸とポイントが出来ていれば、ボールを打つ壁が確固として出来上がる。
江藤智は、軸のぶれないコマのように、芸術的に美しく回転しました。前田智徳の揺るぎないポイントと壁は、まさに天才の境地でした。
イチローがスポーツニュースの短い一場面で、バッティング技術について聞かれているのを後輩たちの合宿所で、夕食を取りながら観ていたことがありました。
食堂のテレビです。食事中です。みんな、「練習きついなあ、寝たらまた朝があっという間に来てまた厳しい練習…」と、テレビに集中してるわけじゃなく、何とはなしに見てる、そんな感じです。
しかし、イチローが語った言葉に、誰もが凍りつきました。
「軸は大事ですよ、ただ軸はぶれてもいいんです」「ポイントも一定じゃなくていい、いろんなポイントがあるんです」「壁は動きます、いつも同じじゃない」
ぶれたら、それは軸とは言いません。一定じゃないならポイントなんて言葉は使いません。壁はそこで動かないから壁なんです、動いたらそれは壁じゃありません。
でも、イチローが正解です。その通りなんです。陸上競技でも理想のフォームなんて存在しないのに、ましてや対戦相手との勝負である野球においては「崩されるのが当たり前」です。
崩された時には壁も軸も動かされます、ポイントも変わります。そこでもしっかり打てるかどうか。
投手にとって、普通の打者は崩せば勝ちです。イチローは崩されても打つんです。崩された中でもポイントや壁を持っているんです。
中途半端ですみません、冒頭の話からしようとしたのですが、8つのシーンの一つも書けないままで、また続きます。イチロー話はやばいです。
↑このページのトップヘ
コメント
コメント一覧 (1)