9月16日にゲンナディ・ゴロフキンとカネロ・アルバレスがついに激突。ダニエル・ジェイコブス相手にキャリア最大の苦戦を強いられたゴロフキンに、ジュニアミドル級ではチャーロ兄弟との対戦を徹底的に回避、ミドル級では155ポンドのキャッチウェイトでしか戦ったことのない過保護のカネロの対決が「ミドル級最強決定戦」と呼べるかどうかはともかく、リング誌とESPNでPFP2位に付けるゴロフキンと、当代きっての人気者カネロの対決は見ものです。

さかのぼって9月9日には井上尚弥が、THE SUPERFLY興行でついに米国デビューを果たします。ローマン・ゴンザレスに土がついたことで、井上が PFP1位に挑むビッグファイトは夢散してしまいましたが、バンタム級進出も見据えてた夢列車はまだまだ突っ走ります。

そして、とりあえずは明日ですね。亀海喜寛があのミゲール・コットとタイトルマッチを争う、日本ボクシング史上最大の戦いのゴングが、もうあと約12時間で打ち鳴らされます。亀海が番狂わせを起こせば、次の試合もビッグネームと絡む可能性が濃厚です。「コットが簡単に勝利する」と予想しているメディアやファンに、一泡吹かせてやりましょう!

今回の報酬はどの程度になるのかわかりませんが、2014年に同じスタハブセンターで行われたロバート・ゲレーロvs亀海のファイトマネーが、100万ドル(約1億1000万円)、7万5000ドル(約850万円)でした。おそらく、この数字に少し色が付く感じでしょうか。

報酬というと、やはり明日行われるコナー・マクレガーvsフロイド・メイウェザーです。ボクシングの試合経験の無いド素人と、かつてのPFP1位とはいえ2年のブランクがある40歳が繰り広げる「世紀の大サーカス」。

メイウェザーの最低保障が1億ドル、マクレガーは3000万ドルですが、予想通りに膨らんだ興行規模によって、最終的にはメイウェザーが2億ドル(約220億円)、マクレガーも1億ドル(約110億円)を手にする模様です。

前座のリングに上がる、IBFジュニアライト級王者、ジャーボンタ・デービスは60万ドル(約6600万円)、挑戦者フランシスコ・フォンセラは3万5000ドル(約380万円)。デービスは体重超過でタイトルは空位に、デービスの報酬の数割がペナルティとして没収され、フォンセラに上乗せされます。

まあ、それにしてもメイウェザー、さすがマネーです。とはいえ、今回はマクレガーを誉めるべきでしょうね。オスカー・デラホーヤをはじめ、ボクシング関係者は「このスポーツに対する侮辱的行為だ」とメイウェザーを非難していますが、MMA界では「業界全体には大きなプラスは無い」という意見もある中で、「マクレガーよくやった」と釣り上げた魚の大きさを称賛する声が圧倒的です。


【WBCがメイウェザーに贈った「マネーベルト」。この茶番劇に唯一色めきだったボクシング関係者が、マウリシオ・スライマンWBC会長です。3360個のダイヤモンド、600個のサファイア、300個のエメラルドを、1.5kgの24金の下地に散りばめ、ベルト部分はイタリア製の緑色に染めた高級ワニ革で作られています。】

今回もWBCは、特別ベルトを誂えてメイウェザーに献上しました。「次の試合もWBCでよろしく」と媚を売っているのは明らかです。真面目に承認料を支払ってるボクサーからしたら、こんな高価なベルトを勝手に作られて、けして面白い話じゃないですね。WBCは、また倒産危機に瀕して、頭冷やしたほうがいいです。

それにしても〝陸のシーシェパード〟と揶揄される、悪名高いエコテロリスト団体PETA(動物の倫理的扱いを求める人々の会)が「ワニ皮を使うのは残酷な動物虐待だ!」と、WBCに対して激しい非難声明を出したことには、笑っちゃいました。試合自体にはスポーツとしての価値はありませんが、試合に至るまでのプロモーション、PETAの登場までをひっくるめて、下品なサーカスとして見ると、これは十分面白いです。

こうなったら、試合後の会見で鯨肉パーティでも開いて、シーシェパードも呼んじゃいましょう。