暑いです。昼前で30度近くまで気温は上がりました。日中は間違いなく、真夏日になりそうです。WBA世界ミドル級タイトルマッチのゴングは、昼間の暑さが残る中で、打ち鳴らされることになりそうです。

プロでは謎のベールに包まれたままの村田の実力が測りきれず、海外のブッカーも正式のオッズを出すのに時間がかかりましたが、出揃いましたね。

最大手ウィリアム・ヒルも村田勝利が1.5倍、エンダム約2.6倍と、他のブッカー同様に明白に村田有利と打ち出しました。

「エンダムは誰もが認めるミドル級の強豪、村田はプロではそのレベルのボクサーとは一度も対戦していないが、それはマッチメイクの問題で、彼の実力とは関係はない。パワーとフィジカルで上回る村田が中盤以降にストップ勝ちか、中差〜大差判定勝ち」。

心配性な日本のファンを勇気付けてくれるようなオッズです。


【ロンドン五輪、決勝のリングに笑顔で向かう村田。今夜もリラックスして大物を釣り上げて下さい。=NHK:SWITCHインタビュー 達人達(たち)「村田諒太×萱野稔人」】

村田有利の根拠を整理すると「エンダムは前戦(アルフォンソ・ブランコ)こそ衝撃的なノックアウトを演出したが、決定力は持たない」「ジュニアミドル級で戦ってきたブランコと、強靭なミドル級の村田は同じ相手ではない」「強烈な右と左右のボディパンチを持っている村田の最も厄介な武器は、実は固いガードだ。防御に欠陥が指摘されていたピーター・クイリンやデビッド・レミューのように、エンダムが村田を捌けるとは思えない」「ヌジカムにとって、重くて強く身体能力も高い村田は最も相性が悪い相手」「分厚い装甲で固められた日本の重戦車が、パリからやって来たテクニカルなカメルーン人を徐々に消耗させ、終盤に轢き潰す」といったところです。

フィジカルで村田が有利、村田が身体能力でヌジカムを凌ぐ…日本人選手がパワーやフィジカルで海外の強豪、しかもアフリカーナを上回っているとか、日本のスポーツファンにとっては、あまりにも聞き慣れてないもんで、戸惑いしかないですね。

正直、簡単な試合にならないと思います。少なくとも序盤は思い通りに距離を潰せず、エンダムにボクシングを許すのではないでしょうか。それでも、村田の重圧とボディ攻撃はエンダムを削っていくでしょう。終盤に歓喜の瞬間が訪れるはずです。

この試合に勝てば、次はもう日本では出来ないでしょう。年内に防衛戦をこなして、来年にはゲンナディ・ゴロフキンvsカネロ・アルバレスの勝者と、そういう青写真も描かれています。その試合こそが、日本のボクシングファン積年の夢が叶う瞬間です。

私たちは、PFP1位のエデル・ジョフレに唯一勝った、しかも2勝0敗、偉大なファイティング原田を授かりました。

しかし、メガファイトとは無縁でした。レナードやタイソン、メイウェザー、パッキャオ…彼らが繰り広げた絢爛で豪奢な戦いの絵巻は、ときに無粋で悪趣味で無意味だと思ったこともありましたが、それは羨望と歪んだ嫉妬を十分に混ぜ込んだ、無い物ねだりでした。


【今夜の勝利はラスベガスやニューヨークの巨大スタジアムにつながるばかりではありません。ここで、1988年3月21日以来30年ぶりのボクシング興行が開催される夢も膨らみます。=「これがビッグエッグだ。」〜タイソン来日に合わせたボクシングマガジン増刊号より】

もし、来年のゴロフキン(カネロ?)戦に勝てば、大きくサイドが変わります。そうです。村田がAサイドになるのです。もちろん、あの二人相手だと村田がオッズも予想もアンダードッグになるのは確実ですが、勝って相手の看板を取る大チャンスです。

Aサイドになって、凱旋試合があるとしたら、有明コロシアムでは明らかに小さ過ぎますね。

さあ、もう出かける時間です!