パウンド・フォー・パウンド(PFP)、時空や階級を超えた仮想対決で誰が最強か?

「PFPは大嫌い」「正解のないPFPはナンセンス」というボクシングファンですら、いざその議論が始まるとのめり込まざるをえない、〝嫌い嫌いも好きなうち〟なmythical ranking(妄想ランキング)のお時間です。

今回は日本のオールタイム最高選手は誰か?を考えてみたいと思います。

もし村田諒太が来月、ハッサン・ヌダム・ヌジカムに勝った勢いでゲンナディ・ゴロフキン(GGG)にも勝ったなら?世界の現役PFPでも1位になる可能性も秘めていますが、日本歴代ではどうなるか?

こういうタラレバが大好きなボクシングファンが聖書と崇めるリング誌はPFP企画が大好きですが、日本の歴代PFPは妄想でも難しいようで、私は目にしたことがありません。

その理由は①(海外の専門家・ファンから見て)ファイティング原田という全員一致の不動の1位が存在する、②軽量級に大きく偏る体格のため階級による難易度が大きい、③経済大国ゆえに国内で大きな試合も完結、世界のメディアが直接目撃することが出来ない…などなど色々考えられます。


【欧米が認める世界最高選手を2度破ったことがファイティング原田を日本ボクシング史上でも特別な存在たらしめています〜ボクシングマガジン平成18年6月号付録「拳雄たちの記憶」から】

ボクサーを独自のポイント制でランキングしているBoxRec(ボクレコ)は、PFP日本歴代ランキングもきちんと発表しています。

独自のポイント制であるがゆえに「世界戦で勝てば加点」する一方、「弱い相手と防衛戦を重ねても加点」「熱望される対戦相手からあからさまに逃げても減点なし」などいろいろ問題もありますが。

実際にBoxRecのオールタイムPFPはシュガー・レイ・ロビンソンではなく、フロイド・メイウェザーJrです。現役のPFPはカネロ・アルバレス、2位はマニー・パッキャオです。これでは誰も納得できませんね。

では、BoxRecの日本歴代10傑はというと、1位から原田、辰吉丈一郎、渡辺二郎、山中慎介、西岡利晃、小林弘、大熊正二、海老原博幸、大場政夫、高山勝成です。BoxRecですら原田が1位ということには驚かせられますが、2位以下は「えーーー??」という順番ですね。

8階級時代に王者になった白井義男は11位、日本のメディアが編集したら間違いなくトップを争う具志堅用高は31位までに降下しなければその名前を見つけることは出来ません。

階級難易度という視点からは、最も高いハードルをクリアしたはずの竹原慎二は50位とミドル級を制した偉業は全く評価されていないありさまです。BoxRecのモノサシで測ると、村田がヌジカムに勝ってミドル級王者になったとしても50位前後が関の山です。

階級に貴賎はない!と言いたいところですが、現実は違いますからねぇ…。