
そもそも、テレビを見なくなっている。
野球WBCなど価値の高いコンテンツは、ネット配信の巨人に太刀打ちできない。
WOWOWに逆風が吹き荒れ、業績がどんどん下がっているのは今に始まったことではありません。
フジ・メディア・ホールディングスとTBSホールディングスの持分法適用関連会社という地盤の固さ、無借金経営という〝良家の血筋〟ではあるものの、業界を取り巻く環境はマイナスばかり。このままでは倒産、身売りは確実です。
象徴的なのが「WOWOWエキサイトマッチ」。マイク・タイソンやオスカー・デラホーヤ、フロイド・メイウェザー、マニー・パッキャオのメガファイトを私たちに届けてくれた、ボクシングファンにとっては夢の番組でした。
しかし、いまでは世界が注目する試合の放映権を勝ち取れるわけもなく、日本の試合でもネット配信に負け続けています。
「日本人が活躍する世界のスポーツ」の筆頭だったボクシングの地位も、野茂英雄や中田英寿の登場からジリ貧に後退。
日本人の世界王者が何人もいる、よく知らない王者や挑戦者との試合、なによりも〝世界〟が付いているのに舞台はほとんど全てが日本ーーー21世紀が進むと、ボクシング界が見られたくなかった暗部がどんどん明るみにされてしまいました。
タイソンやシュガー・レイ・レナード、マービン・ハグラーを表紙に起用、世界のボクシングを紹介してきたNumber誌も、世界の紹介は野球とサッカーが大きな割合を占め、ボクシングが取り上げられることはついに消滅してしまいました。
1990年代まで一定数存在した世界のボクシングの新規ファンは激減。ボクシング・マガジンは廃刊、残ったボクシング・ビートも井上尚弥や那須川天心を中心とした日本人ボクサーを毎号追いかけるありさまで、新規ファンが増える要素はどんどん減ってしまっています。
スタートから30年あまり、ボクシングファンにとって空気や水のように必要だったエキマですが、この10年で魅力度は底をついた、というと言い過ぎでしょうか?
もちろん、マニアにとっては今週末のナバレッテの試合のように嬉しい配信もしてくれて、いまなお空気であり水、解約することはあり得ませんが…。
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