私なんかがお仕事の話をするのは、あまりにも大上段で僭越で、とにかく的外れなのです。

それでも、勉強をちょっとだけ教えていた野球部やそのつながりの小中学高校生たちが、社会に飛び出す時期がもう数年前から始まりました。

今年から大阪勤務ですが、それまでは東京勤務、住まいは横浜で、本当にたくさんのバカで可愛くて頭の良い子どもたちと友だちになることができました。

スクリーンショット 2026-05-11 22.36.22
 https://www.youtube.com/watch?v=tyKb4_jMjzc


彼らの将来に対して、私なんかが言うことなんて何もありませんが、何か聞かれたときはものすごくずるい借り物を教えてあげています。

受験や就職、人生の節目。

希望の学校や企業に進む人、涙をのんだ人。若い彼らは、そこで一喜一憂するわけです。もちろん、そんなバカな話はありませんが、私の可愛い友だちは若いから、そこで一喜一憂どころか、人生のゲームセットくらいに勘違いしてしまうのです。

20201031195258

ドラえもんの秘密の道具で植物と心を通わせられるようになったのび太が、大切に育てたたんぽぽから離れて、春風に飛んでいく綿毛に聞くのです。

「どこへ行くつもり?」。

綿毛は風に身を委ねたまま、朗らかに答えます。

「わかんないけど…、だけどきっと、どこかできれいな花を咲かせるよ」。

「どこ」なんて関係ないのです。一人の人間として最高の幸せは、自分の花を咲かせることができるかどうか、それだけです。

そして、新卒採用が基本の日本では18歳や22歳で自分がどんな花の種なのかがわからないことが、ほとんどです。

就職ということについては、これはもう究極の理想論ですが、二つの〝求人〟を紹介してきました。

一つ目は、ガチの求人。

有名な極地探検隊アーネスト・シャクルトンが出した隊員募集広告。

MEN WANTED for Hazardous Journey.Small wages, bitter cold, long months of complete darkness, constant danger, safe return doubtful. Honor and recognition in case of success.ーーーErnest Shackleton
 
求む男子。至難の旅。僅かな報酬。極寒。何ヶ月も続く暗黒の長い日々。生命の危険は常にそこにある。生きて還る保証はできない。ただし、成功の暁には名誉と賞賛を得る。 アーネスト・シャクルトン

なんと(というか当然というか)応募者が殺到しました。

IMG_6923


二つ目はフィクションですが黒澤明の「七人の侍」。

野武士の標的にされた貧村を救うために、まさにジェダイマスターの勘兵衛が落魄れても腕は確かな〝ジェダイ〟を集めるのですが、そのときのセリフ。

「実はな。カネにも出世にもならぬ、難しい戦(いくさ)があるんじゃが、ついて来るか?」。

あの勘兵衛が勧誘するのです。カネも名誉にもならないのは本当かもしれませんが、磨き抜いた刀を試すには最高の機会だと直感した侍は快諾します。

シャクルトン募集広告を和訳するとしたら、もうこれです、これしかありません。


まー、なんにしても5月病とかもろもろありますが、立ち止まりたかったらいくらでも立ち止まれ!

若者たちよがんばれ!若者たちよがんばるな!!!